菅前総理が、激しい菅おろしの嵐の中、ぎりぎりまで頑張って、なんとか道筋をつけてくれた脱原発。
野田総理は、経済界やアメリカの意向に従順すぎて、脱原発はどうなってしまうのか。
揺れる野田内閣にあって本気で脱原発を進めようとしている枝野さんもまた、ぎりぎり踏ん張っているのだと思う。
野田新内閣では、原発ゼロを表明した古川国家戦略担当相が抜けてしまい、期待していた鹿野さんの入閣もなく、とても残念だが、枝野さんは残ってくれてよかった。
矛盾があるほどに、現実の厳しさが伝わってくるけれど、なんとかぎりぎりまで頑張ってほしい。
右肩上がりの経済成長神話から、今の時代にあった新しい経済システムへ方向転換 して、未来の人たちに、つなげ残してゆくために。
枝野経産相「原発事業国営化を」 著書で提言、政府主導で廃炉
枝野幸男経済産業相が28日発売の著書で、脱原発に向けて政府主導で廃炉を進めるには、電力会社の原発事業を国営化することが必要との考えを表明したことが分かった。全原発の安全度をランク付けし、順位が低い原発は原則40年の運転期間を前倒しで廃炉にする方策も提言した。エネルギー政策を所管する経産相の思い切った改革案は議論を呼びそうだ。
政府のエネルギー政策論議が混迷する中、経産相は脱原発を目指す姿勢を明確にするとともに、実現に向けた課題の大きさを訴える狙いがあるとみられる。
著書名は「叩かれても言わねばならないこと。」(東洋経済新報社)。
枝野幸男経済産業相が28日発売の著書で、脱原発に向けて政府主導で廃炉を進めるには、電力会社の原発事業を国営化することが必要との考えを表明したことが分かった。全原発の安全度をランク付けし、順位が低い原発は原則40年の運転期間を前倒しで廃炉にする方策も提言した。エネルギー政策を所管する経産相の思い切った改革案は議論を呼びそうだ。
政府のエネルギー政策論議が混迷する中、経産相は脱原発を目指す姿勢を明確にするとともに、実現に向けた課題の大きさを訴える狙いがあるとみられる。
著書名は「叩かれても言わねばならないこと。」(東洋経済新報社)。
「叩かれても言わねばならないこと。」内容説明
3・11で官房長官をつとめ、原発問題に経産大臣として向き合う枝野幸男氏は、かねてより近代社会の終焉に強い危機感を表明してきた。
いま日本には必要なのは近代の敗戦処理だと彼は言う。「山の上にもう雲はない」。経済成長の果実を分け合う「正の再分配」の時代から、負担を分担して支え合う「負の再配分」の時代に入る。そして政治家は、これまでの利権分配人から、国民に「負の再分配」を受け入れてもらうための「説得の人」が求められるのだと言う。
成長も依存もできない時代の新しい国の在り方、人生の有り様とは? 脱近代化を訴え続ける枝野氏の激しくも、ほのかに希望が見えてくる真っ当な政策論です。
<目次>
第0章 3・11が突きつけたもの・・・近代化の終焉
第1章 脱近代化社会へ・・・負の再分配と成熟した豊かさ
第2章 エネルギー政策・・・脱原発への道
第3章 国内経済・・・安心社会による活力
第4章 国際経済・・・生き残りの戦略
第5章 新しい政治・・・参加型民主主義の時代
いま日本には必要なのは近代の敗戦処理だと彼は言う。「山の上にもう雲はない」。経済成長の果実を分け合う「正の再分配」の時代から、負担を分担して支え合う「負の再配分」の時代に入る。そして政治家は、これまでの利権分配人から、国民に「負の再分配」を受け入れてもらうための「説得の人」が求められるのだと言う。
成長も依存もできない時代の新しい国の在り方、人生の有り様とは? 脱近代化を訴え続ける枝野氏の激しくも、ほのかに希望が見えてくる真っ当な政策論です。
<目次>
第0章 3・11が突きつけたもの・・・近代化の終焉
第1章 脱近代化社会へ・・・負の再分配と成熟した豊かさ
第2章 エネルギー政策・・・脱原発への道
第3章 国内経済・・・安心社会による活力
第4章 国際経済・・・生き残りの戦略
第5章 新しい政治・・・参加型民主主義の時代
枝野さんの本、買います。
そうなんですよね。
これからは成長戦略だとか、デフレ脱却だとか、いうのは違うと思っていました。
内なるの充実というか、まさしく成熟した豊かさというものこそ大事にすべきだと思います。
たとえ、給料は安くなっても、自分は生かされているという実感の方こそ大切なんだと思える世の中。
その意味でも、原発に代表とされる中央集権型がら、自然エネルギーの地域分散型の統治にしなければならないのです。
目先の経済しか頭にない経団連などを相手にしている経産大臣として、勇気ある本だと思いますね。
そうなんですよね。おっしゃる意味、すごくよくわかります。
3.11の恐怖を経験して、今までの私達の生き方や文明のあり方すら問われた。
だのに、3.11がなかったかのような、今までの欲望を中心とした政治家や原子力ムラ、財界の態度には、違和感を覚えます。
枝野さんの本の内容に共感したので、ご紹介させていただきました。
難しい立場ですが、枝野さんが経産大臣だったのは、不幸中の幸いだったのだと思います。
確かに、大間原発建設再開と、矛盾もあるのだけれど、急ブレーキをかけたら、転ぶ人もいるし、怪我する人も出てくるし・・
なにより、急ブレーキをかけた菅さんは、やめざるを得ない状況に追い込まれた。
枝野さんは、強行突破ではなくて、外堀から少しずつ、脱原発へのソフトランディングをさせようとしているのでしょう。