羽黒蛇、大相撲について語るブログ

相撲ファンから提供された記事・データも掲載。頂いたコメントは、記事欄に掲載させて頂くことがあります。

名古屋場所11日目 琴奨菊が、白鵬に勝つ(羽黒蛇)

2011年07月20日 | 観戦記
名古屋場所11日目 琴奨菊が、白鵬に勝つ(羽黒蛇)






本場所を見ていた感想としては、あれよ、あれよという感じで、琴奨菊が白鵬を寄り切った。

立合いに、左四つになったのが勝因。

私は、正面から見ていたので、白鵬の、上手を取りに行こうとして取れない右手を見ていた。






琴奨菊の右上手は見えなかったが、上手をがっちり引きつけて、がぶり寄り気味に前に出る。

「がぶり寄り気味」と書いたのは、腰を上下させる「完全ながぶり寄り」には見えなかったから。






相撲の動きとしては、途中四つに組んで止まった場面が長かったが、一直線で琴奨菊が寄り切ったことになる。

現在の力の差では、長く攻防のある相撲になると、技を繰り出すことができる白鵬が上なので、琴奨菊は、「こういう相撲でしか勝てない」という相撲を取ることができた。






2日前の記事で、私は、

強さ(攻める力): 白鵬80、琴奨菊80 (これを85にできれば、勝つチャンスあり)

上手さ(技) : 白鵬100、琴奨菊70

と書いたが、今日の一番は、






強さ: 同格

立合いの上手さ: 結果として、白鵬80、琴奨菊100

相撲の上手さの大きな差を、横綱が繰り出す前に、攻め抜いて勝った一番だった。

相手の身長が高ければ、攻めてくるところを、かわしながら、白鵬が技を繰り出す可能性もあり、琴奨菊は背が低いことが、今日の一番では有利に働いた。






羽黒蛇
ーーーーーーー
名古屋場所11日目観戦(羽黒蛇)

12時20分に入場、三段目途中から観戦。自由席(当日販売のみ)が買えて、正面好位置で観戦。
幕内の取組より、感想を書きます。
お客さんは入っていません。三割くらいでしょうか。


大道
宝富士
新入幕同士、勝ち星があがらない二人、どちらが自分の相撲を取りきるか。
攻める大道、守る宝富士。攻防はあったが、宝富士反撃の場面なく、大道が、寄ってから、上手投げ。


栃乃洋
臥牙丸
体の大きい臥牙丸。胸から背中の厚みは、幕内一番であろう。横綱武蔵丸を彷彿させる。
臥牙丸の持ち味は、その大物感だけで、相撲が下手。
今日も、栃乃洋に、一方的に横から攻められて、何もできずに負けた。


時天空・すそ払い
高安
押して攻める高安。土俵際に追い込まれて二度回り込む時天空。
押しきれずに、とったりを見せる高安。
四つに組む両者。巻き替えの応酬。
高安不利な四つになった途端に、時天空の足が飛ぶ。
高安は、四つでも相撲がとれるが、攻めが止まったところで、時天空のペース。この一番は、攻めをしのいだ時天空が、相撲を面白くした。見ごたえがあった一番。
時天空が、文句なく、勝った一番だったが、物言いがついた。
「手をはいたのではないか、と物言いがついたが、軍配通り」


雅山・押し出し
魁聖
押し合いから、雅山が、珍しく、引き技を見せずに、押し出し。
魁聖は、浅く差して攻める作戦だったようで、雅山も引き技を簡単には使えない。使ったら、一方的に負けただろう。
魁聖は、一気に攻めて叩かれるリスクより、ねちねち攻めても攻め勝てるとふんでの作戦。予想外だったのは、ベテラン雅山が、力を出し切ったこと。


豪風・引き落とし
栃煌山
左に変わって手を高く、叩いた豪風を、よく見てついていく栃煌山。豪風を土俵際に追い詰めた時の腰の構えも安定、四股を踏んだ時のよう。あと、ひと押しで勝ちという瞬間、体をひらりと、もう一度叩いた豪風に対して、両手をついてしまった栃煌山。
稽古で、克服すべきは栃煌山。相手が変化しても、ついていく稽古。特別メニューが必要。
豪風が勝てたのは、運動神経のたまもの。


続く。

ーーーーーーー
名古屋場所11日目観戦 その3(羽黒蛇)






