参考・自衛隊が現地に乗り込める法整備を(拉致議連会長平沼赳夫)・・・/救う会全国協議会ニュース

2013-05-01 19:58:20 | 北朝鮮
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.05.01)「勝負の年の延長戦」今年こそー国民大集会開催

平成25年4月27日、家族会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議連主催の国民大集会が東京・日比谷公会堂で開催された。
国民大集会には、家族会・救う会関係者の他、安倍総理、古屋拉致担当大臣の他、各党代表、拉致議連メンバーが多数参加。
また、知事の会から28の都道府県知事や代理が、地方議連から31都道府県124都道府県会議員が参加した。
拉致被害者の曽我ひとみさんも参加し、母親の救出を訴えた。
韓国、タイ、ルーマニア、米国の被害者家族や団体からのメッセージも報告された。

 なお、本日、家族会の飯塚繁雄代表、増元照明事務局長、救う会の西岡力会長は米国に向け出発した。
これは政府主催のシンポジウムや写真パネル展をワシントン、ニューヨークで行うもので、シンポジウムでは古屋圭司拉致問題担当大臣、キング米北朝鮮人権問題担当特使等が基調講演を行い、家族会・救う会、特定失踪者家族や荒木和博調査会代表が拉致問題をアピールする。

国民大集会の概要以下の通り。数回に分けてメール発信します。


■「勝負の年の延長戦」今年こそ-国民大集会開催

総合司会(西岡力救う会会長) みなさんこんにちは。ただ今より、「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」を始めたいと思います(拍手)。
本日、いつも司会をつとめていただく櫻井よしこさんが、所要のためここに来られず、救う会会長の西岡が総合司会をつとめさせていただきます。少し緊張しておりますが、宜しくお願い致します(拍手)。

 安倍総理大臣が入場されました(拍手、被害者家族と握手して着席)。
今日の看板を見てください。「勝負の年の延長戦」と書いてあります。私たちは昨年を「勝負の年」としました。
金正日が拉致を認めて10年でした。

 昨年中にと全力を尽くして運動をしました。
しかし、目に見える結果を出すことはできず、今年になりました。
昨年の9月、今日もお見えの曽我ひとみさんがおっしゃっていました。北朝鮮にいる時、毎日日本からの助けを待っていた、と。
あきらめたら終わりだ、と。

 助けを待っている人たちがいるのに、私たちはあきらめられません(拍手)。
ですから「勝負の年の延長戦」です。今年こそという決意で今日の集会を始めたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。

 それでは主催者を代表しまして、家族会代表の飯塚繁雄さんにご挨拶をいただきます。

◆今年中になんとしても

飯塚繁雄(田口八重子さん兄) 皆様、本日は連休の初日にもかかわらず、このように大勢の方々が拉致問題の早期解決に向けて強い意欲、意識をいただいて、お集まりいただきました。
まさにこの雰囲気というのは、国民の姿であろうと思います。

 今日の国民大集会におきましては主催者は、私たち家族会、そして救う会全国協議会、拉致議連、全国の知事の会、さらに地方議会全国協議会の5団体で、さらにあらゆる組織、団体の方がお集まりいただき、本当に今年こそは何とかしよう、させようという意気込みをひしひしと感じ、感動しております。

 長い活動経過がありますが、16年前に署名活動を始めて、実はこの大集会が始まる直前に、去年運動目標としていた1000万筆が集まりました(拍手)。
ありがとうございます。これはまさに、私たちが街頭でお願いしている署名以外に、相当多くの全国の組織や自治体を含め、何とかやろうという意気込みがこのところ高まったと感じております。

 しかもこの2、3年、署名の集まる速度がものすごく速くなっております。従ってこの現象というのは、「早く解決せよ」という意気込みであろうと思います。

 この1000万という数字は相当重い筈です。
国民の怒りの声、また政府に対しても国民のこれだけのバックアップがあると、また頑張れという後押しになると思います。

 さらに言えば、諸外国に向けて、特に北朝鮮に向けて、日本国民はあきらめていないぞという強いメッセージになると思います。

 私たちは、このような国民の皆様の大きな支えによって、何とか早くこの問題が解決するようにと、相当な期待を今年は持っています。
当然ながら、特定失踪者の方々も大勢います。
この人たちも含めた全面解決を一気にやることに目標を置いて、今年は結果を見たいと強く思っています。

