羽黒蛇、大相撲について語るブログ

相撲ファンから提供された記事・データも掲載。頂いたコメントは、記事欄に掲載させて頂くことがあります。

2010年名古屋場所、6日目から生で観戦(羽黒蛇)

2010年07月20日 | 観戦記
名古屋場所6日目 生で観戦 (羽黒蛇)

白鵬が、一気の出足で、白馬を土俵の外へ。白鵬といえど、これほど鋭い出足を見せるのは、一場所で数多くない。

白馬は変化もあり、番狂わせの可能性もゼロではないと思いながら見たが、これだけ鋭く、かつどっしり攻められたら、たとえ立合いに変化しても、一気に持っていかれたであろう。


栃ノ心が、 把瑠都に挑戦。立合いさっと左上手を取り、がっぷり右四つ。長い相撲になるかと期待したが、土俵の中央で、左上手投げ。把瑠都は、力強い相撲というイメージがあるが、相撲がうまい。

生で見た時は、合わせ技で、右下手からの捻ったか、分からなかったが、NHKの録画放送を見たところ、投げる瞬間に、右下手を離していた。


魁皇と対戦する、安美錦。お約束とおり、立合い真っ向から当たり、はね返される。立合いに、ぶつかり合い、次の瞬間で叩き落とす。地力のある大関は、相手が真っ向から当たってくると、こういう相撲で、連続して勝てることが、分かる。貴重なデータ。


羽黒蛇
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名古屋場所 7日目 生で観戦  阿覧は醜く、白馬は美しかった (羽黒蛇)

阿覧が、立合いに、対戦相手の嘉風の、頭をおさえつけて、まともに、自分の方向に、はたいて、勝利。 レスリング出身の力士が時々見せるはたき方である。


実に、醜い取り口であった。 


白馬が、立合いに、左に変化し、とったりで、栃ノ心を一蹴した。 多くの観客は、いったい何が起こったのか、分からなかったようで、「えー???」という歓声が上がった。


実に美しい取り口であった。


羽黒蛇
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名古屋場所 7日目 生で観戦 (羽黒蛇)


白鵬は、踏み込みよく、右四つ左上手、土俵際で、旭天鵬を上手投げでしとめる。

6日目、7日目と、立合いからの踏み込みがあまりに素晴らしく、この立合いは、13日目の琴欧洲戦と、千秋楽の把瑠都戦に、取っておきたいと思わせるほどである。

白鵬といえども、一場所を続けて毎日、このような立合いはできない。


安美錦が、横からの攻めで、把瑠都を圧倒。立合い、少し下がるように動いたように見えた。その瞬間、把瑠都の左腰を強く押しており、把瑠都は体勢を崩して、土俵を割る。安美錦は年齢とともに、体重が増えて、押し出しができるようになった。

安美錦は、今場所の把瑠都なら、この戦法で勝てると踏んだのであろう。

この戦法は、一人の相手に、何度も使えないし、一場所で何度も使えない。安美錦は、白鵬と魁皇戦は、立合いまともに行って、把瑠都に対しては、奥の手を使った。


羽黒蛇
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名古屋場所 中日 生で観戦 (羽黒蛇)


おととい名古屋に着いて、土日の切符を買おうとした時に、土曜日は椅子席Aが買えたけど、日曜日は、4人の升席か、1人だと溜り席しかなかった。見る席はどこでもよいのだが、4人分を買うより、1人の方が安いので、14,300円の溜り席 (正面5列目)を購入。



