閔妃暗殺 110年ぶりの謝罪と許し/熊本日日 他

2005-05-12 22:11:01 | 世界
閔妃暗殺 熊本市の子孫ら12人訪韓、110年ぶりに謝罪/李朝末期の一八九五年、王妃だった閔妃(死後に明成皇后と呼称)の暗殺事件に加わった日本人の孫らが十日、韓国北部の南楊州市にある閔妃の墓などを訪れ、祖父らが引き起こした暗殺事件を百十年ぶりに謝罪した。

 韓国メディアによると、閔妃の墓を訪れたのは暗殺事件に加わった国粋主義者、国友重章の孫にあたり、熊本市の開業医、河野龍巳さん(84)や市民団体のメンバーら計十二人。

 九日に韓国入りした河野さんは韓国紙の取材に「祖父は朝鮮のためだと考えたが、間違った考えだった」と語り、閔妃の墓前では李朝の王、高宗の子孫とも会って「許してほしい」と謝罪した。

 河野さんらはまた、今後は事件が日本の歴史教科書へ広く記述されるための運動を行いたいと述べたという。河野さんらは十一日、暗殺現場となった李朝時代の王宮であるソウルの景福宮などを訪れ、十二日に帰国する。

 事件は、朝鮮半島をめぐってロシアや清、日本が勢力争いを展開した当時、閔妃がロシアとの関係を強めようとしたことに日本が反発。当時の駐韓公使、三浦梧楼の指示で日本軍人や「大陸浪人」といわれるグループらが引き起こした。

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日本浪人によって命を奪われた明成(ミョンソン)皇后の孫と、皇后殺害に関与した「浪人」の孫が手を握り合った。 (韓国・朝鮮日報)
 
 10日昼、京畿(キョンギ)道・南揚州(ナムヤンジュ)市・金谷(クムゴク)洞・洪陵(ホンヌン)。

 高宗(コジョン)の息子・義親王の9番目の息子、李忠吉(イ・チュンギル・67)さんの前に、明成皇后の殺害に関与した国友重章の外孫・河野龍巳さん(84)が頭を下げた。

 李さんが河野さんの手を強く握った。

 李さんは「祖母を殺害した浪人の子孫が謝罪してくれるのはうれしいが、皇后を殺害した、痛切な歴史を忘れてはならぬ」と述べた。

 この日は英親王の忌日。米ニューヨークに住む李さんはこの日、洪陵の近くにある英園(英親王墓)で、叔父に当たる英親王の祭享(王室の祭事)に出席した後、洪陵を訪れた。

 この日「明成皇后を考える集い」の会員10人とともに英親王の祭享に参加した河野さんは、全州(チョンジュ)李氏の一部の宗親らから冷遇を受けた。

 「皇后を殺した殺人犯の子孫がわざわざここに足を踏み入れるのか。とっとと出ていけ」。と声を荒げる宗親もいた。

 しかし、祭享を終えた李学周(イ・ハクジュ)英園奉享会会長は、彼らに弁当を渡した。「せっかく来た客だから、食事の接待くらいはすべきだと考えた」と述べた。

 思いがけぬ“歓待”を受けた河野さんは「許してくれなかったら(今回の訪問が)何の意味もなさなかったので、気をもんでいた」と話し、笑顔を浮かべた。

 河野さん一行は、洪陵を参拝した後、京畿道・驪州(ヨジュ)にある明成皇后の生家を訪問した。


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