 今回、安倍総理、安倍政権が誕生して、以前から拉致問題に強く言及しておられ、総理になられてからも、拉致問題は自らの責任において必ず解決させるという強い意気込みを伺っております。

 私たちは、安倍総理のもと、あらゆる活動、あらゆる戦略・戦術をもって、単なる議論ではなく、実際にどうしたらこの問題が先に進むのか、これを一緒に考えていきたいと思います。

 このところ北朝鮮は非常に難しい状況になっています。
そういう状況においても、この拉致問題は日本の国民が被害を受けているわけですから、絶対に置き去りにしないで、常にテーブルに置いて論議を進めていっていただきたいと強く念願しています。

 先日、アメリカのケリー国務長官とお会いしまして、拉致問題について訴えました。
彼はテーブルを叩いて、私がこの問題を何とか前に進むように頑張るという強い意思の表明をしていただきました。
日本との緊密な連携のもとに、明日からやるとも言っておられました。

 そういうことも含め、来週はワシントンDCとニューヨークで、政府主催のシンポジウムが行われます。
そこでもこの問題を訴えて、グローバルな形で、北朝鮮について圧力をかけ、解決に向けての施策をどんどん進めていってもらいたいというような思いで行ってきます。

 また今年、「延長戦」ですが、「延長戦」とか「勝負の年」という言葉はあまり長く使えません。
ということは、もう今年中になんとしてもという意気込みがここに込められているわけです。
従って私たち家族も、歳をとってきていますが、皆さんのご支援をいただきながら、今後ともこの問題に突き進んでいく覚悟です。

 今後とも、色々な面からご支援を宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

司会 今、飯塚代表からもお話がありましたように、この大集会は5団体が主催しています。
もう一つの主催団体であります拉致議連会長の平沼赳夫先生、お願いいたします。

◆自衛隊が現地に乗り込める法整備を

平沼 今日は拉致問題に大変ご心配をいただいている方々が、全国からご参集していただき、また5団体主催で何とかこの問題を解決しなければならないと大会が挙行されました。

 また外国からも、この問題で同じような痛みを感じておられる方々も非常に大きな関心を持っておられます。

 私が許せないのは、北朝鮮という国は2002年直後に、大きな嘘を2つついたことです。
1つは、拉致したのは13人しかいないと。今我々の政府認定は17人です。13人しかいないという大嘘をつきました。

 そして交渉して、5人返してきましたが、残りの8人は全員死んだと言いました。
死んだ証拠として死亡診断書等が出てきましたが、こんなずさんな死亡診断書等はありません。これも大嘘です。

 そして昨年でちょうど10年経ちました。
我々は北朝鮮におられる被害者の皆さんが1日も早く、この日本に帰っていただきたいと努力をしてきましたが、むなしく10年が過ぎてしまいました。

 自衛隊の現役の人たちと話をしますと、自分たちが許されれば現地に乗り込んで、主権侵害によって拉致された被害者の方々を救出したいと言っていました。
そういう人たちもいるわけです
(拍手)。

 しかし、今の日本では法整備ができていません。
従って、集団的自衛権も個人的自衛権も一切行使できない。
ですから国会としては何とか立法をして、自衛隊の人たちが胸を張って救出に行けるように努力をしていかねければならない(拍
手)。

 今政権与党の自民党でも、そういう作業を進めていただいて、もう一歩のところまで来ているわけです。
私たちは、そのことを一生懸命努力させていただくことをお誓いして、今日皆様方のお集まりに心から感謝して、挨拶に代えさせてい
ただきます。
本日は誠にありがとうございました(拍手)。

司会 ありがとうございました。安倍総理は首相就任三日後に家族に会ってくださいました。
「この問題を解決するのは私の使命だ」と言ってくださいました。
安倍総理、ご挨拶をお願いいたします(拍手)。

