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第81回菊花賞

2020-10-25 17:58:12 | 競馬回顧
コントレイル、アリストテレス@ルメールの鬼マークを退けて三冠制覇。
ガチの叩き合いに思わず声が出た。これはまた記憶に残るレースになった。

コントレイルは好スタートを決めた上で、好位の内で折り合いに専念。
スタンド前はヴァルコスを除く各馬が内を開けての追走。コントレイルも馬場の中央を進む。
ディープボンドが斜め前、アリストテレスが斜め後ろで壁を形成もやや行きたがる感じ。
3コーナー坂の下りで手綱を小刻みに緩め、先頭を捉える位置まで上がってきて直線へ。
残り300Mを切り、馬なりで先頭に躍り出てから満を持してスパート。
しかしずっとコントレイルに張り付いていたアリストテレスもこのスパートに対応して応酬。
コントレイルが加速するとアリストテレスも付いてくる。おいおいマジか、アカンって!

絶対抜かせるな!勝て!

コントレイルがグイッと半馬身出て、ゴールにかけてアリストテレスが迫る。
またコントレイルが差し返して、なおもアリストテレスが追い詰めて…。
最終的に一度も抜かれることはなかったが、着差は僅かにクビ差。しかし3着以下は離した。
切れ味を削がれる荒れた馬場、道中の折り合い、そして春のクラシックとは無縁の好敵手。
有無を言わせぬ圧勝もいいが、こういう手に汗握る展開で競り勝つというのもまた記憶に残る。

アリストテレスはスタートして間もなくコントレイルの外に合わせてきて張り付いてきた。
そのままゴールまでピッタリ張り付き。他は知らんと言わんばかりのコントレイル徹底マーク。
よくもここまでピッタリ張り付けるものだなと感心するぐらい、付かず離れずで付いていった。
4コーナーで先に手が動き、やっぱりキツイかと思ったがコントレイルのスパートに対応。
冗談抜きで本当に競り落としかねない感じ。一瞬、三冠散ったかと思った。
一本被りに対峙するルメールは本当に恐ろしい。そのルメールが一本被りの時のミルコや池添もまた恐ろしい。

サトノフラッグは出負けして後方から。3コーナーの下りで外を回しつつ、直線でやや内に入れてスパート。
馬場の内が全く伸びず、中央からやや外のコース取りがバッチリ嵌ってグングン加速。
前の二頭のデッドヒートには遠く及ばなかったが、3番手で粘るディープボンドはギリギリ捉えた。
先週のマジックキャッスルに続いてまた国枝厩舎が存在感をアピール。来週は真打が登場する。

ディープボンドはコントレイルのすぐ前の位置取りで、直線に向いてからの仕掛けも早かった。
ただ切れ味では全く敵わず、コントレイルらには無抵抗で突き放された。
渋太いのが持ち味だが差し込みに弱く、これを勝ち負けに持って行くには乗り方が難しい。

ヴェルトライゼンデはスタートを決めつつ、コントレイルらの直後に入れての追走。
アリストテレスほどではないにせよ、コントレイル徹底マークの構え。
しかし意外にも手が動くのが早く、4コーナーで押っ付けながらの追い上げ。
直線に入ってもモタつき、なかなか加速が乗らずフェードアウト。
神戸新聞杯は後方決め打ちが嵌っただけだったのか。マーク競馬には対応できなかった。

ヴァルコスは外枠から位置が取れず後方から。正面スタンド前では唯一内を通っていた。
向こう正面では内を通ってジワジワとポジションを上げ、4コーナーでも内から押し上げ。
直線で内から一瞬伸びかかったものの、そこから突き抜ける脚が使えなかった。
岩田は急遽の代打騎乗だったので一か八かの乗り方をしたのだろうが、結果は散々だった。

ガロアクリークはロケットスタートを決めて今回も前へ。しかし4番手は前過ぎ。
3コーナー過ぎから次第に手が動き始め、直線でディープボンドに競られて早々に離脱。
首が伸び切って苦しそうに走っていた。父キンシャサノキセキの限界を見た。

バビットは溜めていきたいところをキメラヴェリテに見透かされる形でハナを奪われた。
そのままどんどん行ってくれるならまだしも、溜め逃げに付いて行かされる形での2番手。
逃げ馬なのに逃げられない。自分のペースで行けない。この時点で飛んだと思った。
内が荒れていてラチも頼れず、直線で再三フラ付いた末に沈没。今回の結果は度外視可。

ディアマンミノルはのっそりとゲートを出て行き脚もイマイチ、結局中団の内。
直線は内を突いての追い上げも不発、次第に外に進路を変えるも時既に遅し。

レクセランスはスタートから松山が押して3番手を取り切った。おお、やればできるやん。
このままロングスパートで押し切れと思ったら、何と3コーナーを迎えるまでに後退。
結局三冠で最低の16着に沈んだ。押しても引いてもダメ。私の相馬眼は節穴。

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