結びの一番、時天空が、善戦するも、白鵬が、40連勝。この一番は、面白かった。高い溜り席を買った価値が十分あった。


白鵬と、四つ相撲で、攻防を見せた時天空。

琴欧洲との全勝対決を、すくい投げで制した、鶴竜。いずれも、見ていて、面白い相撲の力士である。


昔は、外国人力士が力任せの、(強いけど)見ていてつまらない相撲。日本人は、力は不足だが、技を繰り出し、見ていて面白い相撲であった。

しかし、今日、巻き替えの応酬に負けて、土俵際からくも、栃皇山をはたきこんで逆転勝ちの、稀勢の里を見ていると、モンゴル力士に比べると、力任せで、技が不足。


白鵬を倒す可能性が高く、ドキドキしながら観戦できるのは、時天空、鶴竜(明日、9日目、白鵬と全勝対決)であり、稀勢の里は、白鵬を倒す可能性は低い。

稀勢の里がいい立合い(相対的に白鵬が悪い立合い)で、先手をとった時のみ可能性があるが、昨日(7日目)の琴欧洲の、稀勢の里の立合いを見る限り、今場所は無理だと感じた。

名古屋での観戦は、明日9日目が最後となる。白鵬・鶴竜の一番に、いい相撲を期待したい。


羽黒蛇
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名古屋場所 生で観戦 4日間 (羽黒蛇)


6日目金曜日 三段目途中から 12:20

7日目土曜日 序ノ口から

8日目日曜日 序ノ口から

9日目月曜日 序二段途中から 10:20

4日間の名古屋場所観戦を終えました。NHK実況中継が中止にならなければ、見に来なかったでしょうから、今回の野球賭博騒動により、相撲を見る目が真剣になったのは確かです。


5日目は、変化の相撲が多く、内容に心配をしましたが、4日間とも、よい相撲が多かったと感じました。

序二段クラスでも、面白い相撲を見せる力士が増えていると感じました。この点については、おって書きます。

羽黒蛇

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2010年07月16日 | 美しい立合い・立合い変化

5日目テレビ観戦記より、
追記:本日5日目、時天空も立合いに変化した。ただし、けたぐり という技。けたぐりがか空振りしたのに、体勢を立て直し、時天空が、はたきこみで勝利。

私は、立合いの、けたぐり と とったり は、見ていて面白いと思う。

「立合いに変化する力士は、けたぐりか、とったり という技をかけなくてはならない」という暗黙のルールが確立されることを希望する。

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けたぐり・とったり・上手出し投げ・小手投げ (羽黒蛇)




立合いの変化では技をかけることを、暗黙の了解にしようと、提案しましたが、

けたぐり (海乃山を思い出します。朝青龍が稀勢の里に勝った一番も)

とったり (旭国を思い出します)

上手出し投げ (横綱若乃花が、右に変わって、柏戸をやぶった一番を、映像で見たのを思い出します)

小手投げ 

の4つを、よしとしましょう。

他に、推薦する技があったら、コメント下さい。


今日は、テレビ中継なき名古屋場所を観戦に行きます。将来、孫に自慢するため。自分の子供はまだ結婚年齢ではないので、自慢できるのは早くても15年後でしょうか。

羽黒蛇
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けたぐり名人 海乃山 (shin2さんのコメント掲載します)




はじめまして。私、昭和40年代前半から相撲観戦をはじめた者なのですが、
あの頃、海乃山という「けたぐり名人」がいまして、
まだ私、幼稚園児で、当時の記憶はほとんどないんですが、
昭和42年11月場所、海乃山が大鵬を「けかえし」からの突き落としで勝った一番は鮮明に覚えています。

当時は海乃山のほか、無双名人の二子岳、吊りの若浪・陸奥嵐とか、
一芸を持った力士がたくさんいました。

立ち合いの変化は、別に足飛ばさなくても勝てばいいんでしょうが、
見てるほうはツマランですな。「客に観せるプロ」という意識が欠如してるんじゃないかと思います。

オッサンくさいコト書いてしまいました。失礼します。

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2010年07月15日 | 歴史
千代の山 松登 白鵬 魁皇 2010年名古屋場所 5日目 テレビ録画番組観戦 (羽黒蛇)








本日の朝日新聞朝刊の声の欄で読んだ、「大相撲と芸事 小沢昭一さんに同感」を要約すると、



栃若時代と今では同じなのは「大相撲」という名前だけのように思える。



約束事や決まり事を暗黙に受け入れて楽しむのは、(小沢昭一氏の言うとおり)まさに芸事の見方であろう。今は、結果を全てとするスポーツ化が明確で、それを「淋しいなぁ」と言った小沢さんに共感する。








