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菅直人前総理にドイツ電力会社から「核エネルギー廃絶への勇気賞」授与

2016年04月24日 | 脱原発
南米のウルグアイでは、ムヒカ前大統領のもと、自然エネルギー95%達成という、画期的なチェンジができた。
 →やればできる・再生エネ95%のウルグアイに学べ

意識レベルという視点では、私は菅善総理もムヒカ善大統領も、そんなに違っていないと強く感じている。(信じる信じないはご自由ですが)
ウルグアイで出来て、日本でできなかったことの違い。
それは、この国における「既得権益」という強力な抵抗勢力の有無が、とても大きいと思う。


2011年5月10日、菅さんは定例記者会見で、日本の方向性を変えるような発言をした。
それは、これからのエネルギー問題を見据えて2本柱を立てること。

1.省エネ技術を含めた、省エネ社会を作ること
2.太陽、風力、バイオマスなどの自然エネルギーを基幹エネルギーにすること 


   →原発事故2ヶ月目の菅総理記者会見


活動期に入ってしまったらしい日本列島の上で、今思えば、極めてまっとうな方針だったと思う。
ムヒカ前大統領のウルグアイも、3.11をきっかけにして、自然エネルギーに方向転換し、そして自然エネルギー95%達成という画期的な結果を出した。
しかし、戦後70年以上、自民党と官僚と財界が支配している日本では、それによって潤い続ける「既得権益」というものを持った組織や人たちがいて、菅前総理の言葉など、到底受け入れがたい、許しがたいと思ったのだ。
マスコミは、政権のあら探しをし、官邸の近い筋(官僚?)からリークされたというデマや罵詈雑言すら、繰り返し繰り返し、この時とばかり垂れ流し続けた。
そして、上記のようなまっとうな情報は、ほとんど報道されず、党内も一枚岩になれず、疑心暗鬼で内部分裂が起こり、日本の脱原発はあっという間に潰された。
あらゆる方向からデマとバッシングが繰り返されたので、国民も政権への不信感をつのらせ、菅さんは退陣を余儀なくされた。

そして5年後、九州を横断する中央構造線が、次々に震源地となって、震度7の地震が起こっているのに、すぐそばの川内原発を止められないという、端から見ても異様な事態が起こっている。
川内原発は、免震棟(万一の事故に備えて、司令塔となる建物)も作っていないのだから、常識としてその一点を持ってしても、普通、止めますよね。
規制委員会だって、免震棟がないのはダメだと言っていたはずなのに、規制委員の皆さんに何があったのか、ほんとうにどうしちゃったのでしょうか?
 →http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015122602000235.html


ドイツは、日本の原発事故を受けて、原発推進から脱原発へいち早く動いた。
そこには、30年前のチェルノブイリ原発事故の影響で、自然エネにチェンジした一つの街の運動が土台にあったのだ。
もちろん、ドイツもまた、独占的な力を持った電力会社がいて、自然エネルギーへのシフトは、一筋縄では行かなかった。
だからこそ、わかるのだろう。

菅さんのブログによると、

「ドイツで最初に設立された環境にやさしいエネルギー会社としてドイツ最大規模の「シェーナウ電力会社」から、「核エネルギー廃絶への勇気賞」を授与したいという申し出があった。」
 →http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12152460494.html

・・・ということです。

「核エネルギー廃絶への勇気賞」の「勇気」という言葉、本当にそうだと思います。あの時は本当に命をかけてましたものね。
また、もうどうだっていいと思えば、手を引くことだってできるけれど、絶え間ないバッシングにも傷つく暇もなく、子孫のために、未来のために、口を閉ざさず、行動することもやめない勇気。
そして、これは、菅さん一人でなく、

 原発事故の大参事で被害を受けた人たちを思い、脱原発のために頑張っている日本市民全てに授与された賞だと受けとめている。
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12153390989.html


‥・と書く。
そのとおりですよね。遠くからでも、ちゃんとわかる人はわかってくれて、応援してくれている。私も嬉しくて、ちょっと泣いちゃった。シェーナウの皆さん、ありがとう。


コメ欄で教えていただいた動画です。


ドキュメンタリー「シェーナウの想い」(原題:Das Schönauer Gefühl)




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チェルノブイリ (ひろみ)
2016-04-25 18:28:57
明日、26日は、チェルノブイリの事故から30周年ですね。

あのときに、ヨーロッパの多くの国は、脱原発に舵を切りました。
スペインも、新規建設計画は全て凍結していて、今は数基稼動しているだけで、太陽光や風力などの自然エネルギー発電推進をしています。
まぁ、どちらも、問題はたくさんあるのですが・・・。

チェルノブイリも事故の直前に、地震があったという説をネットで散見しますが、真相は明らかになってはいません。。。

地球上、どこにも、絶対安全、100%地震がない場所なんてないのですが、特に、地震大国、火山大国、断層大国、台風大国、津波の危険のある日本には、原発を建設するなんて、自殺行為だということは、建設前にすでに分かっていたと思いますが、何故か、気づけば50基が存在する状況になっています。
私たちは、何を見て生きてきたんだろう、と今さらながらに思うことがあります。
多くの人々の無関心がここまで状況を悪くしてしまったのでしょうね。。。

事故があって「家」が汚染されたら、住む場所がなくなってしまうってこと、自分を愛するように、私たちの家である地球を愛して大切にするという視点が欠けていたんでしょうね。。。

それを教えてくれたのが、チェルノブイリの事故だったのに、そこで方向転換できなかったから、福島の事故が起き、それでもまだ方向転換ができていません。
次があるときには、本当にどうなってしまうのだろう・・・と心配しています。
どうか、一人一人が、今、地球に生きていること、生かされていることの意味をもっと深く考えて欲しいし、行動に表して欲しいなぁ~と願ってやみません。
ひろみさんへ (金木犀)
2016-04-26 11:23:00
私の言いたいこと、みんな書いてくださって
ありがとうございます。

今日でチェルノブイリ事故から30年もたってしまったのですね。
当時のいろいろなことが思い出されます…
ちょうど事故の少し前に、広瀬隆氏の「危険な話」という本を読んでいたので、一報を聞いてぞっとしました。

>チェルノブイリも事故の直前に、地震があったという説をネットで散見しますが、真相は明らかになってはいません。。。

そうでしたか
福島第一も、津波で電源喪失された、と言われていますが、最初の地震ですでに壊れていた・・という見方もあります。

いずれにせよ、壊れたら人の手に余るものを、作ってはいけないし、使ってはいけないのだと思います。
命がつながり生き続ける場所は、月でも火星でもなく、地球以外にないのですから。

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