2014年6月3日、中国の軍事関連掲示板・米尓社区に、「今年、日本に行って気付いた。日本の衰退ぶりはひどい」と題した記事が掲載された。以下はその内容。
今年の初めに日本を訪れた。その際、日本がとても衰退していると感じた。日本の国土は狭く、人口密度は世界最高レベルだ。だが、東京以外の都市では、それほど多くの人を見かけることはない。地方都市で見かけるのは年寄りばかりだ。これは、高齢化と関係があるのだろう。
活気が感じられない工業地帯が多く、荒廃した場所も多い。日本の都市の景観も想像していたほど良くはなかった。日本の文化は大局よりも細部にこだわる。都市計画や建築を見ても、細かいところに配慮はされているが、全体像を見るとかなりいい加減な感じがする。
日本の都市はパッと見は良いが、空から都市全体を見るとゴチャゴチャ感は否めない。日本にとって最も残念なことは、中国の文化を学んでいながら、その神髄を理解していないことだ。日本の寺は中国の模倣だが、中国との差は歴然だ。
全体的な印象からいえば、日本はとても衰退している。まるでよろよろ歩いている老人のようだ。成長を続ける中国は多くの分野で日本に追いつき、さらには日本を追い越している。中国の潜在能力と吸収力は日本とは比べものにならない。我々はもっと自分たちの国に自信を持つべきだ。日本が中国を仰ぎ見るようになる日は、そう遠くないのだから。(翻訳・編集/本郷)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140604-00000018-rcdc-cn
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書かれている内容はあまり日本の衰退とは関係あるとは思えない。
と言うのも昔から日本社会とはそういうものだったからであり、この日本社会の日常と衰退を結び付けるのは少々厳しいだろう。
そもそも我が国は景観などというものを考えて都市計画が為されているとはとても思えない。
良くも悪くも所有権の力が強いので町並みの統一等ということは中々難しい。
その点は恐らく中国も同じだろう。
如何に経済発展を遂げようと所々個人商店の看板だらけのゴチャゴチャした派手な町並みはそう変わるものではないだろう。
つまりこの筆者の色眼鏡がそのまま日本社会の衰退に見えるだけの話であり、
むしろ彼の言うゴチャゴチャ感は大店法が改正される前の方が遥かに酷かったのだ。
だがそれとは別に日本経済は確実に衰退するのは事実である。
町並みや活気、そんなことではなく科学的にこれまでの日本社会の制度では衰退する。
その証拠が出生率であり、出生率を下げている最大の理由は晩婚・未婚化であり、
この晩婚・未婚化は男性非正規の低賃金化の影響が大きいと私は思う。
そしてまた例年通りこの非正規の問題は放置して対策を延期し、延期する毎に彼等・彼女等は歳を取っていく。
こうして今、手遅れに成りつつあるわけだが、そんなことも後に分かるという次第である。
財界栄えて国滅ぶ、である。