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中央競馬重賞予想&回顧とPOG馬の応援ブログ

第96回凱旋門賞

2017-10-02 01:08:24 | 競馬回顧
絶対的な軸馬が勝って、紐を6頭も付けたらそりゃ当たるわな。
サトノダイヤモンドは馬場に対する適性が無いのが分かってて出てるんだから惨敗もやむ無し。

内枠で包まれるのが怖いなら自ら進んで前に出る。
アイダホらA.オブライエン陣営の『仕掛け』も意に介せず、直線で先に抜け出してあっさり勝っちゃう。
エネイブル、お前反則やわ。こんなのに勝てとか無理ゲー過ぎる。
ダメ出しするならクロスオブスターズに2馬身半差まで詰め寄られたところ。まあ勝ったからどうでもいいか。

クロスオブスターズは隣枠のエネイブルに付いて行ったものの、左右から寄られて中団馬群の中。
終始団子状態で推移し、直線半ばまでバラけない苦しい位置取りだったが、馬なりで馬群を捌きつつ、
ユリシーズの外からスパートしてこれを競り落とし、前で独走に入ったエネイブルに迫っていった。
負けはしたがフランス勢の意地を見た。

ユリシーズも隣枠のエネイブルの出方を伺いながらのポジショニング。
結局3番枠より内に入った3頭によるワンツースリーフィニッシュ。内枠有利ここに極まれり、といった感じ。
エネイブルの直後に終始ピッタリとくっつき、直線もエネイブルの後を通って上がっていった。
しかしこのコバンザメ作戦もラスト200Mでエネイブルに突き放されて終了。

オーダーオブセントジョージは僚馬アイダホと共にエネイブルに鈴を掛けに行った。
何とかしてエネイブルに蓋をしたかったのだが、当のエネイブルは3番手の外を楽々追走。
むしろペースメーカーにされてしまった。オーダーオブセントジョージこそ4着に粘ったが完敗。
A.オブライエン陣営のチームプレイをも無力にしてしまうエネイブルの自在性、恐るべし。

サトノダイヤモンドは好スタートを切ったもののやはり内には入れてもらえず、中団の外を追走。
周りを囲まれることは無く、じっくり脚を溜めながらの追走。位置取りはともかく理想的な流れ。
3コーナーから徐々に進出、直線に向くところで早くも手綱を動かして追い出し開始。
しかし押っ付けてもなかなか前に行けず、鞭を入れても全く反応せず。
エネイブルの独走と同時に、日本馬2頭は実況画面から姿を消した。

昨年も書いたが、サンデーサイレンスの王道血統(ディープインパクト産駒)は連れていくだけ無駄。
軽い馬場の瞬発力勝負ならエネイブルにも勝てるだろうが、この舞台がそうなることは100%あり得ない。
エネイブルはサドラーズウェルズの2×3という筋金入りの欧州血統で重い芝がベストの馬。
逆に言えば、エネイブルがジャパンカップに来てくれたら感謝しながら消す。
実際に、凱旋門賞馬はこれまでジャパンカップで1頭も勝てていない。
'11年に5馬身差で圧勝したデインドリームもジャパンカップで1番人気に推されて6着に終わった。

オルフェーヴルやナカヤマフェスタが2着に来たのは、不良馬場のダービーでも伸びる脚があったから。
極端な話をすると、わざと水浸しにしたコースでGIをやって、そこで勝った馬を出せばいいんじゃないの?
後ろから差す競馬だと届かないので、前に付けて抜け出すタイプの馬がいい。後は内枠を引ける強運。
ソウルスターリングならいい線行きそうな感じがするが、渋った馬場の桜花賞で負けたからダメか。