世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

定期購読

2009年01月28日 18時58分28秒 | Weblog
昨日帰ろうとして自分の自転車を見たら、カゴに「週刊少年ジャンプ」が入っていた。
ジャンプを手にとるのは小学生以来だ。
「たまには最新のジャンプでも読んで心踊らせなさい」
というお告げかもしれない。
と思って、意外に恥ずかしい思いをしながらカゴに入ったままジャンプを持ち帰る。
して、読んでみる。
さっっっぱりわかりません。
もはや知っている漫画はほとんどなく、
知ってるワンピースやナルトもさっぱりわからない展開になっており、ついていけない。
唯一、ジャガーさんには変わらぬわくわくをいただきました。
来週以降もカゴに入れ続けてくれればまた、ひいきの漫画が出てくるかもしれません。
関係者各位、ご検討よろしくお願いします。

大人になりました

2009年01月25日 09時43分37秒 | Weblog
買ってしまいました。
こええ。
たけえ。
ジンガロのチケットをついに買ってしまいました。
お値段なんとおどろきのいちまんはっせんえん。
ボタン押す手が少し震えた。
こんな高い金、芝居でも払ったことねいよ。
もっと安い席はあるこたあるのだが、
「でもせっかくだし」という私の癖が出てしまい、
前から3列目までのギャロップシートという席を買ってしまいました。
文字通り、砂被りでご堪能いただける大迫力のシートらしいです。
馬が蹴り上げた砂を雨のようにあびたい!
あびてまで元を取りたい!
こういうあさましい精神で買ってしまいましたギャロップシート。
ふだんマッスルミュージカルにもブルーマンにもシルク・ドゥ・ソレイユにもあまりわくわくしない私ではあるが、
大学生の頃、正月休みで帰省した時にたまたま新聞広告で見て、
「なんじゃこいつらおもしろそう」と思ったのがジンガロ。
どこがどうほかのエンターテイメントと違うかわかんないけど、
「馬って」とは思った。
馬って、それはもうそれだけで反則じゃない。だって馬は生で見たいもの。
しかし、チケットたけえし、とうきょうだし。在所高知の大学生には遠かった。(調べてみたら2005年1月3日のこのブログに同じ愚痴がしてありました)
それが震える手ながら自分のマネーで見れる立場になりました。
うわあ大人。
おフランスの気取った馬ショー、なぜこんなに私をわくわくさせるのか。
一ヵ月後にわかります。

小雪舞う

2009年01月24日 23時24分58秒 | Weblog
昨日気温が15度あったと思ったら今日は雪が降っている。
しかし、雪は好きだ。
職場の子で秋田出身の子がいるのだけど、
「正月は実家帰ったの?」と聞くと、
「イヤだ、雪下ろし手伝わされるもん」と言っていた。
さすが雪国だなあと思った。
「じゃあ、そのぶん春に帰るの?」と聞いたら、
「イヤだ、種まき手伝わされるもん」
「じゃあ、夏?」
「イヤだ、草刈り手伝わされるもん」
「じゃあ、いつ帰るの?」
「雪の降る時期と、農繁期は避けるの」
結局、彼女はここ2、3年実家には帰っていないそうだ。
知らない世界の話のようだった。
私なんて、今度アサリかきと、山菜取りのために帰るのに。

いま、アンディ・ウォーホル「ぼくの哲学」を読んでいる。
「東京で一番美しいものはマクドナルド」
と書くアンディの感覚はちょっとついていけないところがある。
「押入れが偽善的」ってどういう意味?
でも、くすりとしてしまうユーモアもちらほら。
「自分のまわりを見回して感じる一番大きな時代錯誤は妊娠だ。まだ人が妊娠しているなんてのが信じられない。」
テレビを崇拝して、金を無造作にポケットに詰め込んで、有名人たちとパーティー三昧、変な女の子を養っていて、銃で撃たれ、勤勉にポップ・アートを作り続けているアンディから言わせると、そうなるみたい。
私にはない感覚だから、おもしろいと思った。
共感はできなくても、ある種の力によって読みすすめてしまう。
たぶん、アンディのアートと共通する文章なんだろうと思う。
「ピカソは生涯で4000枚絵を描いたんだって。じゃあ、僕ははそれを一日でやってみせるよ。だってシルクスクリーンを使えば簡単だもの。」
この感覚。

an information

2009年01月24日 00時04分40秒 | Weblog
最近西原理恵子好きが発覚した人が結構いるので情報。
明日、日曜朝7時から「僕らの時代」というテレビに本人でます。
私は一週間前から楽しみに待っていました。
フジテレビです。
かつて私が西原理恵子の出身県に暮らし、現在西原理恵子の在所である吉祥寺周辺に住んでいることをかなり羨ましく思ってくれたあなた、読んでいますか。明日ですよ、明日。

