健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ES細胞による国内初の治験

2017-09-03 08:30:19 | 研究
国立成育医療研究センターの研究チームが今年度、ES細胞(胚性幹細胞)から作った肝細胞を、肝臓の病気の赤ちゃんに移植する医師主導の治験(臨床試験)を国に申請する方針であるとpの報道がありました(YOMIURI ONLINE)。万能細胞の一つであるES細胞を使った国内初の臨床応用となり、2020年頃に再生医療用の肝細胞を製品化することを目指しているそうです。ES細胞は、不妊治療で使われなかった受精卵の一部の細胞を取り出し、培養して作成。無限に増える特徴を持ち、目的の細胞に変化させて患部に移植し、失った機能を回復させる再生医療に利用可能ではないかと考えられています。治験は、生まれつき肝臓で特定の酵素が働かないため、アンモニアが分解されず血中にたまる「高アンモニア血症」の重い赤ちゃんが対象だそうです。患者は国内で年間10人程度と想定しているようです。意識障害や呼吸障害が起き、生後3か月以降なら肝臓移植で治療できるそうですが、その前に亡くなるケースがあるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170826-OYT1T50138.html?from=ycont_top_txt
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