◆家族が被害者を抱きしめる日まで、私の使命は終らない

安倍 家族会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議連主催の国民大集会の開催にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日この会場に、全国から、何とかこの問題を解決したい、子どもたちを返せ、この思いで足を運んでいただきました。
まさに皆さんのこのご努力なくして、この問題を解決することはできないと思います。

 今日の集会に当たりまして、ご協力をいただきました関係者の皆様に心から感謝を申し上げますとともに、この会場に足を運んでいただいた皆様方に対し、総理大臣として厚く御礼を申し上げます。

 昨年で、小泉総理とともに北朝鮮を訪問してから10年が経過し、そして今年は11年目になっています。
あの11年前の9月17日、北朝鮮に行った際に、先方から、8名の被害者は亡くなっていると言われた時のあのショック、今でも
忘れることはできません。

 しかし、先ほど平沼会長がおっしゃったように、その後、死亡理由、日時、でたらめであったことが明らかになりました。

 政府としては、あくまでも被害者の皆様が生存していることを前提に、交渉に当たらなければならないのは当然のことと思っています。
既にあれから11年が経っており、今日ご出席の被害者ご家族の皆様のお気持ちを察すると、本当に心が痛みます。 
私はできうる限り、被害者ご家族の皆様に寄り添っていきたいと考えています。

 北朝鮮は、残念ながら未だに国際社会に対して挑発的な言動を繰り返しています。
国連決議2094号採択以降も、一連の挑発行動を続けていますが、大切なことは、彼らが挑発的な行動を取ることによって、結果としてますます、彼らの立場が苦しくなっていくということを理解させなければなりません。

 何よりもこの拉致問題を解決しなければ、北朝鮮の将来は決して明るくはならない。
つまり、この問題を解決せずに引き延ばしていけば、ますます北朝鮮という国は厳しい状況になっていくということを、金正恩第一書記を初め、北朝鮮に理解させることが大切です(拍手)。

 そして、今まで言ってきたことが間違っていた。彼らの政策を変更させなければならないわけです。
そのためには、対話と圧力。しっかりと圧力をかけることによって対話に持ち込み、そして彼らが政策を変更する。
この道以外には、残念ながら解決の道はないわけです。

 これは私がこの問題に10年以上関わってきた結論です。
残念ながらまだ結果が出ていないわけですが、安倍政権としては、全力でこの問題に取組んでまいります。
拉致議連において、ずっと私と共に活動してきた古屋圭司衆議院議員に担当大臣をお願いをしているところですが、古屋大臣だけではなく、すべての閣僚がこの認識を持って、それぞれの立場でこの問題に取組んでいくように指示をしています。

 私も先般訪米し、オバマ大統領と首脳会談を行った際にも協力をお願いしました。
私が今行っている首脳会談においては、必ずこの拉致問題に言及し、日本の立場に対する理解と支持のお願いをしています。

 北朝鮮と国交を持つ国も多々ありますので、そうした国への働きかけ、また情報収集に全力を尽くしていく決意です。

 11年前、5名の被害者の方々が日本に帰国されました。
今日お越しの曽我ひとみさんもそのお一人です。
しかし、あの羽田空港で子どもたちを、ご家族を抱きしめることができなかった皆さんにも、ご家族をしっかりとこの手で抱きしめ
る日がやってくるまで、私の使命は終らない(拍手)。そのように決意したところです。

 拉致問題はまさにオールジャパンで取組んでいかなければならない問題です。
今日このようにたくさんの皆様にお集まりをいただきました。そして家族会の皆様の長年のご苦労によって、1000万人の署名が集まったわけですが、またこの問題はたくさん乗り越えなければならない課題、山もあります。

 私は、内閣総理大臣として、国民の命を守る責任者として、この問題の全面解決に向けて、全力を尽くすことをお誓いして、総理大臣としてのご挨拶とさせていただきたいと思います。
どうも本日はお越しいただいて誠にありがとうございました(拍手)。