投書した方は約束事の例として、松登が大関カド番の場所、横綱千代の山をやぶり、まわりの大人が、「千代の山が花を持たせた」と言ったのを記憶している。








この場所は、昭和33年5月場所で、星取表のリンクをはると、



http://gans01.fc2web.com/S30/S33-5.html 



この場所は、12日目が終わったところで、



横綱・栃錦  11勝1敗



横綱・若乃花 11勝1敗



横綱・千代の山10勝2敗



大関・松登   5勝7敗



13日目に、松登が、若乃花をやぶり、松登(6-7)、若乃花(11-2)、千代の山(11-2)、栃錦(12-1)



14日目に、松登が、千代の山をやぶり、栃錦が若乃花をやびり、松登(7-7)、若乃花(11-3)、千代の山(11-3)、栃錦(13-1)、栃錦の優勝が決定。








千代の山と若乃花が、実力通りに松登に勝っていれば、若乃花(12-2)、千代の山(12-2)、栃錦(13-1)という、白熱した優勝争いで、千秋楽を迎えたところであった。








昭和33年の松登は、平成21年の千代大海のように、実力がなくなった晩年の大関だった。



昭和33年 1月 東張大 15休    (糖尿病・習慣性股関節脱臼・腰部神経痛)
昭和33年 3月 西大関  6勝 9敗
昭和33年 5月 西張大  8勝 7敗
昭和33年 7月 西張大  5勝10敗
昭和33年 9月 西張大  1勝 5敗9休(右膝関節変形症及び右膝側副靱帯損傷)
昭和33年11月 西張大  6勝 9敗

6場所の合計が、26勝40敗24休

11月場所には、7敗で若乃花と対戦して、敗れて負け越し、大関から陥落した。当時は3場所連続負け越しで陥落という制度であった。








昭和33年5月場所で、栃錦が優勝できたのは、11日目、まだ5敗の松登と対戦した勝ったからであり、11日目に若乃花が松登を対戦して、13日目に栃錦が松登と対戦したら、優勝は若乃花になったようである。








昭和33年5月場所の「横綱が大関に花をもたせる相撲が、あまりにひどかった」ので、それ以降は、横綱は7敗のカド番大関に勝ってもよいと、暗黙のルールが変わったのではないかと推察する。








さて、今年の初場所、13日目を前にして、



横綱・白鵬  10勝2敗



横綱・朝青龍 11勝1敗



大関・魁皇  6勝6敗



白鵬は、魁皇に敗れた。記憶では、立合い当たりあった後、魁皇が白鵬の手をたぐると、白鵬は出足を止められず、一直線に土俵を飛び出した。



朝青龍が14日目に優勝を決め、白鵬は千秋楽に朝青龍をくだすも12勝3敗。



http://gans01.fc2web.com/H2/H22-1.html (星取表をリンク)













白鵬の連勝は、14日目から名古屋場所まで続いている。








1月場所の魁皇は、カド番ではなかったが、勝ち越しするかどうか、苦しい星勘定で、



私には、白鵬が、魁皇に花を持たせたように見えた。



この一番まで、魁皇は白鵬に連敗を続けていて、相撲の合口からも、白鵬にとって15日間で、最も負ける可能性が少ない相手が魁皇だと思っていたから。








さて、名古屋場所5日目は、立合いに変化した力士が、なんと、3番連続。



豊真将 北勝力   右に変化いなし 決まり手は、突き落とし



黒海  翔天狼   右に変化、相手の手をたぐると、翔天狼は土俵の外へ



木村山 臥牙丸   左に変化、臥牙丸は一直線に土俵を割る








芸事としての相撲には、








「誰かが立合い変化で勝ってしまったら、その後に登場する力士は、立合いに変化しない」








という暗黙の決まり事があったのだが、勝負にこだわるあまり、勝つ可能性を高める立合い変化という戦法が横行している。ファンに失礼な相撲を見せることを防ぐには、立合い変化という(勝つ可能性を高める)技は、数を制限する必要があるのに、今日は決まり事が守られなかった。








