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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脊椎動物の胴の長さ

2017-09-10 08:30:17 | 研究
背骨を持つ脊椎動物の胴の長さは、たった一つの遺伝子が働くタイミングの違いで決まることを突き止めたという発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。発表によると、人間を含む脊椎動物の背骨は頭部側から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎の順で一列に並んでおり、最初の三つが胴体を支えています。後ろ足は必ず、骨盤を介して仙椎の場所に作られるが、その仕組みやなぜ仙椎の位置が多様化しているのかは分かっていなかったそうです。そこで、受精卵から体の構造が作られる過程を観察しやすいニワトリの胚に着目。すると、「GDF11」と呼ばれる遺伝子が働き始めたところが将来は仙椎になり、隣の組織にも働きかけ、後ろ足と骨盤をつくることを発見したというもの。さらに胴体の長さが異なる動物9種類の「胎児」を比較した結果、カエルやカメといった胴体が短い動物は、GDF11が働き始めるタイミングが早く、反対に、胴体が長いヘビやエミューは遅いことが分かったそうです。ヘビは足が退化しているが、一部の種類には後ろ足の痕跡が残っているそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170830-OYT1T50137.html
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