三段目の途中から見ました。三段目は淡々と取組が進んでいった感じで、攻防のある相撲を見せるには、技も未熟という印象。

幕下になると、攻防のある、見ていて面白い相撲が何番かありました。勝った力士の四股名を書くと、






松本

荒海

萬華城  体重が重たいのに、運動神経があり、動きがよい若手力士

舛東欧

南海力






十両土俵入り前の二番は、いずれも立合い変化。

直江が変化した後、攻めて、若乃島に勝つ。6勝0敗。

北園の変化についていった琴勇輝が勝つ。






十両では、次の二番がよかった。

千代の国が、攻めきれずに、華王錦に逆転負けした一番

芳東に、抱え込まれて、動きが封じられた、双大竜が、我慢に我慢を重ねて少しずつ態勢を作り、寄り切った一番






*******






お互いに力を出し合っても、攻防のある相撲になるとは限らない。

白鵬・琴奨菊の前の、5番で、お互いに力を出し切った相撲が続いたが、攻防のあったのは、若荒雄・栃ノ心だけだった。






若荒雄4-7:押し出し

栃ノ心4-7

押し相撲対四つ相撲の一番。えてして、どちらかが先手を取ると一方的になりがち。

この一番は、栃ノ心の地力が、若荒雄を上回るので、攻める若荒雄が、守る栃ノ心。

いつ、若荒雄の攻めが途切れて、栃ノ心が回しをつかむかと思いながら見ていたが、若荒雄が辛抱強く、攻め続けて、押し出した。

相撲だけ見ていると、若荒雄が攻め続けて、攻め勝った一番だったが、私の頭の中では、最初は余裕を持って対応していた栃ノ心が、回しをとれば勝てると思いながら、取れずに逆転負けという印象でした。それだけ攻防のある、面白い相撲だった。











鶴竜 7-4:叩き込み

豪栄道2-9

低く攻める豪栄道、ひらりひらりとかわす鶴竜。攻めきれず前に落ちた豪栄道。

立合い先手をとることは出来るのだから(上手さはあるのだから)、攻めの力が続けば勝てるようになる。











稀勢の里6-5:寄り切り

豊ノ島 5-6

いつもは双差しを狙う豊ノ島が、左四つ右上手。稀勢の里は、腰の構えよく、前に出ただけで、豊ノ島土俵際。

稀勢の里は、基本通り相撲を取り、無理して攻めなくても相手を圧倒できたという、よい見本の取り口だった。











把瑠都9-2:引き落とし

安美錦1-11

立合いから相撲巧者の安美錦が低く攻める、把瑠都左足一本で土俵際残り、体をかぶせるような引き落とし。余裕があったように見えた。











日馬富士11-0:寄り切り

琴欧洲  8-3

立合いの出足鋭い日馬富士が、途中で左上手を取り、一方的に琴欧洲に勝つ。

日馬富士が調子がよく、琴欧洲が調子が悪いと言えばそれまでだが、調子のいい相手に、勝つための工夫が見られないのが残念。例えば、思い切りかいなを抱え込みにいって、相手の動きを封じるとか、場所ごとに異なる作戦でのぞんだ方が面白いのではないか。

もっとも、作戦失敗して、一方的に負けるリスクもあるのだが。






羽黒蛇
ーーーーーーー

名古屋場所テレビ録画観戦(羽黒蛇)初日、2日目、3日目、4日目、9日目

2011年07月18日 | 観戦記
名古屋場所初日テレビ観戦(羽黒蛇)

大関めざす琴奨菊、豊ノ島に完敗。

実力からすると、3回に1回程度豊ノ島が勝ってもおかしくない。初日に敗れた琴奨菊が明日から立ち直ることができるか。

私は、大関昇進の条件(三場所33勝)は、ハードルが高すぎると思っている。


このハードルをクリアするには、今日の敗戦は大きい。残り、14日間を12勝2敗としなければならない。(初場所11勝、夏場所10勝、今場所12勝なら、33勝)


私の提案している、六場所54勝を、大関昇進の条件とすると、本日の一番は、ほとんど昇進条件を左右せず、琴奨菊は、単純に、毎日実力を発揮し、勝ち星積み重ねていけばよい。

カド番大関琴欧洲、旭天鵬に完勝。

琴欧洲、今日の相手は、上位でも一番楽な相手。体も大きいし、相撲も素直。

このような取組編成に対して、カド番大関がよいスタートを切れるように、楽な相手を当てたと邪推する意見も聞くが、15日間で対戦する相手は、ほとんど同じなのだから、順番が楽な相手からだろうが、厳しい相手からだろうが、同じなのである。

白鵬、栃ノ心に相撲をとらせず、一方的に寄り切る。

栃ノ心は左に上手を取りにいったが、横綱相手に勝とうと思ったら、立合いはもっと、踏み込まないといけない。

羽黒蛇
ーーーーーーー
名古屋場所2日目テレビ録画観戦(羽黒蛇)








