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『戦争が好きな国』愛媛新聞・コラム 地軸 7月24日

2014-07-25 00:30:29 | 社会
 明治以降、いや、さらに以前の歴史をひもといてみても、日本は「富国強兵」が国是であるかのようだ。
列強に肩を並べるため軍隊を拡充、国民皆兵制度を敷いた▲

 日清戦争が始まったのは1894年。
朝鮮半島を支配下に置き、清国領土の一部も狙うなど権益拡大を狙う初の海外戦争だ。
黄海海戦などに勝利、日本のアジア進出のさきがけとなった。
国内は戦勝に沸き、賠償金でさらに軍備を拡張する▲

 その10年後、1904年には日露戦争が勃発。
満州を占領するなどロシアの南下政策に危機感を抱いた日本は、遼東半島に上陸。
日本海海戦でバルチック艦隊を破って勝利。
大陸で国防圏を拡大した▲

 さらに10年後の14年が第1次世界大戦開戦だ。
同盟関係にあった英国から参戦を要求され、日本は南洋諸島に艦隊を派遣。
ドイツ軍に勝利するなど連合軍の責務を果たした。
その結果、南洋に統治領を譲与され、国際連盟常任理事国になる▲

 そして、太平洋戦争の開始は41年。大東亜共栄圏構想を掲げ、アジア覇権をもくろみ一挙に戦線を拡大した。
しかし、圧倒的な連合国側の戦力に劣勢を強いられ初の敗戦。
戦後は痛切に反省、平和憲法を掲げ70年近く不戦を誓ってきたのだ▲

 120年前から10年ごとに戦争をしてきた過去の日本。
今年は、まるで「富国強兵」時代が再来したかのよう。
過去も現在も未来も、戦争はすべてを破壊し尽くす。
今こそ、歴史から学びたい。


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