しかし、魁皇と対戦する力士は、立合いに変化しない。



魁皇は、存在そのものが、相撲の華であるから、魁皇と対戦する力士は、勝つ可能性を低めても、立合い踏み込んで、魁皇に、思う存分相撲を取らせているのである。








「他の力士が、魁皇に花を持たせている」 と言える。








羽黒蛇








追記:本日5日目、時天空も立合いに変化した。ただし、けたぐり という技。けたぐりがか空振りしたのに、体勢を立て直し、時天空が、はたきこみで勝利。








私は、立合いの、けたぐり と とったり は、見ていて面白いと思う。



「立合いに変化する力士は、けたぐりか、とったり という技をかけなくてはならない」という暗黙のルールが確立されることを希望する。

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2010年07月15日 | 観戦記
2010年名古屋場所 初日 テレビ録画番組観戦 (羽黒蛇)





白鵬 上手投げ 栃ノ心


白鵬は左上手を取りに行った。立会いで相手を圧倒していない。圧倒するとは、出足で勝負をつけるという意味ではなく、踏み込んで相手の動きを封じてしまうこと。


初日は楽勝であったが、今場所は不安と感じさせる一番であった。33連勝。次の週末は名古屋に行く予定なので、それまでは連勝を続けて欲しい。


白鵬は、精神面が心配されている。側近の付け人の光法(元望桜)が、野球賭博で出場停止。この影響は大きいだろう。それを克服できるか。








栃煌山 押し出し 日馬富士


この2人の実力からすると、3回か4回に1回は栃煌山が勝てる。今場所はそれに当たった。日馬富士は栃煌山に対する敗戦確率を、5回に1回、6回に1回と下げていかないと横綱にはなれない。





稀勢の里 送り出し 安美錦


大関の実力をつけ始めつつある稀勢の里と、上位で勝ち越しが難しい安美錦とは、大きな実力差がある。今日も一気の攻めで圧倒したが、勝った後に、バランスを崩して、土俵の外に転落したのは、いただけない。土俵際では腰を下ろし、よい体勢で、攻め切って欲しい。稀勢の里が、「勢い余って、土俵に転落しないと勝てないのは、白鵬のみ」となって欲しい。そうならないと、大関への昇進は難しい。








旭天鵬 寄り切り 琴奨菊


背の低い琴奨菊は、旭天鵬につかまってしまい、完敗。琴奨菊も、大関の実力がつけ始めているが、旭天鵬のような癖のない(変化の心配のない)四つ相撲の相手に、楽に勝てるようにならないと、大関昇進は難しい。





羽黒蛇
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2010年名古屋場所 2日目 テレビ録画番組観戦 (羽黒蛇)





白鵬 寄り切り 栃煌山


今日は踏み込んで相手の動きを封じた。


白鵬の相撲を見ていると、横綱玉の海を思い出す。右四つの相撲で、安定していて、危なげがない。


北の湖は強かったけど、立合いから攻めていく相撲で、取りこぼしが多かった。


千代の富士も強かったけど、立合いで先手を取って攻める相撲、立合いで相手の動きを封じてしまう白鵬・玉の海とイメージは異なる。


大鵬は、強すぎで、





かいなを返すと掬い投げで相手は横転、


立合いに攻防があっても、地力負けで相手は横転(決まり手は、叩き込み)





という相撲が多かった。大鵬と白鵬の相撲のイメージは異なる。








稀勢の里 寄り切り 旭天鵬


昨日は、大関候補琴奨菊を破った旭天鵬。対戦成績は今場所を入れて、


旭天鵬 9 対 7 琴奨菊


旭天鵬 8 対 8 稀勢の里


対戦成績がこれだけ接近しているのは、稀勢の里・琴奨菊が実力をつける前に、旭天鵬が自己の全盛時代で勝ちをためて、二人が実力をつけても、旭天鵬が少ししか衰えを見せないからなのである。