琴奨菊 押し相撲の若荒雄を相手に、立合い左四つに組みとめる。



琴奨菊の立合いの踏み込みが良かった。1勝1敗








稀勢の里 四つ相撲の旭天鵬に敗れる。1勝1敗



この一番を落とすようでは、稀勢の里は大関になれない。



大関になるには、旭天鵬との対戦は、楽勝でないといけない。








琴欧洲 対戦成績9-9の鶴竜と対戦。



現在は実力的に同格の二人だが、過去の対戦が相星ということは、鶴竜がまだ地力をつけていないころから、琴欧洲は苦手にしていたということ。



今日の一番、左四つがっぷりになった琴欧洲が、寄って行ったところ、逆転の上手投げで敗れる。1勝1敗。



琴欧洲は、あわてて寄らずに、両まわしを引き付けた方がよかったのだろうか。



いや、動きを止めたら、鶴竜にまわしをきられる、動き回られるなど、あわててしまったかもしれない。両まわしをとっても、簡単には勝てないほど、地力が拮抗している。








羽黒蛇
ーーーーーーー
名古屋場所3日目テレビ録画観戦(羽黒蛇)








琴奨菊 栃ノ心に勝って、白星先行、2勝1敗



栃ノ心は立合い得意の左上手をとる。琴奨菊は不得意な右四つなるも、上手を切って、前に出る。出足と地力の勝利。



栃ノ心は、初日の白鵬戦もそうだったが、単に左上手を取るのではなく、踏み込んで、いい位置の上手を取り、取った瞬間に攻めるような相撲を取らないと、地力が上の力士には勝つのは難しい。













琴欧洲 土佐豊に勝って、白星先行、2勝1敗



琴欧洲、相手を見ながら、何度か、かっぱじき気味に頭をはたく。決めに行ったはたきではないので、土佐豊残す。3回目にはたいてから相手を横向きにして左上手をとった。



まっすぐ出ると土俵際が危ない、立合い失敗すると一気に押される、そのいずれをも防ぐ取り口で、悪くはなかったと思う。













魁皇が鶴竜に敗れて、3連敗。



テレビ解説の武隈親方(元黒姫山)、「ファンの方が待ってくれるかですが、あたたかく見守って欲しい」とコメント。



大関が負けが込んでも、相撲を取る姿を見せてくれるだけで、よいと私は思う。



武隈親方は、鶴竜の方が、日馬富士より体力があると。相撲はうまい。白鵬に勝てるのではないか、というニュアンスの発言。








羽黒蛇
ーーーーーーー
名古屋場所4日目テレビ録画観戦(羽黒蛇)








琴奨菊 豪栄道を一方的に倒し、3勝1敗



力をつけて、稀勢の里を抜いて、大関候補に名乗りをあげようとしている豪栄道だが、まったく通じなかった。













魁皇 豊ノ島を叩き落として、1勝3敗。千代の富士の勝利数に並ぶ。1045勝。



立合い当たり合って、はずみで、勝ったという感じの一番。













日馬富士 全勝同士の相手、鶴竜に攻め込まれたが反撃して押し出す。



いい相撲だった。欲深い私は、押しによる攻め合いもいいが、この二人には回しを取り合って、出し投げの攻防が見たかった。栃錦・若乃花のような相撲が。













琴欧洲 嘉風を立合いで圧倒。回しをとらずに、簡単に勝って、3勝1敗。













白鵬 旭天鵬を一気に押し出して、4勝0敗。



テレビ解説で、高田川親方が、「あんなに出足をつけなくても勝てるのに、横綱には横綱のポリシーがあるのでしょうね。」とコメントしていた。



私の印象は、絶対に勝てる相手に対して、出足の稽古をしたという感じ。



日馬富士、把瑠都、稀勢の里、琴奨菊という難敵に対して、出足で圧倒しようと考えているのかもしれない。








羽黒蛇
ーーーーーーー
名古屋場所9日目テレビ録画観戦(羽黒蛇)