司会 ありがとうございました。今、総理もご挨拶の中で言及してくださいましたし、私たちもそこに1000万署名と書かせていただきましたが、今日現在で、10,294,203筆の署名が集まりました(拍手)。

 昨日署名を色々調べてみました。16年間集めてきました。
100万筆以上集まったピークが3回あります。
1回目は1997年、家族会ができた年、めぐみさんの拉致が明らかになった年です。
その時1年で100万集まりました。

 その後、2002年9月から2004年にかけて、5人が帰ってきて、偽の遺骨が出てきた時、2年連続で100万以上集まりました。
 その後は少しずつ減ってきました。少ない時では年間20万を切る時もありました。

 昨年の2月私たちは、世論の力をもう一度見せようと、世論が膠着している、落ちているという人たちもいました。
1回目と2回目は状況が動いて100万以上集まったんですが、今回は私たちが動かそうじゃないかと家族会・救う会の運動方針を決めました。

 あと150万必要でした
。前年は50万くらいです。しかし、知事の会にお願いし、地方議連の会にもお願いして、また特定失踪者の家族の方たちも独自の署
名を集めてくださり、様々な署名が集まりました。
ついに私たちは1000万を越えることができました。

 この署名目録を、一番初めに署名活動を始めた前家族会代表の横田滋さん、そして今代表の飯塚繁雄さんから総理にご提出したいと思います(拍手)。

◆1000万の重みを感じて

横田滋 本日、1997年に始まりました署名が1029万4203筆になりましたので、これを総理大臣にお届けいたします。
平素から拉致問題解決のためにご尽力して下さり、心から感謝申し上げます。

 この署名を始めた頃は救う会はまだできておらず、新潟にだけ救う会があり、そこの小島さんたちと一緒に、10万筆を集めて総理大臣に提出したいと考えました。

 しかしこのことが新聞に報道され、全国から、たくさんの方から、署名用紙を送ってくださいということがあり、電話が鳴り止まないくらいでした。

 それを通り過ぎますと、「拉致なんて本当にあるんですか」とか、「こんなことして危険じゃないですか」と言われることもありました。

 しかし、家族会ができ、その後全国に救う会ができたおかげで大勢の方から署名を送っていただけるようになりました。
しかし、1000万というのは当初の目標からは100倍になりますので、そんなに簡単に増えるわけではありませんが、特に昨年2月以降は、救う会でこれを1000万にして、北朝鮮に対して日本人は拉致問題を忘れていないということや、国内の方にも早く解決しなければならないんだということを、訴えました。
政府の方にもお届けして、その重みを感じていただければと思います。

 16年というのはかなり長い期間でしたが、国民の中には、2002年までには、「本当に拉致なんかあるのか」という意見もありましたが、今はもう「同胞を一日も早く救出してほしい」という気持が、形として現われてきたんだと思います。

 是非その重みを感じていただき、一日も早く被害者を帰国させるようにご尽力下さいますようお願いいたします。
どうぞ宜しくお願い致します(署名用紙を手渡す、拍手)。
・・・・・

司会 ありがとうございました。ここで、安倍総理大臣が公務のため退席されます。
力強い拍手で総理を応援しましょう(拍手)。絶対助け出してください。
 続きまして、拉致担当大臣、古屋圭司先生、ご挨拶をお願いいたします。

◆拉致された被害者を全員取戻す

古屋 私も毎年この集会に出席をさせていただいています。その度に忸怩たる思いがします。今年も出席しなければいけなかった、そんな気持です。

 しかし、昨年末、安倍政権が発足をして、今総理からもお話がありましたように、自らの手でこの拉致問題を絶対解決すると、就任の会見でもはっきりと明言されました。

 私も、安倍総理とともにこの拉致問題に真剣に、家族の皆様とも向き合いながら取組んできた一人として、安倍総理の強い意思を私がしっかり受け止めて、オールジャパンで拉致問題解決に向けて、あらんかぎりの力を振り絞って頑張って行く、これが私の責務です。