今日の一番は、危なげなく、稀勢の里が勝つ。稀勢の里にとって、15日間で一番取りやすい相手であろう。旭天鵬より地力がなくても、押し相撲や、変化技の力士は、負ける可能性が、相対的に高いから。








霜鳳 寄り切り 徳瀬川


幕内18番の中で、唯一攻防のある相撲だった。右の相四つだが、がっぷり四つにはならず、上手を切るという攻防。


徳瀬川は、強くなれば、旭天鵬のような存在になって、上位で活躍できるかもしれない。


徳瀬川が、万が一にでも、大化けして、ものすごく強い力士になるとしたら、横綱隆の里のようになる。





羽黒蛇
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2010年名古屋場所 3日目 テレビ録画番組観戦 (羽黒蛇)








白鵬(3-0) 寄り切り 朝赤龍(0-3)



朝赤龍が立合い変化で左上手を取りにいくが、白鵬動ぜず慎重な取り口で完勝。



「立合い変化が失敗すると、惨めな負け方をする」「一か八かの博打であり、負ける可能性は限りなく高い」と、昔は言われていた。今は、立合い変化する方が、立合い正直に当たるより、



勝つ可能性が高い



長い相撲になる(一方的に負けるのは、変化する時より、しない時の方が多い)



と感じる。



白鵬の連勝が誰によって止められるのか分からないが、立合いの変化の可能性は大きいだろう。特に、この力士は変化しない と頭から警戒していない力士は、効果が高くなる。



連勝を続ける北の湖が、三重ノ海の立合い変化で敗れた一番を思い出した。













栃煌山(2-1) 寄り切り 把瑠都(1-2)



2日目は阿覧の立合い変化に、土俵を飛び出してしまった把瑠都が、3日目は栃煌山に攻めまくられて完敗。3月場所14勝、5月場所10勝の把瑠都は、横綱大関という強い相手には負けるが、関脇以下に確実に勝てる強さを見せたが、今場所は早くも二つの取りこぼし。



背の高い琴欧洲は、背の低い相手に苦戦することが多いという印象があるが、把瑠都にも同じ傾向がでるかもしれないと、今日の一番を見て感じた。



相撲は精神面が勝敗を大きく左右するので、栃煌山の勝ち方を見た他の力士が、「ああいう相撲をとれば、把瑠都に勝てる」と思い込んだ途端に、把瑠都相手によい相撲が増える可能性が高い。



把瑠都は、「どんな攻め方をしても、把瑠都には勝てないや」「勝てるとしたら、取りこぼしか、足がすべった時くらいだよなあ」と相手に思わせるような相撲を取らないと、横綱への道は遠くなる。



大関になったばかりの琴欧洲がすぐ横綱になる可能性を感じたのに、9-12勝の間をうろうろしているように、把瑠都も平凡な大関になるのか、あるいは克服できるのか。








羽黒蛇
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2010年名古屋場所 4日目 テレビ録画番組観戦 (羽黒蛇)





次の力士の共通点は、何でしょう。


白鵬


旭天鵬


時天空


猛虎浪


徳瀬川


阿覧











5人とも外国人力士ですが、それが答えではありません。














答えは、四つ相撲が得意で、「勝負が長くなる傾向がある」です。





白鵬が時々長い相撲をとるのは、無理に早く攻めるより、慎重に相撲をとろうとするからで、長い相撲となってら、見ていて白鵬が負ける気がしない。





2009年5月場所11日目には、 時天空が、水入りの相撲で、阿覧をやぶりました。
水入りの時間、 3分50秒、水入り後、21秒9、合計、4分11秒9 (取組み時間)





