セルジュ・ラトゥーシュ  「脱成長」・・・・

2010-07-07 08:51:32 | 世界
ローマでおしゃべり:インテリ編/2 「共生」なく強まるエゴ/毎日新聞
 ◇理想は「静かなる縮小」でも…
 自著「魂を求めて」で日本の「蟹工船」ブームを取り上げたフランコ・スカーリアさん(66)は「ブームからイメージしたのは、船底からの脱出だけでなく、どうしたら新しい船を作れるかという事だった」と記す。一つの活路として、「静かなる縮小」という考えを紹介している。

 これはフランスの経済学者、セルジュ・ラトゥーシュの提唱した「脱成長」という考え方で、一人一人が生産、消費を減らし、弱者を助ける互助社会を作り直し、60年代ごろの生活に戻れという発想だ。日本でも似た声が聞かれるし、イタリア北部に暮らす登山家のラインホルト・メスナー氏も同じことを話していた。「身の回りでできた物だけを食べ、よそに干渉せず、干渉されず、皆が小さな世界で生きればいい」と。

 だが、仮に先進国がそうしても中国やインドに押しつけられるのか。ローマの店の多くが休む傍ら長時間営業する中国移民に「休め」とは言えない。そう聞こうとしたらスカーリアさんは「あれは夢想だ」と新著の主張をあっさり取り下げた。「(ユーロ危機の引き金になった財政危機を抱える)ギリシャをめぐる欧州の対応を見てダメだと思った」

 「当初、ドイツがギリシャ支援を断り、先延ばしにした。欧州には共生という考えがない。皆自国の利益しか考えていないことが感覚的にわかった。欧州連合を作るため、さまざまな犠牲が払われてきたが、実質的に欧州は存在しないんだ」と言う。

 イタリア国内では共生どころか、貧しい南を切り離せという北の声が強まっている。「本来、『静かなる縮小』のような理想を語るのは政治の役目だが、現実は逆。市民一人一人のエゴは強まるばかりだ」【ローマ藤原章生】
http://mainichi.jp/select/world/news/20100616ddm007030142000c.html

21世紀の「脱成長」思想、五つのルーツ?/さて何処へ行かう風が吹く
http://blogs.yahoo.co.jp/tessai2005/62878741.html

フランス「縮退派」の頭目セルジュ・ラトゥーシュ来日―欧州の脱成長運動
http://se-ra.jimdo.com/2010/07/04/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9-%E7%B8%AE%E9%80%80%E6%B4%BE-%E3%81%AE%E9%A0%AD%E7%9B%AE%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5-%E3%83%A9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E6%9D%A5%E6%97%A5-%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E3%81%AE%E8%84%B1%E6%88%90%E9%95%B7%E9%81%8B%E5%8B%95/

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 このたび、ATTACジャパンは、日仏会館のご好意により、来日されるラトゥーシュさん
との討論会を開催します。ラトゥーシュさんは、日仏会館をはじめ、明学、ICU、
立命館、龍谷などの大学で講演を行い、さらに、ATTACジャパンが主催する小規
模な討論会で発言してくださいます。研究者との討論はもちろんですが、日本に
住むさまざまな人たちとの討論も期待されています。ぜひ、皆さん、ご参加くだ
さい。

http://www.mfj.gr.jp/agenda/2010/07/05/index_ja.php#anchor_1045

2010/07/09 セルジュ・ラトゥーシュさんに聞く~「収縮する社会」に暮らし生きるとは

セルジュ・ラトゥーシュさんに聞く
「収縮する社会」に暮らし生きるとは-

  Serge Latouche:
 1940年1月12日ヴァンヌ生まれ。経済学者、哲学者。パリ第11大学ジャン・モネ学部
(法学、経済学および経営学部)名誉教授。「良心的経済成長拒否者」であり、
雑誌『Entropia』(脱成長に関する理論的・政治的研究誌)友の会会長

菅直人新総理は就任演説で「強い」という言葉を何度も使い、日本が「成長」お
よび「発展」を目指すことを宣言しました。しかし、貧困がふつうになってしまっ
た私たちにとって、そのことばは空疎なひびきを持っているようにも思えます。
成長を目指すことが発展につながり、人々に幸福をもたらすという考え方は、神
話どころか、全くの嘘なんだ、ということに気づいている人は少なくないでしょ
う。

このたび来日されるフランスの思想家、セルジュ・ラトゥーシュさんは、「脱成
長」または「収縮社会」ということばを使って、人びとがどのような社会をめざ
し構想できるのかについて提案しています。
今、私たちは、メキシコ湾のペリカンがどうなっているかを知っています。全身
がべっとりと原油にまみれ、それでも黒々とした海面にくちばしを突き刺しては
上げて、ばたばたとしながら必死に生きようとしています。そんな憐れなペリカ
ンを私たちは何にたとえることができるのでしょう。
ラトゥーシュさんに聞いてみましょう。あなたの考える「脱成長」とは、「幸福」
とは何ですか。


  日時: 7月9日(金)、18:30~20:30
  場所: 神保町区民館(千代田区神保町2-40、Tel:03-3263-0741)

http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00065/d0006585.html

参加費:500円
  主催: ATTAC Japan(首都圏)
東京都千代田区神田淡路町1-21-7、tel:03-3255-5910
e-mail: attac-jp@jca.apc.org
* 参加を希望される方は、eメールなどで事前にご連絡いただけると助かります。
* ラトゥーシュさんの論文の日本語訳は以下をご参照ください。
  http://www.diplo.jp/articles04/0411-4.html#1
  http://www.diplo.jp/articles09/0908-4.html



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