浮浪節

余暇

GW

2008年04月26日 | Weblog
ダウンシフター的生活観から抜け出すべきかどうか悩む時が来た。
例年なら間違いなくただ家でゲームしてるだけなんだが、今年はちょっと違う。
GTAⅣが出るからだ。
問題は360がリージョンロックかかりそうだって事。
で、PS3を買うかどうかで迷っている。
何とも贅沢な出費だがいずれFFも出るし買っても良いかなぁなんて思ったり…。

まっ結局例年通り家でゲームって事には変わりないんだけどね(笑)









フリーター:老後に生活保護費の追加負担18兆円と試算

2008年04月24日 | ニュース等(新しいとは限らない)
シンクタンクの総合研究開発機構(NIRA)は24日、バブル景気崩壊後の就職氷河期に急増したフリーターやニートが、このまま正社員になることができず、十分な年金が確保できないと、老後(65歳以上)に生活保護を受けることになり、累計で17兆7000億~19兆3000億円の生活保護費の追加負担が発生するとの試算を公表した。

 試算によると、氷河期の就職難で生じた非正規雇用者と無職者は約120万人。このうち、主婦や厚生年金加入者を除く77万4000人が、老後に生活保護を受けることになると想定した。フリーターは親と同居したり、援助を受けていれば貧困状態にはならないが、親が死去した後に大きな問題が生じる。

 報告は、フリーターなどに職業訓練を行って再就職を支援する政府のジョブカード制度について「実効性がない」と批判。バブル後に若年層の採用減を通じた雇用調整を行った企業は、「次の景気後退局面でも、かなり類似した手段を取る可能性が高い」と指摘し、非正規雇用者へのセーフティーネットの充実を求めた。【尾村洋介】

ttp://mainichi.jp/select/today/news/20080425k0000m020075000c.html


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ジョブカードが機能しないであろう事は、
検定試験取得がさほど評価を上げていない事からも想像出来る。
企業が欲しいのは他社でも働いて来た、仕事をして来たという安心感である。
だから職業訓練は所詮訓練であって実践ではないと考えられてしまう。
例え現場で実務形式の訓練を受けたと言っても所詮ねぇ…と考えてしまう訳だ。

必要なのは職業訓練もさることながら、
人材を登用する会社側にメリットを与える事だと思う。
平等を期す為、職業訓練を受けた者達に限定せず全ての労働者にする。
その上で正社員数に応じて法人税、事業税なりを軽減したら良いと思う。
法人税や事業税が減るかわりに所得税や住民税が増えるから、
財政的にはさほど影響が出ないと思う。
それに積極的に正社員化している企業は、
将来の社会保障関係の費用を負担していると考えられる。
そういった企業を応援する形の税制になっていて良いと思う。







今年の新入社員は…3人に1人が終身雇用望む 能率協会調査

2008年04月24日 | ニュース等(新しいとは限らない)
 3人に1人が終身雇用を-。日本能率協会の調査で、先行きに不安が広がる中、安定志向を強める新入社員気質が明らかになった。ことしの新入社員約1300人を対象に実施した。

 転職・独立志向を尋ねた設問に対し、就職先の企業に「定年まで勤めたい」とする人が33・4%と最も多く、企業が新卒採用を絞った「就職氷河期」の2004年調査を9・4ポイント上回った。「場合により転職したい」の27・3%、「いずれは家庭に入りたい」の10・6%が続いた。

 就職活動への取り組みでは「就職することを最優先に」が76・3%と、気に入った会社でなければ「フリーターになる覚悟だった」の20・8%を大きく上回った。上司との人間関係のため有効と考える方法を答える設問(複数回答)では「飲み会への参加」(88・6%)がトップ。「社員旅行」(70・4%)も上位に入った。

ttp://sankei.jp.msn.com/life/trend/080424/trd0804241003006-n1.htm


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終身雇用の方が生涯年収も高く雇用も安定しているんだから、
それを望むのは安定志向ではなく合理的。
氷河期よりも安定志向に成ったのは、
実力主義や成果主義が定着しなかった結果だと言える。
こういう状況で困るのは年々数が減少してる企業側。

飲み会に積極的に参加するという考え方は悪くないけど、
そもそももう勤務時間帯が合わな過ぎて飲み会自体が減っている気もする。
大手だと学生時代に考えている程には早く退社出来ないものなんだよね…。
逆に中小だとIT系じゃなければそもそもあんま仕事も無いので、
待遇は悪いかわりに結構早く帰れたりする。

