赤い彷徨 part II

★★★★☆★☆★★☆
こんにちは、アジア王者です。↑お星さまが増えました。

半島横断(4) チョンジュ凱歌

2007-10-10 01:19:29 | ぶらりアウェイの旅
前回のつづき

いよいよ試合当日。ソウルからチョンジュ(全州)までの、概ね東京から浜松くらいの距離の道程は、こちらの管理人であるせぼんさんの企画されたソウル→全州ワールドカップスタジアム(試合会場)のバスツアーに往路だけ参加させて頂いた。朝9:30にロッテホテルのロビーに集合だったのだが、何せこの旅はのっけからボロボロの状況だったため、念には念を入れて前日に集合場所まで歩いて確認し、当日も早めにホテルをチェックアウトして出発した。

さすがに少し早すぎたので途中のファミマ(他にセブンイレブン、ミニストップなど日本でもお馴染みのコンビニがあった)でスタバのコーヒーを買い、お店の前に置かれたテーブルのところに座ってしばしまったり。韓国のコンビニは店内か店外で必ず座って飲み食いできるようになっていて、半ばバックパッカーだった自分としては重宝した。ボーッとしているといきなり日本語で「お疲れ様です」と話しかけられたのでびっくりして顔を上げると、にこやかな顔をした紳士が。この時点で既に自分もユニを着ていたので、「同業者」を見かけて話しかけてくれたというわけ。少々お話しさせて頂いたところ、グループでレンタカーを運転手込みで借り上げてチョンジュに向かわれるのだとかで、いやはやうぃあーさんは本当に逞しいなと感心。そういえば普段よく拝見しているサイトにもそんな記述があったので、もしかしたらその「中の人」のお一人だったのかも。こんな登山家みたいなやりとりも遠方アウェイならでは。

ロッテホテルのロビーに到着すると、既に赤装束に包まれた人たちがわらわらと集まっていた。しばらくして10時前後にツアーバス用の発車口から出発し、まもなく高速道路に乗る。するとどうだろう、前々から聞いてはいたがいわゆる旧盆であるチュソク(秋夕)のUターンラッシュで高速道路の反対側は進めども進めどもず~っと渋滞。日本よりレーンが多いにも関わらず、日本のUターンラッシュを見慣れた我々の想像をも絶するレベルで渋滞が延々と続いていた。恐らくチョンジュに着くまではずっと渋滞と認識できるような状況だったようにおぼろげに記憶している。まあ、韓国国民の1/5以上がソウルに居住していて、人口密集度は東京より上らしいので、道理と言えば道理ではあるが。


赤いいなごの大群に取り付かれた「古宮(コグン)」前。肝心のビビンパの写真は撮影失敗・・・

とりあえず2時間半ほど(だったかな?)でチョンジュに到着。このツアーはお昼ごはんとして、ソウルのミョンドン(明洞)にも支店があり、「食」の都市であるチョンジュ伝統の味を楽しむことができるという「コグン(古宮)」のチョンジュ本店に立ち寄り、ビビンパ発祥の地でビビンパを頂くというオプションがあった。真鍮でできた器が新鮮だったが、味はまあ、驚くというほどではなく普通に美味しかったという感じ。この「コグン」もご覧のとおり赤く染め上げられ、それを見た地域住民が目を白黒させている姿が見られたが、途中立ち寄ったSAでも、既にあちこちのブログで言われているようにさながら国内アウェイのよにうぃあーさんたちが席巻していて流石に度肝を抜かれた。


全州(チョンジュ)ワールドカップスタジアム

その後スーパーで買い物を済ませていよいよスタジアムに到着。試合会場の全州ワールドカップスタジアムはご覧のとおり豊田スタジアムと似た外観。中に入ってみるとそのトヨスタとカシマを足して2で割ったような感じで、もう抜群の見易さのサッカー専用スタジアムだった。ところが、その折角の器も所々メンテナンスが行き届いておらず、例えば椅子が汚れていてその下には蜘蛛の巣さえ張っているような状態で、申し訳ないが「宝の持ち腐れ」という感じで少々残念。


チョンボクのチームバスだろう


ここは韓国だぜ?w

そして、時間が経つにしたがって押し寄せる波のようにツアーバス(最終的に80台集まったとか)が続々とやってきて、その中からわらわらと赤い人たちが現れ、のんびりとしていたムードだったスタジアムの周辺があっという間に真っ赤に染まっていく様は壮観だった。


「AFCチャンピオンズリーグ 9月26日 19:00 全北現代×浦和レッズ 応援団バス駐車場」と書いてあると思われる(間違ってたらすんません)

開門時間になると「赤き血のイレブン」のチャントを歌いながら入場が始まりますます意気盛んに。しかし、どうもチケットもぎりを一列でやっていたようで列は遅々として進まず肩透かしを喰らう。国内アウェイだったら怒号が飛んでいるところだっただろうがw、この日はさすがに言葉が通じないとあってか粛々と列が進むのをみんな待っていた。

(つづく)