競馬万事塞翁が馬

中央競馬重賞予想&回顧とPOG馬の応援ブログ

第35回フェブラリーS

2018-02-18 17:01:40 | 競馬回顧
ノンコは完全にお客さんと思ったが…。ここまでのハイペースは読めなかった。
テイエムジンソクは展開が向かなかっただけだし、緩い中距離でまた無双できるでしょ。

ノンコノユメはスタート一息、行き脚も付かず最後方からの競馬。
3コーナー過ぎからじわじわと進出開始、4コーナー大外を全力で立ち回って直線へ。
残り300Mを切ってエンジン全開、先に抜け出したゴールドドリームに併せに行った。
一旦は相手に差し返されたが、首を前に突き出すフォームで再度交わしてゴール。
テン3ハロン34秒1と突っ込んだ流れになり、前走使った脚が再現できた模様。
この馬の場合は下手に小細工せず、思い切って後ろで脚を溜めた方が良いらしい。

ゴールドドリームは1馬身強の出遅れで後手を踏み、芝の上で押してリカバー。
砂に入ってもまだ手綱が動いていて、正直これは飛んだと思った。
ただ前と後ろが離れる展開で、差しが利く流れにはなっていた。
直線での手応えは今一つながら、手綱をゴリゴリ押して持って来れるのは流石ムーア。
再度交わされたとはいえ、ラストの差し返しに前年覇者の意地を見た。

インカンテーションは好スタートから単独6番手を確保。
前5頭が後続を離す展開で、インカンテーションは後方馬群の先頭という位置取り。
3コーナー手前で他に行かせて8番手、勝負どころはなるべく脚を温存した走り。
直線は上手い具合にゴールドドリームと併せの形になり、これに喰らい付いて行った。
このペースでゴールドドリームに喰らい付いて行けるとは想定外。強い競馬だった。

サンライズノヴァはベストウォーリアと共に絶好のスタートを決めるも自重。
その後も何もせず、結局中団後方の外。ちょっと悠長に構え過ぎなような…。
4コーナーはゴールドドリームと並んでの追い上げも、手応えはこちらが劣っていた。
結局直線ではゴールドドリームに離されたまま、後追いで4着。これは物足りない。

レッツゴードンキは普通にゲートを出たにも関わらずアクション無く後方へ。
道中はゴールドドリームと並んで後方4~5番手。直線に向いてもまだ後方。
残り300M付近で内に進路を取ってぐんぐん進出、あっという間に3番手付近。
ただそこから脚が続かず、前3頭の競り合いに力なく取り残されていった。
位置取りが今一つだったのはダートに走り慣れていない証拠。芝の短距離で見直し。

キングズガードは出遅れた上にダッシュも付かず、後方から2番手という位置取り。
道中はノンコノユメと共に最後方付近を追走。縦長の展開だけが頼りだった。
4コーナーを回るところでも持ったままという、いわゆるノーガード戦法を実践。
しかし直線に向いて追い出すスペースが無く、途中で強引に大外に振っての進出。
最初から大外に振っていれば…。この馬はどこかのタイミングで穴をブチ開けそう。

ベストウォーリアは好スタートを切った後、後方馬群の前を追走。
3コーナー手前で前を追いかけるべく動いていって、4コーナーで6番手付近。
手応えは今一つで、直線ですぐ横にいたインカンテーションに置かれて失速。
前走を使えなかったとはいえこれは負け過ぎ。やはり全盛期を過ぎた模様。

テイエムジンソクもスタートを決めたものの、内から3頭に行かれて4番手。
番手追走でもOKとはいえ、ニシケンモノノフが速く追走させられる形になった。
直線に向いて早めに前を捉えにいったところ全く進まず、浮付いた走りになっていた。
後続勢が追い上げてきた頃には完全に脚が上がり、力なく後ろに下がっていった。
マイルだと追走一手。今回は府中マイルの適性が無かったとして度外視したい。

第35回フェブラリーS

2018-02-18 11:42:04 | 競馬予想
【-】ニシケンモノノフ
昨年は直線半ばで追い出して一時は単独先頭、先行勢として再先着となる5着。
追い出しを待てれば面白そうだが、前走が余計なのと距離に不安があり見送り。

【-】ケイティブレイブ
昨年のこのレースは6着、チャンピオンズCも上位3頭から遅れての4着。
コーナー2つ、砂質の軽い中央だとスピード不足は否めない。

【-】ノボバカラ
2着した昨年の南部杯のように前で粘ることもあるが当てにならない。
この距離の持ち時計も乏しく、ここも追走一杯で終わりそう。

【-】アウォーディー
とにかく詰めが甘く、毎回同じような内容で3~5着を量産。
先行出来てもスピード不足は否めず、距離短縮も良いとは言えない。

【-】サウンドトゥルー
チャンピオンズCは後ろ過ぎた上、勝負どころで内に入れる謎騎乗で何も出来ず。
ミナリクというより大野が降りたのはプラス。ただやはり後ろ過ぎなので要らない。

