今回、北陸へ行った目的のひとつが、こちら。
富山と、岐阜県の山間にある旧神岡町(現飛騨市)を走る「神岡鉄道」。
通称、「神鉄(かみてつ)」。
旧国鉄神岡線を引き継いだ、第三セクターの鉄道です。
この神岡鉄道、残念ながら来年12月の廃止が決定しています。
収入の多くを占めていた、
沿線の神岡鉱山からの硫酸貨物輸送が2004年10月にて終了し、
トラック輸送へと変わってしまったため。
もともと、この硫酸輸送のために存続したような鉄道なので、
貨物輸送がなくなった今、経営を続けていくことが困難と判断されたんですね。
でも、ここって結構いいロケーションを走るんです。
前々から、ずっと乗りたいなぁ~と思っていたこの鉄道、
今回は、沿線の風景を車窓から眺めようと、奥飛騨を目指しました。
JR富山駅から高山本線に揺られ、猪谷駅へ。
ここから、終点奥飛騨温泉口まで、約30分の神岡鉄道の旅が始まります。
ちなみに、高山本線はここ猪谷から、先の飛騨古川までの間、
今夏の台風で壊滅的な被害を受け、現在不通となっています。
そのため、バス代行が行われており、
同じ高山本線に乗ってきた乗客の多くは、そちらへと流れていきました。
「おくひだ2号」(このネーミング大好き(笑))の車内。
ちょっとしたサロンカーって感じです。
駅弁でも広げたいところですが、始発の猪谷駅は無人駅のため、
駅弁どころか、この神鉄のきっぷさえも売ってません。
運賃は、ワンマン運行の車内にて精算となります。
そしてなんと、こんな囲炉裏までついております!(笑)
もちろん火はダミーですけど、
こういう、ちょっとした旅情をかきたてるもの、悪くないよね
ところで、この神岡鉄道、路線の多くがなんとトンネル!
そして、このトンネルひとつひとつが、ほんとに長い!
一度入ると、なかなか出てこられません(笑)。
でもね、外へ出た一瞬に、美しい光景が広がるので、
全く目が離せません(笑)。
トンネルの合間はこんな感じ。高原川沿いを列車は走ります。
かつては下流が悲しい公害の街となったけど、今はこんな美しい川に。
この鉄道、外から撮影したらきれいだろうなぁ、ってとこ、
ほんとに多いんです。
途中、神岡鉱山前駅辺りから町並が広がり、
間もなく、終点の奥飛騨温泉口駅に到着。
駅前には、貨物輸送で活躍したディーゼル機関車が展示されています。
平成8年3月まで、現役として硫酸タンク車を牽いていた機関車。
山間の川沿いを走るその姿、きっと絵になってたんだろうなぁ。
非常に残念なことに、
地元の人だろう、という乗客がごくわずかしか見られませんでした。
乗っていたのは、他に鉄道好きと思われる人が数名。
貨物輸送に頼っていたとはいえ、これでは確かに厳しい現状です。
高山本線不通区間の代行輸送を、猪谷からではなく、
この神岡鉄道を経由して、奥飛騨温泉口からバス代行するというのが可能なら、
もう少し人の流れがあるんじゃないかと思うんですが、
いかんせん、保有旅客車両が2両で、1日数往復のこの路線では、
難しいことなのでしょうか。
路線存続が閉ざされた今は、
最後の日まで事故なく走りきってほしい、と願うだけです。
「その3」へつづく~♪
神岡!
わたしも行きたいと思っていたのです。
一度、富山には行ったことがあるのですが、
帰ってきた後で、ここ神岡に城があることが
判明しました。神岡城。
天守や堀、城門などはすべて模擬ですが、
模擬の割にはなかなか味のある建物です。
来年12月に神岡鉄道が廃止ということは
リミットはあと1年ですね。
それまでに行かねば。
美味しいものも食べてるようですね!
それよりも、鉄道ですね。
自分が乗っていないところばかりで、
乗らなければ!と、煽っていただいているようです。
車内の囲炉裏もおちゃめでかわいい。
今まであったものが無くなってしまうのって、なんだか寂しいよね。
神岡、でちゃんと城が浮かぶんだもんなぁ~
そんなわけで、行ってきました神岡城(笑)。
確かに、小さいんですけどなかなかかっこいい建物でしたよ。
いまいち詳細がわかんないので、よかったらご教示いただけるとうれしいです
もし、神岡へ行かれるのなら、
北陸フリーきっぷ、使い勝手いいですよ!
猪谷までは乗降フリー区間ですから。
寝台も使えるし(nikko81さんって東京近郊の方ですよね??)
4日有効なので、1泊くらいだともったいないかもしれないけど、
それでもただ往復するだけでもお得だと思います。
な~んて、もし参考になることがあればうれしいです。
ここは、橋を渡る鉄道っていうのも、よさそうなんですよね。
もう一回くらい、じっくり責めに行くかもしれません
晴れてたらもっとよかったかも~。
雪深い場所なので、しばらくは埋もれてそうだけど、
暖かくなったらもう一回見に行ってみたいなぁって思ってます。
今まで長い間、がんばってきたんだもん、
ちゃんと残しておきたいんだよね~。
日本の駅の中でも、好きな駅のひとつです。
四方を山に囲まれて、昼間での何となく薄暗く、そして「イノタニ」という響きが、いかにもイノシシが走り出してきそうで、その駅名と駅の雰囲気のマッチングはNo1ではないかと…。(笑)
σ(^^)が訪れたのは、約○十年前の夏。それもその日は岐阜県の最高気温が39℃超の日でした。岐阜から乗車した高山本線は非冷房の扇風機車両。その上、σ(^^)の席の上の扇風機は故障で回らず…。どうりで席がそこだけ空いていた訳だ…。
猪谷に着くまでに、干上がりそうになったことは言うまでもない…。(苦笑)
神岡城は、甲斐(山梨)の武田信玄が
越中(富山)攻略のために、
武田の重鎮、山県昌景(やまがたまさかげ)が
当時地元を支配していた江馬氏に
建てさせた城だそうです。
豊臣時代まで存続するが、
江戸時代に入って、一国一城令で廃城。
今の天守は、1970年に三井金属鉱業(株)
神岡鉱業所の創業100周年記念に
として建設されたもので。
そういう意味では、歴史的なものでは
ないのですが、個人的には、城=史実に忠実
という必要はないと思います。
城という建物を未来へ伝えていくために、
すでにある城をきっちり守っていく
というだけではなく、
現代になっても新たに建築されて、
実用的で活きた建物であってほしいものです。
ところで。。。
北陸フリーきっぷですかぁ。
よさそうですね。
金沢方面はこれからも何度も訪れたい
と思っていますので、
次は、このきっぷを使ってみようと思います。
なんだか薄暗い感じでした。猪谷駅。
というか、神通川・高原川一帯がなんだか暗い感じだったんですよね。
もう一度、ピーカンの時に行ってみたいです
多少は雰囲気違うかな??
高山本線の非冷車両って、キハ40??
想像するだけで暑そうですね~(苦笑)。
さすがnikko81さん、詳細ありがとうございます!!
やっぱり、元々城はあったけど、廃城となっったところだったんですね。
それなら、複製でもアリな気がします。
高台にあるので、駅から見えるんですが、
なかなか絵になる城ですよ。
1970年に、神岡鉱山100周年っていう歴史の深さにも興味が湧きますね。
ぜひぜひ、北陸フリーきっぷ使って、nikko81さんの撮る神岡城を見せて下さい!