競馬万事塞翁が馬

中央競馬重賞予想&回顧とPOG馬の応援ブログ

第35回ジャパンカップ

2015-11-29 18:11:24 | 競馬回顧
3連複ラブリーデイ&ラストインパクト流しなのにハズレ。
ゴールドシップを警戒しておきながらショウナンパンドラをスルー。
これが馬券下手の生きる道。

ショウナンパンドラは労せずして中団の外へ。
道中はサウンズオブアースの直後で脚を溜めながらの追走。
4コーナーで結構追っ付けていて、直線でももがいているように見えた。
それでもラブリーデイに迫っていき、きっちりゴール前で差し切り。
位置取りの妙と前に目標を置けた分の勝利。

ラストインパクトはスタートで若干置かれ、そのまま後方待機を選択。
一貫してラチ沿いの経済コースを進み、4コーナーも手綱を抑えたまま。
そして直線で最内の狭いスペースを見出した瞬間にスパート。
勝つにはもうこれしかない、という120%の騎乗。ムーア凄過ぎワロタ。
実際、ラブリーデイは交わしたが…。

ちなみに4着にしれっとジャングルクルーズとかいうよく分からない格下が
突っ込んできているが、これも内ピタからの内突き。
このコースが大得意だったという下地はあるにしても、ここまで手は出ない。
要するに今回は乗り方一つでどの馬にもチャンスがあったということ。

ラブリーデイはスタートから抑えて5~6番手の内。
う~む、想定していたよりも後ろ。距離を意識したのか?
勝負どころでの手応えは絶好で、持ったままで前との差を詰めていく。
残り200Mで先頭。ただここからもう一伸びが無かった。
相手が来るまでに二の脚、という王道の競馬が出来なかった。

サウンズオブアースはそれなりに出していって中団の外を確保。
4コーナーでラブリーデイの外に併せ、これに付いていこうとした。
しかし相手は馬なりなのにこちらは既に鞭全開。
もう一回併せに行くと今度は間からショウナンパンドラに併せられ、
結果競り負け。ラスト100Mがこの馬の実力を如実に示している。

ミッキークイーンはスタートを決めて先行集団の直後へ。
道中はショウナンパンドラと並んで追走。
ただ4コーナーで周りが動き始めたところで一緒に付いていけず、
直線に向いていきなり全力追い。終始余裕が感じられなかった。
少なくとも近年の「女傑」と呼ばれるレベルにはないのは確か。

ゴールドシップはまともにゲートを出たものの、鞍上が抑えたのか、
単に行き脚が遅過ぎたのか最後方からの競馬。この時点でほぼ終了。
3コーナー過ぎから捲り気味に動いていったところが今回のハイライト。
直線で追い出されてからは頭が高くなり、加速が乗らないままゴール。
今回は有馬記念の叩き台なのだろうが、次も要らないのでは…。

アドマイヤデウスは考え得る最高のポジション取りを敷いてくれた。
しかしカレンミロティックが一貫したペースで引っ張ってくれたため、
追走で脚を使ってしまい、直線半ばで捕まって一杯。
ただ前に行けることは確認できたので、有馬記念に出てきて内枠を
引ければチャンスはあると思う。

外国馬は今回も掲示板にすら載れず。唯一イラプトだけが内を突いて
抜け出しかけたが、凱旋門賞と同じようにラストで脚が止まっていた。
馬券的な見地から言うと、ジャパンカップに来る外国馬は基本的にゴミ。
今回の日本馬のレベルで勝ち負け出来ないのはある意味憐みすら覚える。
はるばる極東まで来て、ジャングルクルーズに負けたらアカンでしょ。

第35回ジャパンカップ

2015-11-29 12:11:56 | 競馬予想
競馬を嗜み始めたばかりの頃のこのレースは外国馬が当然のように来ていた。
ランド、シングスピール、ピルサドスキー。ファルブラヴとかもそう。
それがいつしか外国馬が掲示板にすら載らなくなった。
日本馬が強くなったというより、強い外国馬が来なくなった。

過去10年で外国馬は延べ43頭が出走し、馬券に絡んだのは'05年1着アルカセット、
'06年3着ウィジャボードの2頭のみ。
'11年は凱旋門賞を含むGI3連勝中だった3歳牝馬デインドリームが1番人気に
推されながら6着に敗れた(勝ったのはブエナビスタ)。
'12年も凱旋門賞でオルフェーヴルを下したソレミアがここでオルフェーヴルに
返り討ちに遭い、13着と惨敗した。

今年の外国馬4頭は全てGI勝ちがあり、近年では比較的まとも。
ただトリップトゥパリスは4,000Mの長距離戦、イトウは前走の勝ち時計が
重馬場とはいえ2分36秒4は遅過ぎ、ナイトフラワーは多頭数で行われた
仏オークス8着で今回大外枠。
この距離3勝、凱旋門賞5着のイラプトが辛うじて買えるかなといった程度。
ただこの凱旋門賞5着もこのレースの定石「内突き」が効いただけ。
外からトレヴに問答無用で交わされているし、力量的に疑問が残る。
今年も外国馬はスッパリ消し。

逃げ馬不在。前に行く馬もラブリーデイ、カレンミロティックぐらいで、
ミッキークイーン、ショウナンパンドラなど後ろからの馬が大多数。
間違いなく前有利。一昨年のようなスローを想定。
先行勢の他、瞬発力型の追い込み馬を要チェック。

◎ラブリーデイ
今回は前がやたら手薄だし、最内枠を活かして好位からマイペースで運べそう。
同舞台のメトロポリタンS勝ち、前々走で京都大賞典を勝っているし、
距離延長でも割引材料にはならない。快進撃は止まらないとみる。

○ラストインパクト
前走は前が塞がってまともに追えていなかったので度外視可。
昨年の京都大賞典を先行で押し切っているように、前に行ければ期待出来る。
捲り勝ちが出来るので機動力は良いほう。鞍上も超絶に強化され狙い目。

▲ゴールドシップ
休み明けで正面スタンド前発走。普通に出遅れて終わり。
ただ今回は前が手薄なので、スタートさえまともなら前で残るかもしれない。
直前追い切りでも栗東坂路でいい時計が出ているし、力は出せる状況にある。

△ミッキークイーン
3歳牝馬は一昨年のデニムアンドルビーですら僅差の2着まで来た。
ただ昨年のハープスターは不利もあったが後方から追い込んで5着まで。
今回は展開面で不安が残る。先入れの奇数枠で出遅れも心配。

△サウンズオブアース
先週のフィエロと同様、重賞で毎回いいところまで行って2着止まり。
有力どころでは比較的前に行けるので抑えには必要。
ただ「主な勝ち鞍:はなみずき賞」ではこれ以上重い印は打てない。

△アドマイヤデウス
前走は大外枠で、かつスタート直後に外に膨らんでいきなり終了。
最終追い切りで日経賞の直前に出した時計に次ぐ好時計をマーク。
今回も外枠が痛いが、スタンド前での先行争いで前に持って行ければ…。
ちなみにこのレースは'09年1着スクリーンヒーロー(9人気)、
'11年3着ジャガーメイル(14人気)など、母父SSが穴を開ける傾向にある。

◎ラブリーデイ
○ラストインパクト
▲ゴールドシップ
△ミッキークイーン、サウンズオブアース、アドマイヤデウス
3連複◎or○1頭軸3連複流し(16点)