虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

数は力と思っていたけど、数は力のロスだった

2010年11月20日 | 社会のニュースを考える
戦後初めてと言っていい日本の政権交代がなされて、1年と少し。
戦後65年、ほぼ、一つの保守系政党が日本を牛耳っていた間に、あらゆるところに盤石な、関係者だけにおいしい体系ができ上がっておりました。
特に、今年の春、元自民党幹事長、野中広務氏が暴露した官房機密費なるもの。自民党から各方面へ配られてたことが判明した。

http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010043001001111.html

議員への賄賂も問題だけど、自民党から政治評論家やジャーナリストへ配られれば、それも立派な賄賂といえる。

【上杉隆】大手メディアが報じない官房機密費【野中広務】



この件に関して、上のyoutubeタイトルにあるように、大手メディアが報じなかったところ、やっぱりおかしいなあ。ワイドショーの飛びつきネタのはずだったのに。きっと、自分たちに火の粉がかぶってくるからでしょ。

尖閣諸島の中国漁船と海保の巡視船の衝突事件、もちろん中国が悪いのは当然だし、あまりに幼稚な中国政府側の態度は、あきれもするし、腹も立った。
しかし、怒りを怒りで返せば、日中関係は、今よりさらに険悪になっていただろう。そうなれば、多くの中国にある日系企業や子どもたちを含めた関係家族など多くの日本人をまきこんで、さらに深刻な事態を招きかねなかった。
だから、ぐっとこらえて、菅政権がとってきた態度は、ぎこちない部分もあったとしても(だって、今までそんなことなかったんだもの)、大人だったし評価できるものだったと思う。

ほとんどのマスコミは、国家間の非常にデリケートな問題に対して、自国の政府へのヒステリックなまでの批判ばかり。そこでそんなこと言ったら、元も子もないでしょうが、もう少し頭使ってくれ、時期を待て、と思いつつ、見れば不愉快になるからほとんどテレビのニュースも新聞・週刊誌の見出しも、見ないようにしていたけれど・・・なんなんだろう、この国は、と思ったものだ。・・・もしかしたら、自国の政府を叩いて叩いて、また、この政権をつぶしたいのかな。
まあ、菅政権からマスコミに、官房機密費は出てないだろうとは思ったけど(笑)

中国に威嚇されても我慢して、フジタの社員の安全を守ろうとした菅政権は、私はいいと思った。
自民党だったら、この機会にそれ見たことか、憲法9条を廃棄して核武装しようなんて言いだす議員もいただろう。それこそ、国民を危険な方向へ導くフォースの世界であるというのに。

翻ってアメリカ合衆国だって、同じこと。
じゃあ他に誰がいるんだ?と思わせるパワーの大統領であっても、「今まで作り上げてきた私たちだけがいい思いをするシステムをチェンジするなんてひどい。自己責任のアメリカ、弱者の救済なんか政府がすることじゃない」と、必死に大統領を批判する、保守系ティーパーティの皆様。
だから、そのシステムは、もう限界があるっていうのに、自分たちの未来を自分で奪っているのにも気づかない。

いいところは見ずに、悪いところをあげつらっていれば、世界は悪いことだらけになるのは当たり前。
どこかで折り合いをつけながら、結果として少しずつ改善してゆく、めんどくさくてもイライラしても歯がゆくても、ひずみを最小限にするためには、そんなことも必要なんだと思う。
一挙手一投足、目を凝らして、揚げ足取りだろうが何だろうが、毎日無理やり記事にしなくちゃならないマスコミ各社の立場も理解できるけど、そんなことばっかりしていると、国民からも見透かされる。
近くばっかり見過ぎじゃないのか、もう少しマスコミの皆さんも、この世界がどんな世界になったらいいのか、待ちの姿勢をなされたらいかがと思う。

それにしても、数は力って、よく言うけれど、船頭多くして何とやら・・・、数は力のロスだったと、あらゆるところで感じた今日この頃です。

 

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