世界のワイン 葡萄屋 店長ブログ

世界中の美味しいワインを探す男のブログです。ワインの試飲会情報やイベント情報なども。

ルーマニアの高級ピノノワール「チェリー・ツリー・ピノノア05」

2009-10-29 | 珍しいワイン(ニッチワイン)紹介
おはようございます。「世界のワイン・珍しいワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

今回はルーマニアの高級ラインのピノノワールのご紹介です。

葡萄屋でもずっと取り扱いのあった、
ルーマニアの老舗ワイナリー「PRAHOVA WINECELLARS」の
チェリー・ツリー・ヒル メルロー。
こちらのワインです

しっかりと腰のある飲みごたえながら、
全体的にやわらかい造りでなめらかで美味しいというお声をいただいていたので
前前からマークしていた、ピノノワールを仕入れてみました。

チェリー・ツリー・ピノノア05
品種はピノノワール100%です。



▲ラベルデザインが可愛いです




▲色合いはこんな感じ


ワインの色合いは、鮮やかなガーネット。
かすかにエッジにオレンジが見えます

香りはとても華やかなでエレガント。

チェリー・ツリー・メルロー同様、素晴らしい香り。

上級チェリーをジャムにしたような瑞々しい香り。
アニス、バラ、紅茶の要素も漂ってきます。
フルーティーですが、深みあるフレーバーにうっとりきてしまいます。

さて味わいですが、
妻は一言
「あっ、うまい!」。

飲んだ瞬間に口の中に広がる梅やチェリーの甘み。
タンニンも適度にあり、酸と渋みのバランスも秀逸。
また余韻が長く、高級ワインならではの後味の上品さがあります。

エレガントなピノノワール。
熟成型のワインではないので、2005年の「今」が飲みごろです。

「チェリー・ツリー」という可愛らしい名前が、
香りや味わいにぴったりの響きを与えてくれる、
ルーマニアのちょっぴり贅沢なワイン。
1本3650円です。

これはプレゼントにも最適だと思いました。



▲裏面のラベル




▲コルクは「TREE」の文字が入っています


ルーマニアの高級ワイン「チェリー・ツリー・ピノノア」の売り場へ

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カリフォルニア・セントラルコーストの白ワイン「デ・ジャヴ ピノ・グリージョ」

2009-10-25 | 珍しいワイン(ニッチワイン)紹介
おはようございます。「世界のワイン・珍しいワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

今日はアメリカ・カリフォルニアのワインをご紹介します。
「世界のワイン・珍しいワイン」の「葡萄屋」として、
ニューワールドでもさらに珍しいワインを探してきた葡萄屋としては、
ニューワールドの代表格である、カリフォルニアワインを
ほとんど取り上げたことがなかったのですが、今回は輸入元のおにゅーの商品ということで、
一度試飲させていただきます。

今回紹介するワイン「デ・ジャヴ ピノ・グリージョ」は
カリフォルニア・セントラルコーストのワインですが、
セントラルコーストといえば、米国版映画「サイドウェイ」の舞台になった地。
愛や友情や、コメディーなど、
ワインだけでなくいろいろな要素が込められている
この映画が私も大好きで、何回も見た映画ですが、
いよいよその日本版リメイクが今月末から上映されます。
こちらも楽しみです!
映画「サイドウェイズ」のホームページへ

さてそのセントラルコーストは、モントレー郡のサンタルチアハイランドで、
この「デ・ジャヴ」シリーズは生まれました。
1970年代、オーナーのハーン夫妻はプレミアムワインの生産に適した産地を求め、
牧場を購入し、プレミアムワインを作ってきたのがこのシリーズだそうです。

早速飲んでみます。



▲デ・ジャヴ ピノ・グリージョ2007


色合いは、きれいなレモンイエロー。
少し緑ががかっています。

香りはやはりニューワールド!
元気な柑橘が漂ってきます。
ライム、レモン、やや乳酸の要素もありながら、
密やキリンレモン(ジュースです)のような甘酸っぱい感じも。

ピノ・グリージョらしくグリーンな風味もあります。

さて、味わいですが、果実味にボリューム満点。
思っていた以上に果実味があります。
少し大袈裟ですが、「とろり」、とした感じ。
一方、シャープな酸と、余韻に苦味が心地よいバランスです。