 僭越かと思いましたが、就任の時に、「私が最後の拉致問題担当大臣になる。
その覚悟で頑張っていきたい」と申し上げたわけです(拍手)。そのために徹底的な組織の強化、運動の強化を今しています。

 先ほど総理からも言及がありましたように、拉致問題対策本部の組織を変えました。全閣僚に入っていただきました。今日は与野党の議員がご出席いただいていますが、実は政府の本部に、野党の議員も正式に参加してもらいました。これははじめてのことです(拍手)。

 与野党を問わず拉致問題を解決しようと、政党がお互いに手を取り合って頑張っていこうということです。既にもう2回会合をさせていただいています。

 先ほど拉致議連の平沼会長からもお話があったように、過日の政府与野党拉致問題連絡協議会では、自衛隊法の改正も一つの選択肢として視野に入れて、各政党で、拉致された日本人を以下に自衛隊によって取り返すことができるのか。その法案についても、それぞれの政党で真剣に議論しようじゃないか、ということも決めさせていただきました(拍手)。確実にそういう政党間の会議を進めています。

 その他にも、有識者懇談会を設立しました。私はこの、有識者懇談会で具体的な統一提言をもらうことは一切考えていません。なぜか。考え方の違う専門家を入れているからです。

 そして忌憚のない意見をいただきながら、政府として解決のためにどの方針を採用するのがいいのかということを、本部長である安倍総理のもとで真剣に議論していこうと。もう既に2回開催し、連休明けには3回目の開催をします。

 今度の連休には、ニューヨークとワシントンで政府主催のシンポジウムを初めて開かせていただきます。私がその際に基調講演をさせていただき、ワシントンでは、議会関係、シンクタンク関係者、政府関係者にしっかり訴えます。

 ニューヨークにおいては、一般の国民の皆様にも強く訴えていきます。ビラ、ポスターを作り、今その取り組みを始めています。

 私たちはそういうオールジャパンでの活動をしていく。なぜか。それは安倍政権のもとでは、この拉致問題を完全解決しない限りは、北朝鮮に対して何の支援もすることはないということをはっきり伝えることであります(拍手)。

 総理も先ほど、北朝鮮の状況に言及されました。まさしく金正恩が拉致被害者を返さなければ、結果としてあの国は終ってしまう。そのことをしっかり訴えていこうではありませんか(拍手)。

 我々はその実現のために、まなじりを決して頑張っていきたいと思っています。
1029万人の署名もとっていただきました。感謝申し上げます。そして同時に、国民の皆様にもう一度鼓舞をしていただくことも必要なんです。

 残念ながら広報活動が十分とは言えないと思います。そこで私は連休明けから、この広報活動についても徹底的に強化します。すべての国民が拉致に怒る。そして許さない。この共有認識を持っていただくための広報戦略も考えています。

 先ほど、集会前に家族会の皆様方とお話をしました。そしたら、ある大学の講義では、大学生たちが拉致問題をほとんど知らなかった。教育に問題があるんです(拍手)。

 ですから、文部科学大臣と連携をして、例えば「めぐみ」というDVDがありますが、これを学校で副教材として使ってくださいというお願いをさせていただいていますが、まだ5、6%程度だそうです。

 これを徹底的に活用するために、今チェックをしています。文部科学大臣と連携をして、教育でもしっかり取組みたいと思います。

 しかし一番大切なのは、今日こうやって集まっていただいた皆様方の熱意と応援です。宜しくお願いいたします。

 そして我々政府の基本方針は、はっきりと謳わせていただいています。「拉致被害者の全員の帰国」、「原因の究明」、「実行犯の引渡し」、この3点です。
そして何といっても、政府認定の有無に関わらず、北朝鮮によって拉致された被害者を全員取戻す(拍手)。このことが我々の目的です。

 いつも家族会の皆様が登壇していますが、今日は特定失踪者の皆様方の代表も登壇されています。認定であろうがなかろうが、その有無に関わらず全員取り返す、その象徴でもあるわけです。