まぁ総じてそれなりに大きい企業に入れたら終身雇用を望むのは、
到って経済合理性に適合した行動だと思う。



今夜のガイアの夜明けを見て

2008年04月22日 | Weblog
やっぱ就活って一筋縄ではいかないもんなんだなぁと思った。
って言うか転職も同様で今の御時世、
コミュニケーション能力とやらが絶大な影響力を持っている。
仕事の話で語り合うのと自分の事を語るのはまた別物だと思うんだけど、
これはまぁコミュニケーション能力とやらが低い事の言い訳だな(苦笑)
とにかく今回のは見てても思ったけど、やっぱ就活って厳しいわ。
転職も同様なんだろうって思うから、
私は今の職場でクビに成らない限り続けようと思ってる。
番組に出ていた様な中小企業とやらですら羨ましいと思える、
そんな零細と言って良い会社だけど気楽なのが良い所。
待遇は不満が無い訳ではないけど、そこはまぁしょうがないよねって感じ。
それより自信を持って生きてない人間を採用してくれた会社に感謝している。
小さい所とは言え自分の仕事ぶりを高く評価してもらえている、
そういう充実感が低い待遇でも平気で我慢出来る理由になっている。
待遇も重要だけどやる気を維持出来るかどうかってのはもっと大切。

でもこれだけ就活が大変だと、就活自体が目的化しないのかなとも思った。
学生に散々ビジネスに対する期待感を持たせ過ぎるから、
地味な作業の積み重ねになりがちな実務に嫌気が指すのだろう。
若い労働力も重要だけど苦労している人間にも、
温かい目で見て上げられる社会に成って欲しいと思う。





1の続き

2008年04月22日 | 仕事・労働
求人ではIT系の募集は多かったが、
ブラインドタッチが出来る様になったばかりの人達も多く、
敷居の高さを感じた人も多かっただろう。
かくして就職という社会生活の第一の足場を踏み外した者達が続出した。
通年新卒採用が常態化しているので既卒には入り込む糸口が無かった。
社会の側にも既卒なる者の存在を認識し対応する窓口が無かった。
そんな中、彼等を社会生活へと誘うはずのものがアルバイトだったと思う。
アルバイトは社会人への梯子だった。
バイトを続けながら就活する事で、就業意欲を表現出来るはず…、
そう思った人達も多かっただろう。
その梯子を外して放り投げたのが、
新聞やTVといったメジャーな情報媒体で、
このマスコミによってフリーターは完全に疎外された存在になった。
現代のフリーターは労働に従事しつつ仕事からは疎外された存在である。
まっここで労働と仕事って表現に厳密な区別はなく、
感覚的に使用したもんだけどね。
ともかく若年層の新聞離れは、マスコミが自分で蒔いた種だと思う。

既卒者達の就業意欲を表現する場が失われ、
歳月が流れまた通常に近い形の就職市場に戻った。
その間に非正規に転落した者達は、あの時代に取り残されたまま滞留している。
就職戦線を勝ち抜いた者達には過度のストレスと重労働が待っていたが、
今、彼等の多くが苦労の見返りを得られそうな段階に来ている。
更に然程の苦も無く成功していると感じている人達は、
その成功の果実の囲い込みに余念が無いだろう。

この前の団塊の再雇用の問題を見ても思うが、
他の世代よりももっともっと深刻で絶望的な断絶は、
恐らく就職氷河期同世代同士にあると思う。
他の世代が同じ様な目にあえば、
当然の如く憤るし同世代人達の多くが同情する。
しかしこの世代は違う。
得た者と失った者の格差が大き過ぎて、
時代の精神みたいなもんを共有出来ていない。
就職氷河期世代にはその意味でコンセンサスがないと言えると思う。

まとめ
就職氷河期…、思い返せばあれは戦争だったのだろう。
我々の多くが受験戦争を終えた段階で終戦だと考えていた。
その油断が命取りとなり就職戦線で敗れた。
敵でありながら戦友であった者達の多くが、
今言わば世の中の捕虜になっている。
彼等は社会人からみれば酷い待遇下に置かれ、
将来を憂慮している。
彼等の多くが小泉純一郎を支持した理由は、
奴がガラガラポンしてくれると考えたからだろう。
旧体制の捕虜である彼等はまんまと口車にハメられ、奴隷になってしまった。
私は彼等の間でまだ倫理や責任感が維持されている事に驚く。
一方その真面目な態度が体良く利用されている一因になってもいると思う。

儒教的な道徳観がビジネス側にこれほど都合の良いものだった事を知ったら、
アメリカ人も儒教の教育に熱心に成るかも知れない。