なかなかいけてるピノグリージョ。

今夜は煮魚料理と一緒でしたが、おいしくお料理とワインを最後まで、
いただけました。



▲鯛


アメリカのワインは全体的にやや高い印象ですが、
このピノグリージョの価格なら、
カリフォルニアを飲むのも悪くないかなと思います。


アメリカ・カリフォルニア・セントラルコーストの白ワイン「デジャヴ・ピノグリージョ」の売り場へ

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チリの赤ワイン「アロモ・カルムネール」を試飲

2009-10-11 | 珍しいワイン(ニッチワイン)紹介
おはようございます。「世界のワイン・珍しいワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

今回は葡萄屋新着のチリワインを夕飯と一緒に試飲しました。

ワインメーカーの「ヴィナ・エル・アロモ」は、1922年よりスタートした、
3代に渡って葡萄栽培、及びワインを造っているファミリーワイナリー。

国内外のコンクールで次々とメダルを獲得、世界中からオファーが来るようになり、
今では日本を含め世界25カ国で、このアロモ社のワインは愛されています。

このアロモのあるマウレヴァレーは、アンデス山脈とコースタル山脈(海側に走る山脈)が並行して東西に走り、
海からの冷たい風がコースタル山脈でさえぎられ、
アンデス山脈からの風と穏やかな日照が豊かなブドウを作る恵まれた土地。

また、20度を越える日中の寒暖さがぶどうの成熟期にやわらかく、凝縮したアロマ、果実味、凝縮した色をもたらします。

一度試飲会で飲んだとき、これは!と思ったアロモのワイン。
今回はそのアロモのカルムネールのスタンダードクラスとひとつ上のクラスを飲みます。

アロモ・カルムネール 1,100円
アロモ・カルムネール プライベート・リザーブ 1,450円



▲左がスタンダード、右がその上級キュベ


今回は私が体調不良のため、葡萄屋ソムリエの妻のコメントを中心に。

まず、アロモ・カルムネールから。

「色は黒!って感じ」「黒に近いルビー色ね。」

「香りは、プラム、黒~い果実の香り。まわすと、スパイス、ハーブ、ミント、シナモン」

「味わいは、飲んでてあったかい感じね。ピノタージュ(※)に通ずるものがある。タンニンの渋さはそんなに感じないけど、熟した果実実とチョコレートの香りが強烈。私はちょっと苦手だわ・・」

※妻は南アフリカ旅行中に毎日飲んでいたピノタージュがあまりに重すぎて嫌になり、それから当分ピノタージュを飲めなくなった経験あり。
ちなみに私もかなりそのときは苦しかった経験をしました。

このワインは補足すると、とてもバランスのとれたフルボディです。

妻は重い赤ワインがあまり得意ではないので、上のようなコメントでしたが、
凝縮した果実味が舌の上にズシンと迫りながらも、
適度な酸とやわらかいタンニンで大変バランスがとれたワインです。

デイリーワインに最適の1本といえるでしょう!



▲晩御飯はギョーザ!パワフルな赤ワインとこれも悪くない


さて、次のプライベート・リザーブは・・・?

「色はさらに黒々している・・・」

「香りは、こっちのほうがやわらかい。コーヒー、干した感じ。
 カカオとか、複雑味がある」

「味わいは、口に入ったとき、やわらかい。果実実がふわっと入る。
 タンニンはのどに残るけど、全体的に甘さが広がるというか、
 干したイチジクを煮詰めた感じで、飲みやすいわ。
 余韻もこっちのほうが長いし。」

補足しますと、前のカルムネールより、熟成期間が長い分、タンニンが溶け込み、まろやかに仕上がっています。
重い赤ワインがやや苦手な妻もこちらは満足だったよう。

使用するブドウが完熟して凝縮しているので、少し寝かせてあるワインは、
深みが出ます。

チリの赤ワインは、フルボディが狙い目ですが、
凝縮した果実味に特徴があるので、
スタンダードより、少し上のラインのワインを飲むと、
CPの高いワインに出会う確率が高い気がします。