 どうか皆さん、一緒になって、日本国民が結束してこの拉致問題を解決していこうではありませんか。私も担当大臣として全力を尽くさせていただくことをお約束をして、ご挨拶に代えさせていただきたいと思います。ありがとうございま
した(拍手)。

司会 ありがとうございました。実は今日、古屋大臣になって新しく改訂されました政府のパンフレットを皆さんにお配りしました。最後に政府の方針が書いてあります。「政府としては拉致問題の解決なくして北朝鮮との国交正常化はありえないとの方針を堅持し」、ここまでは今までと同じですが、「拉致被害者としての認定の有無に関わらず、すべての被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くす」とあります。

 「認定の有無に関わらず」取戻すということを政府が明記したのは初めてだと私は思っています。つまり、認定できない人がいる。数十年前の事件ですから。
しかし、その人たちも含めて全員取り戻さなければ解決ではない、という当り前のことですが、そのことを安倍・古屋体制は明記したということです。これを私たちは強く支持しようではありませんか(拍手)。

 しかしこれは、大変なことです。分かっていない人も助けると言ったんですから、本当に全力を尽くしていただかなければならない、情報を取って、もらわなければならない、北朝鮮ときちんと交渉していただかなければならない大きな課題だと思います。

 しかし、政府がそういう方針になりましたので、私たちも荒木代表と相談して、今日特定失踪者の家族の皆さんに登壇していただきました。後ほどご挨拶いただきたいと思っています。

 つづきまして、各党にそれぞれ拉致問題対策本部があります。超党派の拉致議連とともに、立法府の中で活動してくださっています。まず、自民党の拉致問題対策本部長、そして拉致議連の事務局長でもある山谷えり子先生、ご挨拶をお願いいたします。

◆特定失踪者のDNA採取も開始

山谷 毎回、激しい寂しさ、そして寂しい怒りを持ってこの日比谷に来ています。
また全国各地の集会に出向いてきました。本当に皆様ありがとうございます。この16年間、照る日も雪の日も署名活動をして1000万を越えた。最初の頃は、「ありもしないことを言って」と怒られた日もありました。また雪の中を中学生たちが、「めぐみさんと私は同じ年なのよ」、「必ず戻れるようにしてちょうだい」と泣きながら訴えられたこともあります。

 安倍総理そして古屋大臣のもと、皆様と力を合わせながらオールジャパンで、全員がタラップを踏んで日本の土を踏む日まで勤めていきたいと思います。

 この10年間、国連やアメリカに度々関係者の皆様と行ってきました。最初はアメリカ当局も、拉致のことをよく知らずに、そしてこんな質問をされたんです。
「特殊部隊を出しましたか」、「海上封鎖しましたか」。本当に私は情けなくて、必ず解決するそういう国にしようと、国家の威信をかけてそういう国にしていくんだと幾度誓ったか分かりません。

 横田早紀江さんがブッシュ大統領との面談、そしてアメリカ議会下院での公聴会での証言にも、拉致担当政務官としてサポートのためにアメリカにいました。
横田早紀江さんの訴えに、アメリカの議員たちは、涙を流して聞いておられましたが、しかし解決にはまだまだ道のりがあります。

 国連で大きく拉致問題を取り上げてもらおうと、私はアフリカの国々、たくさん国々があって国連で1国が1票づつ持っているので、拉致のパンフレットを持って、大統領や外務大臣にお会いし、拉致の案件が国連に係ったら必ず日本を支持してくれと訴えてきました。

 今年、安倍総理の強力なリーダーシップのもとに、国連に拉致問題を含む人権調査委員会が立ち上がった(拍手)。本当にここを活用しなければ、被害国は13か国とも14か国とも言われていますので。

 アメリカにもスネドンさんという拉致が濃厚な方がいらっしゃいます。日米連携、そして各国との連携、そして国連の調査委員会、こうしたすべての関係者との綿密なチームワークによって、必ず解決をしていきたいと思います。

 今年も桜をみんなで一緒に見ることができなかった。毎年私は悲しいです。そして昨日の月を、立待月の美しい月をみながら、北朝鮮でもお月様を見ながら待っている被害者。生きているのになぜ助けられないのか、本当に申し訳なくてなりません。

