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どちらを選ぶかは自分次第

政治家のターニングポイント

2012年10月05日 | パワーな人々・パワーな本

「パワーかフォースか」によれば、人の意識レベルは、人生においてわずか5ポイントしか上がらないと、書かれています。
自分の慣れた見方を変えるくらいなら死んだほうがまし」と思う人が多いように、自分の固執した意識から抜け出し、意識レベルを上げることは、難しいことなのだと思います。

特に、政治家など矢面に立って、人のネガティブな意識にさらされるような人は、よほど強い意識を持っていない限り、残念ながら、意識レベルは上がるどころか、逆に大きく下がってしまうことがあると経験的にわかりました。
逆境にあった時、強い意識を持って乗り越えようとするのか、不安や怒りで自分の意識レベルを下げてしまうのか。

大きな逆境を、逃げずに、真正面から受け止めようと思った瞬間。
人生のターニングポイントは、そこにあります。
3.11は日本のターンニングポイントであり、世界のターニングポイントでもあったと感じます。

枝野幸男経産大臣の本「叩かれても言わねばならないこと。」を手に入れました。
折り込んだ裏表紙の内側にある枝野さんの写真は、あの震災当時の服装でした。
なぜ、この写真なのか。
枝野さんの政治家としてのターニングポイントは、3.11で、ここが始まりだったからだと思います。
枝野さんの今は、これが原点なのです。その思いは、震災や原発事故で傷ついた国民と同じです。
だから、私は枝野さんが信じられるのです。
同様に菅直人・細野豪志・辻元清美議員も信頼できると感じます。また古川元久議員や福山哲郎議員などにも共通の思いがあると感じます。


以下、「叩かれてもいわねばならないこと。」帯より

「成長」や「改革」は幻想だ。
拍手喝采される政治は嘘。
東京に使用済み核燃料の受け入れを求める。

(追記・この部分については、もう少し説明が必要と思い新記事を書きました
「官邸デモは有効である。
必要なのは「敗戦処理」だ!




枝野さん、多分ずっと同じ事を、私どもも思っていましたよ。
多くの方に、本当の枝野さんを知っていただきたいです。

それから、最後の視点に、「インターネットと政治」という文章がありました。
著書のメインの趣旨とは違うかもしれませんが、ブログもネットの一環なので、あえてこの文章の最初の部分を掲載したいと思います。

 

 インターネットは、政治の環境や国民の政治意識に大きな影響を与えている。
これからインターネットによる政治活動や選挙運動が、ますます進んでいくことは間違いない。ネット普及による影響力の増大にともなって、その功罪の規模も膨らむ。有用なツールであると同時に落とし穴があることも心しておくべきだ。
 3・11の時は被災地や原発事故情報について、ネット上に大量の悪質なデマが流れ、実際に風評被害を招いたケースがあった。
 私自身の例を出せば、「震災後に妻子をシンガポールに避難させた」というデマが出回った。もし、地震がなければ、春休みに、妻子だけでシンガポールに観光旅行に出かける予定だったが、地震のため中止して日本にいた。なぜこれが曲解されて伝わったのか、不思議でならない。
 誤った情報は、私の名誉という以上に、当時官房長官として政府の広報を担っていただけに深刻だった。「国民には冷静な対応を求めながら、自分の家族だけは海外に逃している」という誤解によって、政府が発信する情報全体の信頼性を損ないかねなかった。
 さらに言えば、家族に対して心苦しかった。地震発生から東京にいた妻子には、発生日に電話1本入れただけだった。1週間後に、2時間だけ帰宅できたときは、好物の餃子を作ってくれていた。政治家の身内だけに少々のことは承知してくれているが、悪質なデマに包囲され、一時はパスポートを常時持ち歩くなど、肩身の狭い思いをさせたのは、さすがに申し訳なかった。
 自分のメルマガや会見で、「震災以降、妻も子ども二人も海外に出たことはない」と否定したが、いったん流されたデマは一気にネット上に増殖し、記録として残る。いまだに本気にしている人は少なくないのではないだろうか。
 また、地震から約1か月後、私が福島県南相馬市に防護服を着て視察した際、「自分だけ放射能から身を守ろうとしている」という根拠のない話がネット上に出回ったことがあった。
 原発から半径20キロ以内の避難区域は、防護服の着用が義務付けられている。テレビで流れた映像は、20キロ圏内から出て防護服を脱ぐ時のもので、周囲に防護服を着用している人がいないのは当然だった。
 そもそも着用した防護服は主に放射性物質の周囲への拡散を防ぐためのもので、着用している人を放射線から防護するものではない。デマは防護服を着用する人々への偏見を助長しかねない。



ネットの有用性を認めながらも、デマが拡散してしまったこと。
真実が歪められて伝わる危険性、ネットを利用するものとして、私達も、十分気をつけたいことですね。

 


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6 コメント

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Unknown (MJJ)
2012-10-15 02:23:04
ブログ、いつも楽しみに拝見しています。
本日10月14日付の朝日新聞に載ってた根本編集委員の「断簡」というコラムはお読みになりましたか?
枝野さんと民主党のリベラリズムについて、彼のこの著書が鳩山、菅政権から続く民主党のリベラリズムの本流であるという内容でした。私は、日ごろ自分が思っていることと全く同じだったので、とても納得して胸の空く思いでした。
民主党に原点に戻ってもう一度やり直し、次の次の選挙でまた政権を取り、今度はその思想に基づく政策を実行するしたたかさと実力、ぶれずにやりぬく体力?をつけてほしいと思っています。 枝野さんの本はまだ読んでいないのですが、26日に菅さんの本も出るようなので、一緒に購入して読んでみようと思っています。
返信する
MJJさんへ (金木犀)
2012-10-15 16:05:38
ネットの片隅で、こそっ、と発信しているブログです。
身に余るうれしいお言葉、恐縮でございます。