白鵬 9勝0敗:寄り切り



鶴竜 6勝3敗



鶴竜の強さと上手さの総合力は、琴奨菊・稀勢の里と同格と評価するが、白鵬に勝てないのは、上手い相撲が持ち味だから。白鵬に、上手さで負けてしまう。



鶴竜  :強さ60・上手さ90



琴奨菊 :強さ80・上手さ70



稀勢の里:強さ90・上手さ40



白鵬  :強さ80・上手さ100



稀勢の里が白鵬に勝った相撲は、白鵬が上手い相撲を取る前に、強さ90対80の差で、勝ち切ってしまうことができた時。



琴奨菊が、白鵬に勝つとしたら、強さを85に伸ばして、立合いで先制することができた時。



鶴竜は、相撲の上手さで勝負するしかないが、常に白鵬の方が一枚上手で、勝てない。今日の一番もそんな印象の相撲だった。



横綱輪島が、大関旭国・大関になる前の増位山という曲者力士に、常に上手さで上回りなかなか負けなかったことを思い出した。













把瑠都  8勝1敗:叩き込み



稀勢の里 5勝4敗



稀勢の里が、把瑠都をハズ押しから一気に押し出す相撲を見てみたい。琴欧洲を一気に押し出した相撲を見た記憶はある。



しかし、稀勢の里が把瑠都に勝つには、強さをこれ以上磨いても限界があり、上手さを磨かないといけないと思わせる一番であった。把瑠都のもろ手突きに後退してしまった。













日馬富士9勝0敗:寄り切り



琴奨菊 7勝2敗



相手が大関候補とはいえ、大関が関脇以下の力士に、これだけ苦手なのは珍しい。



旭富士(大関・横綱)8勝:安芸ノ島(初顔では前頭2枚目)12勝 を思い出した。



日馬富士が大関になってから、対戦成績3勝3敗の後、琴奨菊が6連勝。先場所は立合い変化して、日馬富士が勝った。



今日は、立合い両差しになった日馬富士が一方的に寄り切った。琴奨菊は回しがとれず。日馬富士は、今場所のような絶好調の相撲が、何場所に1回とれるのだろうか。平成20年から3年半で、12勝以上が3回だから、今までは1年に一回。半年(3場所)に1回とれるようになれば、横綱昇進のチャンスもゼロではない。三代目若乃花が横綱になれたように。



若乃花は、4年5場所(29場所)の大関時代に、12勝以上が9回。3場所に1回の割合だった。













琴欧洲 7勝2敗:押し出し(決まり手は、突き出しの方がよかったのではないか)



安美錦 1勝8敗



先場所は、安美錦に分があったが、琴欧洲に軍配があがった。安美錦は曲者ぶりを見せようとしたが、相手をよく見た琴欧洲の突っ張りに土俵を割る。



明日の対戦相手は、3勝6敗の魁皇。残りの対戦相手は、白鵬・日馬富士・把瑠都・稀勢の里・もう一人は、隠岐の海だろう。もし、魁皇に敗れてしまうと、5戦全敗で負け越す可能性がある。








羽黒蛇

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年07月17日 | 観戦記
名古屋場所11日目から、名古屋観戦予定(羽黒蛇)








来週は会社が節電協力閉鎖。来週の平日4日間が休みとなり、その代わり、9月以降の祝日が出勤となる。



火曜日に大阪なんばに行く用事ができたので、その帰りに名古屋に寄って相撲観戦することにした。



昨年は、テレビ中継ないこともあり、6日目から9日目の4日間を観戦。



今年は、11日目から14日目の4日間を観戦予定。切符は14日目のみ協会HPより買い求め、平日は当日買う予定。








8日目までの相撲を見ての感想。



白鵬:8勝0敗。今場所は攻めて勝っている。攻めるということは、逆転負けのリスクがあるが、見ている方としては、面白い。








日馬富士:絶好調で、8勝0敗。強い時の日馬富士は、スピードがあり、攻めが多彩で、朝青龍を彷彿させる。つまり、見ていて面白い相撲。体力では、相手が勝る、琴奨菊・把瑠都・琴欧洲にスピードで勝てるかが、白鵬と優勝争いができるかのカギとなる。








把瑠都:7勝1敗。鶴竜に負けた以外は、下位力士に負けない相撲を取っている。日馬富士が印象に残る相撲が多く勝ちこんでいるのに対し、把瑠都は、いい相撲はあまりないが、勝っている。日馬富士が満点の相撲をとって、ようやく把瑠都の平均点に追いつくという印象。








琴欧洲:6勝2敗。でも、相撲が悪く、負け越しの可能性もある。本日の豪栄道との一番は、まともに叩いて、行司差し違えで勝った。しかし、私は、この一番は、豪栄道の勝ちにすべきだと思った。琴欧洲のかかとは土俵に残っていたが、体が死んでいたように見えた。








琴奨菊:初日敗れた後、7連勝。上手を取らなくても、前に出て勝てるようになった。下から上へと腰に力を入れるガブリ寄りではなく、自然に体と足が前に出て、相手に圧力をかけて勝てるので相撲が安定してきた。部屋の先輩、琴風と相撲が似てきた。琴風より小さいが、その分腰が低くて有利という面がある。








稀勢の里:5勝3敗。旭天鵬と栃ノ心に負けていなければ、琴奨菊に負けただけの1敗で優勝争いに参加していた。取らぬ狸の皮算用である。自分より弱い相手に、どうやって取りこぼしを減らすかを研究すべきか。