映画をみたよ

2009年01月17日 20時12分25秒 | Weblog
レンタルで映画をみる。
「迷子の警察音楽隊」は公開当初からみたかったやつだ。
これは演奏の依頼を受けたエジプトの警察音楽隊が手違いでイスラエルの全然知らない街についてしまうというところからスタートする。
もちろん、火星に取り残されたわけではないので一晩やり過ごせばバスもあるし、演奏会にも間に合う。
その一晩の話。
さて、
おおむね映画というものはなにか劇的なことが起きるもので、
この音楽隊の面々にも一晩で様々な劇的なことが起きる。
熱い恋をしたり、
友情が芽生えたり、
音楽で国境を越えたり、
不仲なものを仲直りさせたり、
ちょっとしたハートウォームな奇跡が起きる。
と、思うでしょ。
起きません。
美女がワインを勧めても「明日早いから」と言ってさっさと寝ます。
音楽奏でてもあんまり盛り上がりません。
友情?
芽生えそうですが、なにせ一晩限りですから。
そう、
一晩で、そうそう人は変われない。
一晩で、そうそう人は繋がれない。
それでもすごく丁寧に心理の細かな揺れが伝わる。
結果だけみれば当然、というか、なにもなかったに等しい一晩で、
それでも池に石を投げたみたいに静かに波紋が広がっていくような、
そんな一晩を描いた映画でした。
よかった。
悲しいし、さびしい気持ちと、
すっきりした晴れやかな気持ちが同時にやってきた。
それで、小学生の時に従姉妹とふたりで信州に自然教室に行ったときのことを思い出した。
それは初めての子供だけの旅行で、
高速バスに乗ったのも子供だけだったし、
知らない大人や子供の中で寝たりするのも初めてだった。
やったことは、蛍を見たり、岩魚を取ったり、ローソクを作ったりたわいないことで、
そこで知り合った子たちともその一泊二日の間だけの出会いで、
当時は何かしらいたく感じたりしただろうけど、
本当にこの映画を見るまでは思い出さない類の記憶でしかなかった。
そういえばあんなこともあったな、程度の思い出。
でも、
そういえばあんなこともあったなってことで結局自分はできているなと思った。
言葉にすると大したことないんだけど、
実感をともなって感じた。
この映画をみてそう感じたんだと思う。
決してハートウォームな奇跡は起きないけど、
随分経ってからそういえばあんなこともあったなと思い出す一晩。
思い出せるってことはやっぱり、その人にとってはちょっとした出来事だったからだ。

断水

2009年01月16日 11時14分07秒 | Weblog
はっとするものだ。
水が出ない。
とは。
やるせなくなる。
出ると、めちゃくちゃほっとする。
お風呂に入れる。
トイレにいける。
カップラーメンが作れる。
蛇口から泥水が出てから1日。
断水して半日。
やっと人並みの水が得られるようになりました。
一人で災害気分をとくと味わって、
購入した2ℓ南アルプス天然水が生きる糧。
ありがとうご近所の梅の湯。
災難はいきなり訪れる。

動物農場みた

2009年01月12日 19時50分01秒 | Weblog
飛ぶ劇場の受付を手伝い、打ち上げに誘ってもらったのだが、打ち上げ開始まで4時間ほど暇になった。
なので「動物農場」を見に行くことに。
すごいアニメだった。
怖かった。
動物がみんなで歌うシーンがあるのだけど、
絵柄といい、歌声らしき鳴き声の大合唱といい、すごい迫力で、
シンプルなのになんでこんなに圧倒されるのかわからないまま押さえ込まれたまま動けないようになってしまった。
こんなねじふせるようなパワーを持った、ほぼ暴力と言ってもおかしくないくらいすごいアニメは初めてみた。

寒さから

2009年01月11日 22時23分36秒 | Weblog
久しぶりに朝散歩をしたら霜柱を発見した。

霜がずいぶん長い。
わあわあと思いながらざくざく踏む。

桃井かおりが監督した映画「無花果の顔」をみる。
いい映画だった。
ストーリーがおもしろかった。
舞台にしても面白そうだ。
父が昼寝している横で、娘が昔の写真を広げて見ている。
その横で母が電話で話している。のどかな風景。
母と電話口の会話から、誰かが死んだと推測できる。
母が電話を切り、今度はお鮨屋にかける。
母は注文がてら、そこの女将さんと話し込みだす。
「今日ウチで通夜みたいなことをやろうと思ってるんです。主人が死にましたので、」
その内容で、のんきそうに昼寝している父はホントは死体で、
娘は遺影用の写真を探しているのだとわかる。
それがわかった後も、のどかな光景は変わらない。
私は、どちらかというと説明でききれない矛盾を含んだ話が好きなので、
この話の持つ楽観的ともいえる悲劇の描きかたや、
桃井かおりの役の感情と一致しない言動がすごく好きだった。

明太子がウチに来た。
もらい物なので、というのもアレだが、
こんな贅沢な事をしてみて記念撮影。至福。

牛タンみてえ。
後でちゃんと切る貧乏性。

よくしてもらった

2009年01月09日 14時56分44秒 | Weblog
昨日の飛ぶ劇場ではとてもよくしてもらった。
作演の泊さんも気さくに話しかけてきてくれて、
相方の明石さんもかっちょいい好青年だったし、
劇団員の皆さんもやさしい気を使ってくれて、
さすが大きな劇団は違うなあと感心したのだった。
これってなんだろう、
つまり、余裕がある感じなのかもしれない。
人にやさしくできるのは自分にある程度余裕があってできるのではないか。
自分がいっぱいいっぱいになってるときにはちょっと難しい。
たまに自分のことより先に他の人にやさしくしてしまう人があるが、
それはそれですごく偉いし尊敬することなのだが、
やさしくされる方としては逆に気を使ってしまう事態になりかねない。
やさしさは難しい。
相手への興味と、自分の余裕、ある程度の礼儀と距離感。
ああ、難しい。
しかし、飛ぶ劇場の人たちはそれがとてもうまかった。
なので、たいへん心地よかった。