 自民党は対話を引き出すための圧力、制裁、様々なことを検討し続けています。
核やミサイルの開発者・技術者の出入国の禁止を初めとするヒト、モノ、カネの制裁を考えています。

 そして邦人救出のための法整備、これも条文化しようではないかということで、今みんなで検討を始めています。

 ここにお集まりの皆様、本当にありがとうございます。皆様方の声を受けながら、各国と連携しながら、オールジャパンでやりたいと思います。今、政府認定以外の特定失踪者のDNA採取も安倍政権下で始まっているんです。これまでと違う強力な体制を作りました。

 皆様方の声をいただきながら、解決に向けて、救出に向けて努めていきたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。

司会
ありがとうございました。民主党にも拉致問題対策本部があります。そして民主党政権の時に先頭に立って拉致問題担当大臣をしてくださり、そしてこの間ずっと我々と一緒に戦ってくださいました本部長代行の松原仁先生、ご挨拶をお願いいたします。

◆拉致問題の解決なくして失われた自信を取戻せるか

松原
本来であれば渡辺周本部長がご挨拶をするところですが、私は拉致議連幹事長でもありますので、合わせて民主党を代表してのご挨拶を申し上げます。

 先ほど、安倍総理の力強いご挨拶がありました。そして古屋大臣からの挨拶もありました。私は、私が大臣時代にできなかったこの悔しさ、怒りを含め、安倍さんと古屋さんを、お互いに党は違うけれども全力で支援し、共に戦っていきたい、このことを冒頭に申し上げたいのです(拍手)。

 そして先ほどご挨拶にあったように、官邸における会議も2回になったわけです。いわゆる北朝鮮という場所にいる、我々が十分に知っている拉致被害者を救出する、この1点においては全党が、自衛隊法のその部分を救出という観点で検討すべきということが提起されたわけです。

 私は、ああいった国との対話というものは、圧力がなければできないと、従来からこの日比谷公会堂でも何回か訴えてきました。圧力が必要なんです。その圧力としていくつかのものがあります。

 一つは、先ほど横田滋さんから総理にお手渡しをいただいた1000万筆を越える署名がその圧力の一つです。一番強い圧力はそういった国民世論の声ではないかと思っています。

 しかし、その一方において今申し上げた、北朝鮮限定版であろうとも、救出のための法整備が仮に行われるならば、これも大きな圧力になります。

 こうしたものを通して、私たちは彼らを対話の場所に引っ張り出して、そして解決に向かってきちっとした議論をしていかなければいけないと思っています。

 そしてこの大集会で、先ほどの安倍さんの話も含め聞かせていただきながら、強く感じました。拉致問題の解決はもちろん拉致被害者の解決であり、それは私が毎年この場で申し上げているように、例えば横田めぐみさんと横田ご夫妻が抱き会う姿を見たい。この我々の生身の感情に根源を発しているわけですが、同時にこの問題は単に拉致の問題に止まらない。

 日本が、少なくとも誇りある国家として戦っていこうとするならば、様々なことがらに自信を持って活動していこうと思うならば、この問題の解決なくして、我々はあのマッカーサー裁判以来失った自信を本当に取戻すことができるのだろうかと思っております(拍手)。

 拉致問題をその問題だけで矮小化するのではなく、その解決をすることは、そういったこの30年、40年、50年の私たちの思いをいたすところにあるということを考えた時に、一方において被害者とご家族の時間も限られている中で、何としても安倍政権に、安倍総理という魂を使ってこの問題と戦う総理のもと、古屋大臣の力をいただきながら、我々野党もこの問題に対して、取組んできた仲間が一致結束して、「今年は勝負の年の延長戦」、延長はこれ以上しない、この覚悟で頑張っていきたいと思います。

 今日お集まりの皆さん、そして日本の国の一人ひとりの国民が、矜持を持って、この問題の解決は日本国全体のプライドに関わり、そして我々の名誉に関わるということで頑張っていきたいと思います。共に頑張りましょう(拍手)。


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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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