鶴竜:6勝2敗。13勝2敗なら、大関に昇進させてもよい。








羽黒蛇

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年07月12日 | 年寄・一門・理事長・理事選
Yahoo知恵袋、小部屋の存在意義、土俵がなくても弟子を育成できる制度の方がよい(羽黒蛇)








http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1266247767 








羽黒蛇回答:



現在は、土俵を持っていないと、部屋の親方になれないというルールがあります。



これを廃止すべきと考えます。



そうすれば、人数の少ない小部屋も存在できます。








小部屋の価値は、親方の力士に対する指導が、親密になることにあると思います。



大部屋で、ライバルを蹴落として出世していきたいという力士もいるでしょうし、(一方、ライバルが多いので、親方の指導を受ける密度がうすくなるというデメリットがあり、)小部屋で、家族的な環境で、修業をしたいという力士はいるでしょう。








現在は、番付も公平ですから、小部屋の玉錦が、関脇から大関に、大関から横綱に当然昇進できる成績をあげても、昇進できなかったという悲劇もないでしょうから、小部屋のデメリットは、昔に比べると少ないと思います。








土俵を持っていなくても部屋の親方になれることにすれば、一人の弟子でも部屋持ち親方になることができます。








スカウトや、指導に熱心な親方が、小部屋から始まり、将来、関取を出して部屋が大きくなったら、自分の稽古場を持ち、他の小部屋の力士と稽古を一緒にする。








親方なら誰もが弟子を持てる仕組みにすることで、スカウト力・指導力のある親方が、がんばれる。








先代から部屋を継いだけれど、スカウト力・指導力のない親方は、淘汰されていくことになる。








緑島の立浪親方は、最初稽古場を持たずに、弟子は雷部屋で稽古していた。



二所ノ関部屋の玉錦は、部屋に稽古場がなかったので、出羽海部屋で稽古していた。



昭和5年5月東西制で、二所ノ関部屋が出羽海とは反対の側に移ってから、玉錦は、立浪部屋で、稽古していた。








全てを昔に戻すと主張しているのではなく、部屋の制度は、能力のある親方が、力士を育成することができる仕組みにする必要がある。








羽黒蛇













質問



search_net_boxさん



小部屋の存在意義について



先場所を最後に元高望山の高島部屋が閉鎖になりました。今は部屋の新設規定も厳しくなっていますので、今後、部屋数は減少傾向になっていくと思います。
高島部屋はここ数年、力士が1人という状態が続き、お世辞にも「部屋」とは呼べる状況ではありませんでしたが、現在でも力士数が片手で数えられてしまう部屋などそれなりに存在します。
私は小部屋の存在は肯定したいとは思うのですが、それでも最低限、片手では数え切れない程度の力士数はあって然るべきだと思いますし、それがまた大相撲の部屋制度を支えているとも思います。また、人数がいることで、はっきり言って関取にはなる見込みはないけれども部屋のマネージャー的役割を果たしたり、若い力士の手本になったりと「古参力士」の存在意義も大きいものになると思っています。
また、この部屋の乱立が一門内での強弱関係をおかしくしているのではないだろうか?という思いもあります。出羽一門なんて、碧山が関取になったことで、出羽海部屋だけが一門内で関取がいない部屋になってしまいました。二所一門も、二所ノ関部屋に力士が3人なんてことになってしまっています。

そこで皆様の小部屋の存在意義や、大相撲にとって「部屋」とはどういう存在であって欲しいか、またあるべきか、というご意見を頂戴したいと思います。私個人は、理想型はどの地位にも力士がそれなりにいて、部屋単位だけでしっかりと稽古が行え、また力士の地位ではなく年齢層としてもあらゆる層がいることで、地位の上下関係、年齢の関係などあらゆる関係性がある中で切磋琢磨し、その部屋の中で関取が特別な存在としている、というのが理想だと思うのですが、いかがでしょうか?

ご意見宜しくお願いいたします。

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年07月11日 | 横綱昇進、大関昇進、大関陥落、横綱陥落
Yahoo知恵袋、大関から関脇への陥落規定(羽黒蛇)

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1466174059 



羽黒蛇回答



私は現在の3場所の成績(33勝がめどとなっている)で大関昇進を決定し、2場所の成績(連続負け越しで陥落)で陥落、陥落したら一場所の成績(10勝したら大関に復帰)で昇進陥落を決めることには反対です。