最近のチリの人気は、そんな傾向にありますし。。。

上といっても、1450円ですから、十分デイリーで購入できる圏内。

今回の2本も自信をもってオススメできるこの秋オススメの赤ワインです。

アロモ・カルムネールの売り場へ

アロモ・カルムネール プライベート・リザーブの売り場へ

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世界10カ国のスパークリングワインを飲み干す会レポート

2009-10-04 | ワイン試飲会
おはようございます。「世界のワイン・珍しいワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

10月3日土曜日は、永田町のヨーロピアンダイニング「Bitte」で、
世界10カ国のスパークリングワインを飲み干す会を行ってきました。

雨の予報でしたが、なんとか天気はもってくれたこともあり、
今回も大勢の方にご参加いただき、世界の泡を楽しんでいただきました。



▲いらっしゃいませ!




▲およそ8~11度の温度で試飲いただきました


試飲ワインは以下でした。

・スペイン産 カバ・デル・プリンシペ・ドライ
※溌剌とした泡と酸が最高。葡萄屋で一番人気のカバ

・インド産 シャトー・インディージ マークイズ・ポンパドール
※「インドのシャンパーニュ」と呼ばれるスパークリングワイン

・ハンガリー産 トーレイ・ガラ・セック
※国際的な辛口志向に合わせて開発されたシャルマン方式のディナー向けスパークリングワイン

・南アフリカ産 クローヌ・ボレアリス・ブリュット
※酸化防止剤アレルギーの妻のために作った酸化防止剤無添加のスパークリングワイン

・オーストリア産 シゲティ・トラミニ・エクストラ・ドライ
※ゲヴェルツトラミネール種100%で、瓶内二次発酵の方式で作ったスパークワイン

・チリ産 コノスル・スパークリングワイン・ブリュット
※コノスルのチーフワインメーカー“アドルフォ・フルタード”が手がけた待望のスパークワイン

・チュニジア産 ケー・ド・クルビス
※北アフリカ初の本格スパークリングワイン。シャンパーニュ方式でできたブラン・ド・ブラン

・イスラエル産 ガムラ・ブリュット
※世界各地でトロフィー、金賞連発の凄腕生産者が送る極上スパークリングワイン

・ルーマニア産 ザレア・デミセック
※伝統と技術を受け継ぐルーマニア国唯一のスパークリングメーカーが作るスパークリング

・バロン・ド・ブルバン ブリュット・ブラン
※「ワイン王国」でも取り上げられたプロヴァンスの家族経営ワイナリーの1本



▲今回はワインの説明書きを比べながら試飲している方が目立ちました




▲Bitte日見シェフのドイツ料理やバゲットもブッフェ方式で提供しました


今回の試飲会で人気だったワインは、以下のような結果でした。
(草壁がアンケートを取りながら記録した結果です)

1位:カバデル・プリンシペ・ドライ(スペイン産)
一番お馴染みのスパークリングワインだから、しっくりくるようで、
このワインを挙げる人が最も多かったです。
価格の割にきめ細かい泡としっかりとした芳香と味わいで文句のない出来。
美味しいカバを持っていった甲斐がありました。
カバデル・プリンシペ・ドライの売り場はこちら

1位:ガムラ・ブリュット(イスラエル産)
活発な泡とコクが旨いヤルデン、ゴランハイツのスパークリング。
「少し甘く感じる」という方と、「コクがあって美味しい」という方に
別れましたが、この10本の中ではかなり目立っていた泡でした。
シャルドネとピノノワールで力強さとエレガントさを兼ね備えた味わいでした。
ガムラ・ブリュットの売り場はこちら

1位:トーレイ・ガラ・セック(ハンガリー産)
瓶内二次発酵ではなく、シャルマ方式(タンク内発酵)で作ったスパークリングですが、泡持ちがよく、美味しいと評判でした。「バラの香り」「甘さのニュアンスがいい」など、ご意見がありました。
トーレイ・ガラ・セックの売り場はこちら

4位:ケー・ド・クルビス(チュニジア産)
葡萄屋でもお馴染みの北アフリカ初の本格スパークリングワイン。
厚みのあるクリーミーなテイストは私も大好きな1本です。
「普通においしい」「シャンパンと変わらない」などご意見がありました
ケー・ド・クルビスの売り場はこちら