朝日のそのコラム、読んでいませんでしたので、検索したら、途中までしか読めなかった・・・orz

>鳩山、菅政権から続く民主党のリベラリズムの本流であるという内容

私もそう思いました。
民主党は、鳩山、菅政権で、近代化(=旧来の秩序=競争と成長路線)を終わらせ、そして枝野さんたち次の世代が、脱近代化後の新しい日本(成熟した個々の豊かさと支えあう社会)の再建をするはずだったのだと書かれていました。
脱原発依存を宣言した、菅さんがやめさせられて、政治がやや戻ってしまったこともあるけれど、枝野さんはちゃんとそれを継承して、今できることをやってくれていると思います。
26日、菅さんの本、いよいよ出ますか。ぜひ読まなくては!
返信する
Unknown (MJJ)
2012-10-16 03:48:45
お返事ありがとうございます。ネットで見れないとのことでしたので、書き起こしてみました。朝日に見つかったら消されますかね?(笑)
********************

枝野幸男経済産業相の新著「叩かれても言わねばならないこと。」はなかなか刺激に富む。
たとえば、首相官邸周辺で続く抗議デモを肯定的に評価する。長い目で見るならば、脱原発依存の実現のための「力になる」と。
現職の大臣にしては踏み込んだ記述が目につくが、ご本人に気にする風はない。
民主党幹事長、官房長官と要職を次々つとめ、衆目の一致するところ、いずれ党の先頭に立つべき一人である。
その党はいま、深刻な危機にある。枝野氏はこの本で、来るべき総選挙に向け、民主党と言う政党の背景となる考え方、基本的な立ち位置を改めて確認しようとしている。

枝野氏によれば、明治以来の日本が歩んできた近代化のプロセスはもはや限界である。財政危機を、格差拡大を、原発事故を見よ。いま「成長幻想」を捨て、「負の再配分」を覚悟し、「脱近代化」社会をつくっていかなければならない―。
ここでの仮想敵はいうまでもなく、あくまで成長を追う「上げ潮」路線である。
枝野氏は筆を進める。「政治ができることは限られている。/あなたの生きがいを私がつくってあげることはできない。/政治は幸福をつくることができない」
どういうことだろうか。
政治は、それぞれの貧困や病苦に手をさしのべることはできる。しかし、幸せや自己実現は、それぞれが自分で追及していくしかない。それが、「人々の多様性を認める社会、真にリベラルな社会」での政治の役回りである。
これは民主党の原点にあった政治観といっていい。
菅直人前首相は「最少不幸社会」論を掲げ、人々の価値観や選好、内面に関わる領域から政治は手を引くべきだと説いた。
鳩山由紀夫元首相も、政治の役割を控えめにとらえる「新しい公共」論を唱えた。
枝野氏はこうした民主党リベラリズムの嫡流にある。

しかし、民主党がそのような背景に貫かれた政党だと、普通の人々に理解されているだろうか。枝野氏に問うと「伝わってないでしょうね。この3年間を通じ、民主党の中ですら共有されなかったという反省があります。」
消費税増税という負の再配分には辛うじて手をつけたが、党内は分裂劇や代表選を経てもなおバラバラの感が深い。
党の原点に立ち戻れと訴える。「そうすれば、次の総選挙の結果がどうであれ、2大政党の一翼を担い続けることができると思う。そこがぐらつくと、政界流動化の渦に党全体が巻き込まれかねない」
枝野氏はすでに「その先」を見据えている。そのことがこの党の苦境のほどを示す。
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ありがとうございます!! (金木犀)
2012-10-16 11:48:11
MJJさん、ありがとうございます。
お手数をお掛けしまして・・・。でも、読めてうれしいです。
とても良いまっとうな内容の記事で、それも嬉しかったです。
(いまさらながら、あの昨年のマスコミのめちゃくちゃな菅バッシングは、何だったのだろうと、残念です。)

「最小不幸社会」というのは、幸せの価値観は個人個人違うものだけれど、病気になったとき医療が受けられない、働けなくなった時、保障がない、などの不幸は、政治で解決すべき問題である、ということですよね。

「最小不幸」の、「最小」を無視して「不幸」と言う言葉だけが先行して、ネガティブな印象に捉えられ誤解されてしまったのかもしれませんが・・
(ある種の人々にとっては、バッシングしたいがための無理矢理な理由付けですから、因縁をつけているようなものです)

戦後、「もっと豊かに、もっと金持ちに」という価値観こそが人を幸福にする・・と思い続けてきたことが、幻想だったと気づいた人々と、まだそれを捨てられない人々との二極分化なのかもしれません。

数こそが力と民主党は大きな党になりましたが、党内でもその価値観をうまく共有できなかったことは、残念です。
でも、枝野さんのように信念を持っていてくださる議員もいるのだから、このあと何があろうとも、あきらめないでいられると感じました。
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Unknown (MJJ)
2012-10-21 02:35:32
コメントありがとうございます。
今どき民主党の応援なんて絶滅危惧種的ではありますが、やはり2大政党制の一翼を担ってもらう為には良い方向に変わってもらうよう私達も彼らを叱咤激励していかなくてはと思ってます。
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MJJさんへ (金木犀)
2012-10-21 18:37:55
やはり絶滅危惧種でしょうか。
でも、誇りをもって、絶滅危惧でいるぞと(笑)
書き起こして下さった朝日のコラム、次のブログ本文にぜひご紹介させていただきたいと思っています。
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