例えば、次のような不合理が起こるからです。



ケース1: 関脇8-8-15-15-大関7-7 で翌場所関脇



ケース2: 大関8-8-8―8-8-8-8 で翌場所大関



ケース3;大関10-15―10-15-7-7 翌場所で関脇



ケース1は、六場所で60勝・一場所10勝平均



ケース2は、六場所で48勝・一場所 8勝平均



ケース3は、六場所で64勝・一場所 10.7勝平均



この三人の力士のどちらが、翌場所の地位を上位にすべきか。



直前の場所だけ見ると、ケース2がケース1・ケース3より1勝多い。



しかし、この三人のうち誰が、大関としてふさわしい成績かというと、明らかにケース3・ケース1・ケース2の順である。



現在の番付制度には、次の欠陥がある。



欠陥1:大関昇進前の三場所が、33勝でも、45勝でも評価が同じであること。



欠陥2:大関昇進後の8勝でも、15勝でも、関脇陥落基準としては評価が同じであること。



ケース4: 大関10-10-15-7-7-関脇9 



この力士は、関脇陥落後の翌場所9勝なので大関には復帰できない。しかし、



ケース4は、六場所で58勝・一場所平均9.7勝



ケース2と、ケース4を比べると、ケース4の方が、大関としてふさわしい成績である。が、ケース2は翌場所大関、ケース4は翌場所関脇。



改革のポイントは、二つある。



大関昇進前三場所で34勝以上の成績をあげたら、昇進後の一定期間、陥落基準をゆるめる。



大関昇進後は、7勝以下か、8勝以上かという二分類ではなく、0勝から15勝という十六段階により、陥落基準を設定する。



8勝ではなく、9勝しておくと、陥落基準が緩和される。



9勝ではなく、10勝しておくと、陥落基準がより緩和される。



10勝ではなく、11勝しておくと、陥落基準がさらに緩和される。



逆に、



8勝ではなく、7勝しかできないと、陥落基準が厳しくなる。



7勝ではなく、6勝しかできないと、陥落基準がより厳しくなる。



6勝ではなく、5勝しかできないと、陥落基準がさらに厳しくなる。



このように、1勝 (同時に1敗)の価値を同等にしてしまい、一場所一場所の成績が、8勝か、7勝かの価値を、現在より大幅に下げてしまう。8勝と7勝の差は、9勝と8勝の差と同じにして、7勝と6勝の差とも同じにする。



具体的には、



関脇から大関の昇進基準を、6場所で54勝以上(一場所9勝平均)



大関から関脇への陥落基準を、6場所で54勝できなかったら、とする。



6場所で54勝の力士は、幕内上位力士の4番目か5番目になるので、東西横綱・東西大関の4人を番付で維持するためには、これ以上厳しくすると、番付編成が難しくなることより、提案するものである。



関脇維持のためには8勝が必要だから、大関維持のためには厳しく9勝とする。ただし、連続9勝ではなく、通算6場所で平均9勝とする。



羽黒蛇



質問は、こちらです。



search_net_boxさん



大関から関脇への陥落規定



最近、回答しているだけで物足りなくなったのか、皆様にご意見を問いたく、質問を投げかけさせていただいております。
見識・知識の有無にかかわらず、多くのご意見を頂ければなぁと思っております。

さて、本日の質問は【大関から関脇への陥落規定】についてです。

よく、角番脱出8勝は甘いとか、北の富士さんも確か「5回目の角番は陥落」みたいなことをおっしゃっていたような気がします。
とはいえ、いくら角番とはいえ「勝ち越したのに番付が下がる」というのには違和感を覚えます。そして、X回目の角番で陥落ともなれば、在位が長ければ当然回数も増えてくることでしょう。

過去の知恵袋で、別の方のご回答だかご質問だったか失念しましたが【角番脱出は10勝】という規定はどうか。
というのを見たような覚えがあります(検索をかけたのですが見つかりませんでした)。
要するに、負け越しの翌場所、8勝か9勝だったら翌場所も角番、ということです。変な話ですが、負け越した後ずっと8or9勝を続けていれば永遠に角番が続くと言うことです。なかなか面白い発想だな、とも思いました。

実際、この制度を導入したとすれば、星というのは変わってくるかと思うのですが、過去のデータにこれを当てはめると、前の山なんて、昭和45年9月新大関で全休、そこから7場所角番が続いたことになります。確かに、負け越し後8or9勝続きの大関が負け越し1回で関脇に陥落させられるのは仕方がないかな、なんて気もしますが。

また、昔は3場所連続で負け越してやっと陥落したんだ、今は甘い、なんて意見もありましたが、3場所連続負け越しの時代は10勝での復帰規定はなかったため、負け越し→負け越し→8勝以上が求められるか、(1場所関脇にはなるが)負け越し→負け越し→10勝が求められるかで大差は無いような気がします。

私も個人で分析・保有しているデータで、大関の基準というのを考えてはみたいと思いますが、陥落規定、また陥落後の復帰規定について、なにかご意見ございましたら頂ければと思います。