【-】インカンテーション
武蔵野Sはテンが緩く行った者勝ちの流れでここでは参考外。
3年前のこのレースで2着しているが、この時は時計が遅かった。緩い流れ待ち。

【-】ララベル
JBCLクラシック勝ちとは言っても2着が準オープン在籍のプリンシアコメータ。
中央初参戦、しかも牡馬相手ではどう乗っても二桁着順。

【-】メイショウスミトモ
シリウスS、名古屋グランプリを勝たせた古川はテイエムジンソクに騎乗。
一昨年の武蔵野S13着を持ち出すまでもなくマイルでは忙しい。

【△】キングズガード
昨年のこのレースは外から伸びず11着。前走は直線で内を通って前が壁になるロス。
決め手は良い物を持っているはずだが活かし切れていない。抑えは必要。

【○】テイエムジンソク
ここ2戦はテン3ハロン36秒台、1,000M通過も61秒台という先行馬有利の流れ。
マイルの流れでもこれまでと同様の立ち回りが出来るかは走ってみないと分からない。

【-】ロンドンタウン
チャンピオンズCはシンガリ負け、東京大賞典も離された5着。
GIで勝ち負けするにはまだ力不足。マイルも良いとは言えない。

【-】ノンコノユメ
去勢してから7戦目の前走で追い込みが決まって久々の勝利。
しかし重馬場でハイペースという特殊条件で、嵌った感が強くその点がどうか。

【▲】レッツゴードンキ
斤量のこともあっただろうが、京都牝馬Sではなくこっちに来たのは不気味。
桜花賞馬なのでマイルは問題無し。調教で猛烈に動いているし、一発に期待。

【◎】ゴールドドリーム
チャンピオンズCは前残りの展開を図ったように差し切り。
それでいて今回は実績のある舞台。掛かって制御不能にならない限り勝ち負け。

【△】ベストウォーリア
このレースは過去3着、4着、2着なので合っていないはずはない。
ただ元々勝ち切れていなかった上、成績が落ちてきているのでアテには出来ない。

【△】サンライズノヴァ
平均ペース以上だと詰めてくる脚が使える。コース相性も良い。
ただノンコノユメと同様、前走は馬場も展開も激嵌りだったので割引は必要。

◎ゴールドドリーム
○テイエムジンソク
▲レッツゴードンキ
△サンライズノヴァ、キングズガード、ベストウォーリア
3連複1頭軸流し(10点)

現時点におけるクラシック戦線整理(第1回)

2018-02-12 16:32:34 | POG2017-18
牡馬は2歳時から大勢変わらず、牝馬は大きく動きあり。

【牡馬クラシック戦線】
共同通信杯はグレイルが単勝1倍台だったのに驚いた。
おそらくタイムフライヤーに勝ったのが評価されたんだろうけど、
直線平坦の京都2000を2つ勝っただけなのにここでこの人気は過剰でしかない。
それでなくても京都2歳Sの勝ち馬は毎年ゴミ化してるのに。
ホープフルS3着のステイフーリッシュも10着に負けているが、後方外を回した時点で詰み。
グレイルにも同じことが言えるが、そもそも後ろから行った時点でダメ。

勝ったオウケンムーンもシャドーロールを付けてるのに頭が高くてフラフラしてたし、
今回は内にいた分だけ残っただけのような感じ。クラシックでは用無し。
2着もキャリア1戦のサトノソルタス、3着も京成杯10着のエイムアンドエンドという凡戦。
4着のゴーフォザサミットは昨年POGで取って大失敗したマイティドリームの半弟。
道中最後方から直線内に入れての追い込みで、ダメ兄よりは走るようだがこれが限界。
毎年のようにクラシック連対馬を送り出している出世レースだが、今年はハズレ年。

きさらぎ賞もメイクデビューを勝っただけのダノンマジェスティが過剰人気してぶっ飛び。
みんなパトロールビデオとか見ないのかな?だってそれしか検討材料無いでしょ。
上がり3ハロンが33秒0とか、あんなのスローだったらみんな出せるって。
結局掛かって4コーナーで外行って直線外にモタれてともう滅茶苦茶。
勝ったサトノフェイバーも内ピタで楽逃げ出来ただけだし、クラシックでは用無し。
むしろ外から猛チャージをかけて2着のグローリーヴェイズのほうがまだ見込みがある。

