航空機の乗客の衣服を透視して不審物をチェックする「ボディースキャナー」の運用試験が27日、成田空港で始まった。テロ対策強化に向け、国が導入を検討しており、来月には羽田空港でも実施される。

 運用試験は午前11時に第1ターミナルで始まり、検査員が無作為に選んで旅客を次々と誘導。ポケットからすべての物を取り出した後、箱形の機器内で数秒間決められたポーズをとってチェックを受けた。

 ボディースキャナーは、金属以外にも反応し全身にわたって不審物を検出できる。不審物が見つかると、検査員がその場所を接触検査する。成田の期間は12月3日までで、検査に要する時間などデータを収集する