宜しくお願いいたします。

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年07月09日 | 情実相撲・八百長・防止案など羽黒蛇意見
琴欧洲カド番 八百長を疑われないような取組編成とすべき(羽黒蛇)








本日の朝日新聞朝刊で、やくみつる氏が、次のように述べている。








相撲協会は証拠主義で、八百長メールという物証が出ている者、たとえ訴訟を起こされても裁判を戦える程度の供述が得られた者の処分にとどめ、過去の八百長の存在を認めなかった。



過去の八百長の存在を認めず、疑惑を抱え込んだまま進んでいくことになってしまった。協会は最大のチャンスを逸したと思う。



証拠主義を貫いた結果、著しい不公平が生じたのではないだろうか。幕内上位にもまだ八百長力士がいるのではないかと、思っている人は大勢いる。



カド番琴欧洲は、場所前半に大関戦を組むべきだ。



もし、千秋楽に、8勝6敗の魁皇と、7勝7敗の琴欧洲が当たって琴欧洲が勝てば、たとえガチンコであっても失笑を買う。



琴欧洲の星勘定が苦しくなってしまう前に大関同士の対戦を組み、八百長を疑われる状況をつぶしていくべきだ。













感想:やくみつる氏の意見に賛成。



私は、八百長問題は、「八百長をなくすこと」を目指すのではなく、








「八百長を疑われる」ことを減らし、



「これなら八百長はないだろう」と相撲ファンと、相撲に関心のない世間一般に納得させることを目指すべきだと考える。








一番一番の相撲は、ガチンコか、八百長かは、見ただけでは分からない。



これは、絶対ガチンコだという熱戦は、何番かあるが、それ以外は、ガチンコとも、八百長とも疑える相撲がほとんどである。



片方の力士が一方的に勝ったら、勝った力士の立合いが素晴らしかったとも見えるし、負けた力士が手を抜いたとも見える。



四つ相撲の熱戦でも、どちらが勝つか決めた上で、「立合い右四つにさせてください。後は、星の返しであることばれないように熱戦にして、最後力を抜いて下さい。」というシナリオがあるかもしれはい。



明らかに手を抜いた、見苦しい相撲でも、立合いの呼吸が合わなかったからかもしれないし、怪我を隠しているのかもしれない。



観客が見ただけでは、本当に、ガチンコか、八百長かは、分からない。



力士に熱戦を見せるように要求すると、ガチンコの短い相撲が減って、八百長の熱戦が増えるおそれもある。













「八百長を疑われる」ことを減らすには、取組編成を変える必要があり、



「これなら八百長はないだろう」と思わせるには、番付編成を変える必要がある。








琴欧洲の大関戦を、序盤戦に当てる。



琴欧洲が終盤勝越していなかったら、勝越しも負越しもしていない力士と対戦させる。








この二点を実行すれば、八百長を疑われる可能性を大幅に削減することができる。



それが、面白い相撲を見せるという、相撲協会の本来の目的を果たすことになる。








充実した相撲を見せるには、力士だけでなく、審判部の責務は大きいのである。








羽黒蛇

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年07月09日 | 横綱昇進、大関昇進、大関陥落、横綱陥落
Yahoo知恵袋 横綱・大関について投稿(羽黒蛇)








http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1166051221 








質問:弱い大関ばかりです、3場所で33勝を、36勝にしたほうが、良いとは思いませんか?



羽黒蛇回答:



大関昇進基準を、六場所54勝にする。
大関昇進後、六場所で53勝以下だったら、関脇に陥落させる。
六場所54勝は、一場所平均9勝だから、昇進基準が甘いと感じるかもしれませんが、
六場所54勝の力士は、4番目か、5番目に強い力士です。
強かったら大関昇進、弱くなったら関脇に陥落という制度が、八百長を減らし、関脇以下の力士のモチベーションを向上させるでしょう。
三場所で昇進基準を決めるとしたら、三場所で30勝で昇進、三場所で29勝以下で関脇に陥落が一つの案ですが、これでは大関がいなくなる可能性もあるので、お勧めしません。
弱い大関をなくすには、昇進基準を甘くして、陥落基準を厳しくするのがよいと思います。羽黒蛇








http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1166045091








質問(要約):「横綱になれない力士を大関にするな」という意見にはどうお考えですか? 横綱になれない力士を大関にするな」というのは、故・小坂秀二が良く述べていた言葉である。