京成杯はジェネラーレウーノが大外枠から先行押し切りという粋なレースをしたが、
出走メンバーの殆どが1勝馬という低レベルレースだったので何とも言えず。
クラシックでは超強力な同型馬ダノンプレミアムがいるので潰されて終わりか。

重賞以外では若駒Sでフォックスクリーク、スーパーフェザーのキャリア1戦馬が揃って完敗。
朝日杯フューチュリティS11着のケイティクレバーが楽々逃げ切り。
この日の京都は後ろから行ったら負け馬場で、特にディープインパクト産駒にはキツい馬場だった。
とはいえ、見せ場も何も無しの負けでは弁解の余地なし。
ちなみにスーパーフェザーは昨日の小倉でも逃げ馬に押し切られて2着。
ズブいから後ろからしか行けないっつっても、わざわざ都落ちして負けるって…。

ダノンプレミアムの速力とワグネリアンの瞬発力に対抗できる馬は今のところ見当たらず。
ただダノンプレミアムはスピード押し切り型で皐月賞はこなせてもダービーは微妙、
ワグネリアンも負かした相手が微妙なのと母方の距離適性から距離延長も未知数。
この2頭に加え、新馬とシクラメン賞を勝ったオブセッションも出走する弥生賞に注目したい。


【牝馬クラシック戦線】
クイーンCはテトラドラクマが4角先頭から押し切り勝ち。
1,000M通過57秒8のハイペースを誘発しながら、直線に向いても暫くは持ったまま。
残り300Mから押っ付けて、ラスト1ハロン手前で鞭が入って抜け出し。
唯一中団から伸びてきたフィニフティの追撃も余裕を持って退けた。
東京での未勝利戦も1分33秒9で勝っていて、速力はこの世代屈指。
ただ今の東京は内が残るというより外を回したら負け馬場で、内ピタ先行の同馬が勝ったのは必然。
ルメールが果敢に先行させたアルーシャも直線に向いて持ったままだったのを見ても明らか。

マウレアは早め3番手から終始内を立ち回りながら、直線で伸びを欠き5着敗退。
東京マイルで2戦2勝とはいえいずれも1分37秒台での決着で、時計通りに走ったというのが本音。
前走同様に先行策で挑んだツヅミモンは12着と惨敗。
シンザン記念はスロー+内ピタでの2着で、このハイペースではひとたまりもなかった。

年明け早々の牝馬限定戦・フェアリーSはプリモシーンが快勝。
道中は行きたがったというより行きっぷりが良過ぎてそう見えただけ。
4コーナーを持ったままでオート進出、直線楽な抜け出しでアッサリ。
同馬も含めオール1勝馬の戦いで、実質的に500万下と同じだったが勝ち方自体は優秀。

翌日のシンザン記念はアーモンドアイが豪脚一閃。
ゲートの中で首を下げた瞬間にスタートが切られ、2馬身程の出遅れ。
そのまま後方2番手でレースを進め、4コーナーで大外を回して直線へ。
逆手前のまま加速して、ラスト1ハロンで手前を替えて一段と加速。
大きなストライドで迫力満点の末脚で、内を進んだ先行馬2頭を並ぶ間もなく差し切った。
しかし時計が遅く、見た目だけをそのまま受け入れるのは少々危険ではある。
次走は桜花賞に直行とのことで、ちょっと扱いに困りそう。

阪神ジュベナイルフィリーズを制したラッキーライラック、コンマ1秒差2着リリーノーブルは
共にチューリップ賞から始動。
速力のテトラドラクマ、好センスのプリモシーン、豪脚アーモンドアイが台頭して混戦模様。

アロハリリー、完全に騎手の差で2着敗退

2018-02-04 13:21:53 | POG2017-18
◆日曜京都5レース(未勝利・芝2,000M)
アロハリリー(北村友一):2着(1人気)

中1週で4kg減らしての出走。メンバーを見る限りここは勝って当然。
スタートを出て馬なりで2番手を確保。やや行きたい感じに見えたが問題無し。
4コーナーでも持ったまま、しかし外からウスベニノキミ@デムーロが接近。

体を接しての競り合いに持ち込まれたところで、北村は先にスパートを開始。
残り1ハロンで1馬身のリード、しかしウスベニノキミもしっかり付いてきていた。
で、ラスト100Mでデムーロが仕掛けて、ゴール手前でしっかり交わされてまた2着。

だから仕掛けが早いんだって…。デビュー戦の内容見てないだろ、北村。
デムーロは完全に差し図ってたね。今回は馬じゃなくてヤネの差で負けた。
そりゃみんなこぞってデムルメに騎乗依頼する訳だわ。
まぁデムルメみたいな贅沢は言わないから、次は早仕掛けしない騎手を乗せてくれ。