消費者庁消費者委員会に住田弁護士は就任するのか? /情報流通促進計画

2009-08-17 18:27:38 | 社会
 法律家にとって「手続きが適正に行われなければならない」ということは大原則であり、手続きが守られることによってこそ、権利が守られると考えている。手続きが簡略化されたり、変更されることによって、弱者が不利益を被ることになるからだ。

 なので、共同通信の【政府は11日午前の閣議で、9月1日に消費者庁を発足させることを正式に決定した。これまで経済産業、農水など各省にまたがっていた消費者行政を一元的に担うもので、有識者の監視機関「消費者委員会」も同時に設立。初代長官には内田俊一元内閣府事務次官、消費者委員会委員長には弁護士の住田裕子氏が就任する。】(http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009081101000306.html)というニュースには驚かされた。

 住田弁護士が消費者庁消費者委員会の委員長に就任するということが9月1日前に決まっているということが堂々と報道されている!

 委員長は、委員の互選で選任されると決まっている。9月1日前、すなわち、委員が選ばれてもいないのに、委員長が決まるなんてどう考えても手続き違反だ。

 それを弁護士が、しかも、テレビに露出し、影響力を有する弁護士が受けたのでは、もはや、手続きの公正さなんて、どうでもいいってことになる。

 しかも、事前に住田弁護士を委員長にすることを了解している委員=政府の言うことを聞く委員=が過半数を占めるということになるのだから、もはや、「監視機関」なんていえるだけの機能は有していないということを公言するようなもんだ。

 さらに、これがメディアで堂々と報道される。メディアは、手続きの公正さについてどう考えているのか?

 NHKの経営委員長に富士フィルムの社長が選ばれたときもメディアは、手続きの問題点を深く追求することはなかった。

 ルールを守らない社会、守らないことを公言する社会、それでは民主主義が守られているとは言えない。ルールを破ってでも利権を得る社会、それはヤクザ社会だ。

 住田弁護士の委員長就任には、多くの弁護士会が反対の声を上げている。


 札幌:http://www.satsuben.or.jp/info/statement/2009/04.html

 秋田:http://akiben.jp/03iken/210708.html

 仙台:http://www.senben.org/archives/1259

 新潟:http://www.niigata-bengo.or.jp/about/statement/index.php?id=44

 群馬:http://www.gunben.or.jp/3-2seimei82.htm

 東京:http://www.toben.or.jp/news/statement/2009/0810.html

 愛知:http://www.aiben.jp/page/frombars/topics2/402shouhisha.html

 京都:http://www.kyotoben.or.jp/siritai/menu/pages_kobetu.cfm?id=419

 兵庫:http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~consumer/hyougo.pdf

 福岡:http://www.fben.jp/suggest/

 佐賀:http://www17.ocn.ne.jp/~sagabgsk/seimei/090728.pdf


 それらを無視した今回の政府の内定は本当に腹立たしいし、受ける住田弁護士も弁護士としての矜持を示してほしかった。

 あ、ヤメ検だから仕方ないのか…?

 どうしても住田弁護士が委員長に就任する場合、個人的には期するところあり。

消費者庁消費者委員会に住田弁護士は就任するのか?~ちょっと信じられない/ 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)

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