(質問者の意見は)関脇の時点で横綱になれるかどうかなんぞ計れなく、横綱になれるかどうか、というのは大関になってみて始めて伺うことができる、横綱の器かどうか評価できるのは大関の力士だけではないか、という思いがあるわけです。
魁皇もまだ現役なので絶対に横綱がないとは言えませんが、大関に成り立てのことは、いつ横綱になるか、という期待感があった。そこから10年大関を続けるとなったらその評価はどうなるのか。横綱が狙えない大関は「ただのお荷物と化すのか」。








羽黒蛇回答:



横綱になれないと感じる力士でも、関脇で強かったら大関に昇進させるべき。
関脇時代に、大関になる可能性はあるが、横綱は無理だろうと思われた力士で、横綱として大成した力士はたくさんいる。
頑張って強くなれば、横綱になれる制度が、力士のモチベーションを上げる。栃錦が、「お前は横綱になれる可能性がないから」と、関脇に止められたら、10回も優勝できる力士にはならなかったでしょう。

強い関脇は、大関に昇進させる。
弱い大関は、関脇に陥落させる。

とても強い大関は、横綱に昇進させる。
あまり強くなくなった横綱は、大関に陥落させる。
このような、単純な仕組みがよいと思います。

関脇・大関・横綱・大関・関脇と、昇進・陥落する力士も出るでしょう。例えば、武蔵山、吉葉山。大乃国、三代目若乃花も、あぶなかったでしょう。

とても強かった時に綱をはったけど、弱くなったら大関から陥落した。それで、よいと思います。

横綱は、他のスポーツのチャンピオンと違って、昇進したら陥落しないところがよいという価値観が支配的ですが、私は、まだ強いのに、あまり強くなくなった横綱を引退に追いこむ現在の制度に矛盾を感じます。

とても強いけれど、相撲興行にダメージを与えてしまった横綱も、大関に陥落させ、相撲を取らせるべきだと思います。
朝青龍の二場所出場停止、強制引退勧告は、大関以下の適切な地位に陥落させ、出場させるべきでした。

相撲協会は、ファンが相撲を見たいと思っていることを肝に命じて欲しい。
本場所中止、強制引退、出場停止が安易に行われると、相撲を見たいファンが、見られずに、相撲から離れていく。

「横綱になれない力士を大関にするな」という意見は、強い関脇は、大関として相撲を取るのを見たい、というファンの想いに反していると感じます。

羽黒蛇

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年07月06日 | 公益法人
7月場所通常開催、難題先送り(羽黒蛇)








今日の朝日新聞より、要約引用して、感想を。








(引用)



7月場所通常開催、相撲協会の存亡に関わりかねない問題は、ほとんど手つかずだ。



最大の課題は、年寄名跡(親方株)をどうするか。



協会は6月2日、新しい制度下で公益法人として認定を受けるのに向け、組織改革の工程表を所轄官庁の文部科学省に提出した。



億単位でやりとりしていると言われる親方株については売買を禁止し、協会が親方から買い取って管理する案を盛り込んだ。



総じて、「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の答申に沿った内容だ。








(感想)



相撲協会には、二つの選択肢が残されている。二つの選択肢しか残されていないと表現する方が正確かもしれない。








選択肢1:公益法人として認められる。その条件は、親方株の売買は禁止。



選択肢2:親方株の売買を認める。公益法人はあきらめる。








親方株の売買が認められたまま、公益法人として認められる可能性は、ほとんどない。



このことを、相撲協会と、所属する親方たちは、理解しているのだろうか。



報道を読む限り、心もとない。理解していないのか、現実に目をそむけているのか。








選択肢2を選ぶべきだという意見もあるが、その場合の問題は、



問題点1: 国技館を継続して使えるのか。



問題点2: 天皇賜杯が継続できるのか の二つである。



問題点3: 税金負担が増える。








公益のために、相撲協会が所有している国技館が、公益法人でなくなった時に、国に返却する必要がある(かもしれない)。



公益法人でないスポーツに、天皇賜杯は妥当でないと否定される(かもしれない)。








相撲協会の側に立って、この二つの問題を否定しようとすれば、



問題点1:現在の財団法人が、「公益法人か、一般法人のいずれかになる」という新たな制度が始まったことにより、国技館を召し上げられてしまうのは理不尽。








問題点2:天皇に賜ったのは、賜杯ではなく、お金。賜杯を作ったのは当時の相撲協会。一度賜ったお金(または杯)を、公益法人と認定されなかったという理由で、返却するのはおかしい。








これに対して、中立的な立場で考えると、



問題点1:いきなり、国が国技館を召し上げるのは妥当でないとして、公益のために使われない国技館を、いつまでの一般法人(私企業)が所有・利用し続けるのは、法の公平性の観点から許されない。








問題点2:公益法人でない企業が、天皇賜杯を扱うことが、国民感情として許されるか。決めるのは、相撲協会ではなく、世論になるであろう。








羽黒蛇