4位:クローヌ・ボレアリス・ブリュット(南アフリカ産)
南アフリカのスパークリングとしての最高傑作として試飲していただいた1本。
酸化防止剤抜きで作り上げ、ワインに込められたストーリーも泣けます。
綺麗で柔らかな泡、奥行きのある果実味、豊かで決めの細かい発泡。
今回はワイン業界の関係者もいらっしゃいましたが、
「この値段でこの内容ならいい」と、プロも認める味わいでした。
クローヌ・ボレアリス・ブリュットの売り場はこちら

4位:ザレア・デミセック(ルーマニア産)
ルーマニアのスパークリング専門メーカーということで、ルーマニア代表として
試飲いただきましたが、「日本酒のような甘さ」「コクがあって美味しい」と、
女性を中心に人気の1本になりました。
ザレア・デミセックの売り場はこちら

全体的にヨーロッパの生産国に人気が集まっていましたが、
隠しアイテムで出したブラジルのスパークリングワインや、
チリのコノスル・ブリュットも評判は高かったです。

製法でいうとシャンパーニュ方式、
品種でいうと白ブドウと黒ブドウを混ぜ合わせて作った
スパークリングが美味しいという感想が多かった気がします。



▲スペインのカバが抜けていますが、今回試飲していただいたワインです





▲今回輸入元さんのご協力で提供したレバノン産の赤と白のスティルワイン。これがまた美味しいのですぐに空になってしまいました




▲今回もニュージーランドのアボガドオイル。バゲットなどにつけて楽しんでいただきました




▲ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!


※今回はご参加いただけなかった方もいらっしゃったので、近いうちに
もう一度アイテムを変えて、世界10カ国のスパークリングワインを
開催したいと考えています。
今回ご参加できなかった皆様、よろしくお願い致します。

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チェコの赤ワイン「ヴィーノミクリフ サンローラン ブルーバタフライ 」

2009-10-03 | 珍しいワイン(ニッチワイン)紹介
おはようございます。「世界のワイン・珍しいワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

今回は、93年にチェコスロバキアから独立したチェコの赤ワインのご紹介です。
チェコは、北はポーランド、東はスロバキア、南はオーストリア、西はドイツと国境を接する中欧(中東欧)の国。
今までワインの存在は知っていましたが、今回初めて飲む機会をいただきました。

Vino Mikulov
ヴィーノミクリフ サンローラン ブルーバタフライ

ワインの情報は少ないのですが、このワインはチェコ大統領主催の
イベントなどでサーブされていて、
プラハ城のワインリストにも入っているほどだそうです。



▲ミクロフ社のシンボルとして蝶がラベルに描かれたラベル


帯び少し紫がかったルビー色。

そのままグラスに鼻を近づけると、最初はダークチェリーやスミレの黒系果実の香りがしますが、
グラスをまわすと奥のほうからフルーティーな香りが出てきました。

ヴィンテージはラベルに記載していないようなのですが、
裏面の印字に2006.12とありましたので、2006年産と思われます。

味わいは、酸が強くシャープな印象。
タンニンがやわらかく、寒いところの赤ワインという感じです。

果実味がしっかりとした骨格のあるタイプではないですが、
イタリアのヴァルポリッチェラのような
酸を中心として、果実味と渋みをおさえたタイプです。

トマト系ソースの料理との相性がよさそうです。
でも、フルボディの好きな私は少し苦手なタイプかな。
東欧の寒い地域のワインはミディアムボディで
酸の豊富な味わいが中心になってくるので、
そこにどう味付けをするかが作り方の分かれ目になってきます。

わりとあっさりとしたテイストも好きな妻は
最後まで飲んでかなりイケると言っていました。



▲ホテル・ニューオータニで行われた 「オーストリアを味わう試食・試飲会」で葡萄屋スタッフがゲットしてきたオーストリア豚のサラミ。美味です




▲「月刊たる」10月号の特集は「知られざるワイン名醸地」。世界の珍しい厳選ワインを販売する葡萄屋が得意とするテーマということで・・




▲「チュニジアワイン」の記事の取材協力をさせていただきました。


今日はいよいよ「世界10カ国のスパークリングワインを飲み干す会」。

14時30分から永田町に行ってきます!

なんとかお天気がもってくれるといいんですが!!

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