水入りという相撲のルールを知らなかった阿覧の発言は、






「途中で相撲を止められて、何が起きたんだろうと思いました。何が何だかわからないうちに続きの取り組みをさせられて面食らいました。疲れました。」





4日目の相撲で、


時天空(3-1) 寄り切り 徳瀬川(2-2) 長い相撲


白鵬 (4-0) 寄り切り 阿覧 (1-3) 短い相撲





白鵬にとって、魁皇、阿覧、旭天鵬、若の里、徳瀬川 という四つ相撲は、警戒しないで安心して取れる対戦相手である。


長い相撲が好きな時天空は、くせ者で、立合いに「けたぐり」もあり警戒を要する。


白鵬と阿覧は、お互いにがっぷり四つで十分の四つ相撲同士だが、あまりに実力差があり、長い相撲にならない。


阿覧に実力がついてくれば、白鵬とがっぷり四つになって、長い相撲をとり、場内をわかすことが出来るかもしれないが、それは何年後のことであろうか。




白鵬とがっぷり四つになって、勝つ可能性のあるのは、把瑠都と琴欧洲の二人であるが





攻めてからがっぷりになるか、


上手を許さない有利な体勢に先になり後から上手をとられ結果としてがっぷりになったか、





いずれかのパターンでないと、がっぷり四つでも白鵬には勝てないであろう。





羽黒蛇
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2010年07月05日 | 公益法人
理事長代行に外部理事 貴乃花親方の退職願は力士出身による協会運営の限界を暗示 (羽黒蛇)








7月5日朝刊の報道によると、



その1:外部理事に反対し、放駒親方(元大関魁傑)を理事長代行に推そうという親方の動きもあったが、理事会の冒頭、「外部理事の村山氏が理事長代行は、文科省の意向。これが通らなければ、外部理事3人は辞める」と伊藤理事の発言があり、理事長代行は、外部理事の村山氏に決定。



その2:貴乃花親方は、琴光喜の処分について、解雇ではなく、「十両の再下位でもいいから出直させてやって欲しい」との主張が通らなかったことを受けて、退職願を提出した。武蔵川理事長は「こういう状況だからこそ、君がしっかりしなければならない。あまりにも無責任すぎる」と慰留。村山理事長代行は、「これは受け取れません」とつき返えした。








その1:外部理事が理事長代行になることに、私は賛成。



相撲協会はこれから、野球賭博だけでなく、興行の運営、ひいき筋の援助(サポーターのサポート)など、あらゆる面で、暴力団を排さなければならない。これには警察に全面的に協力しながら、   








これまでやる必要を感じていなかったことに着手し、



暴力団と完全に縁を切るまで、徹底的にやりとげなければならない 








のである。これを実行できるのは、過去に暴力団との接触がゼロとは言えない力士出身の理事・理事長ではなく、外部理事しかいない。








相撲協会の内部にいる方々(力士と親方)は、「相撲協会の運営は、相撲経験者でないとできない」という通念があるが、



「相撲協会の運営を、相撲経験者に任せてきたから不祥事が続く」のであり、相撲協会の運営を外部理事に任せる必要がある。








その2: 琴光喜は再起という貴乃花親方の提案の趣旨には賛成。ただし、私は、「十両の再下位」ではなく、序ノ口が適切と考える。朝青龍の暴力疑惑の時にも、次の記事で、同じ提案をした。



http://hagurohebi6.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-c10c.html 








横綱・大関が解雇に相当する事件を起こした時に、番付を序ノ口まで落とされるという屈辱を与えられても、なお、相撲をとりたいという強い意志があるなら、再起のチャンスを与える。



プライドが邪魔して、序ノ口からの再起、(すなわち、最低5場所は幕下以下で給与なし、かつチャンコ番をして、関取の付け人をしなければならない)をしてまで、相撲をとりつづけたくないというのなら、引退していただく。








貴乃花親方の提案は、アイディアとしてはよい。



しかし、提案が受け入れないから退職というのは、相撲協会のような組織を運営する立場 (リーダーになるには、政治力が必要) を目指すには、あまりにもナイーブである。



将来の理事長候補の貴乃花親方が、こんな程度の人物(度量がないという意味で、私自身は失望)であるなら、かなり長期に、外部理事を理事長代行または、理事長として据える方が、相撲協会のためになると感じた。








羽黒蛇