goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

花も咲きます、が・・・

2008年09月09日 | 08 花たち



【ハゲイトウ・葉鶏頭】ヒユ科アマランサス属

近頃は見かけることが少なくなったと思います。
昔はどこかしこの庭先や畑の一隅で、よく見かけたものなんですけどね。
炎が燃え上がっているような様相は、いかにも夏を象徴するような植物だと、そう思って眺めておりました。
あまり好きな植物ではありませんでしかけどね。
だって花が咲かないもんってね。
ハゲイトウの特徴の、花にも見えるような鮮やかな葉の彩りが、なんだか贋物っぽく見えてね。
同じような理由で、葉ボタンに対しても冷ややかな視線を向けていましたけどね。
まあ、お子ちゃまだった時代の話です。

熱帯アジア原産の1年草で、草丈は80~150cmにもなる大きな植物です。
葉を観賞する植物として、江戸後期に渡来したと言われています。
緑色の葉は成長するに従い色付き始め、夏を過ぎ涼しさが加わってくると一層鮮やかな色合いになり、晩秋まで艶やかな姿を見せてくれます。

日本では聞きませんが、食用としても利用されていようです。
古代インカ帝国では種子を穀物として食べていたようだし、中国やオーストラリアでは現在でも、葉や茎を野菜として普通に食べているそうです。
炒めると独特のえぐみと濃い風味があるとのことなんですが、実際にはどんな味なんでしょうかね。

「ハゲイトウ・葉鶏頭」の名前は、葉の色がケイトウに似ていることに因みます。
同じヒユ科ではありますが、ケイトウはケイトウ属、ハゲイトウはアマランサス属です。
属名で呼ばれることもありますが、「アマランサス」には「色が褪せない」という意味があります。
「ガンライコウ・雁来紅」の別名は、雁の渡ってくる頃に色鮮やかになることを意味しておりますが、それ以前からきれいな姿を見せてくれてますね。

   

花が咲かないなんて言ってますが、そんなことはありません。
見てなかっただけです。
葉っぱの付け根に、茎にへばりつくように咲いていました。 
やっぱり地味だ。

ハゲイトウの品種改良に際しては、できるだけ花弁の少ない系統のものを選んでいるんだそうです。
そりゃそうだわな。
葉っぱがこれだけ派手なんだから、その上に花まで目立ったら、暑苦しくてたまんないよな。


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5 コメント

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なんともかんとも、、 (noodles3)
2008-09-10 00:58:32
一応、こんな地味ィ〜花がさくんだ! ビックリ。
はい。まともに見ちゃいませんでした。。。

面白いですね。

外見が美人か、内面が美人か?
さて、あなたのタイプはどちら?

ってなノリですね。。
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外見 (悟郎)
2008-09-10 02:51:41
★noodlesさん

ハゲイトウの花のことなんか、考えたこともなかったのでね(咲くのは咲くだろうってくらいしかね)、あまりの地味な花に、やっぱりなって、えらく納得した次第です(笑)。

>外見が美人か、内面が美人か?
さて、あなたのタイプはどちら?

正直なところ、外見が美人のほうがいいな。
屈折度が少ないんで、楽なんだよね(笑)。
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羽飾り (ポージィ)
2008-09-10 09:46:17
ハゲイトウ華やかですね~ 
うちの近所の畑で、向こ~~ぅの方に2~3本咲いていますが、
そのほかの場所では見かけませんし、なぜか目の当たりで
見たこともないのです。これだけの背高のっぽさん、それなりの
広さがないと植えられませんね。

背が高くて華やかなその姿を見ると、ステージのレビューなんかの
衣装の、鳥の羽で作った頭飾りを思い出します。
ひょっとして、あの頭飾りはハゲイトウを真似たのかなぁ。
葉っぱが花の代わりをしているものって、花自体は地味~ですね。
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遠ーい花… (富山ばあちゃん)
2008-09-10 17:24:34
 悟郎さま 
 ポージィさんのおっしゃるとおり、うちの方でも遠ーいところに咲いてます。
 バスに乗っていると道端に畑をしている人がいて、その農作業の背景のように、真っ赤なハゲイトウが立ったのや、斜めのや、倒れたのが見えます。まさかこの畑の主も食べようと思って植えているわけではないだろうなあ、と、ちょっと笑ってしまいました。
 むかし、畑に植えて、次ぎの年に畑中がハゲイトウになったことがあるんですけど、ちょっと食べてみたかったなあと思います。
 富山は今日一日、カンカン照りで富山ばあちゃんは懸案の梅干の仕上げ干しをやりました。20キロの梅干は大変な作業ですが、真っ赤な紫蘇梅はわれながら上手く仕上がって、ひとりでホクホクしています。
 そこへ鮎釣りに行っていた長男が、これまた大量の20センチはある鮎を持ってきてくれて、これまたホクホクで、今日はバンザイバンザイの一日となりました。こんがり焼いたら、いま、いい香りが台所に立ち込めています。ゴメンなさい、ハゲイトウとカンケイなかった…
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コメントありがとうございます! (悟郎)
2008-09-11 00:46:39
★ポージィさん

花色が少ない時期に(特に赤色系です)、ハゲイトウは目を楽しませてくれたんでしょうけどね。
コリウスは街角の花壇に植えられているのをよく見かけますが、ハゲイトウはめっきり減りましたよね。
意識しないと、ひと夏の間に見たかどうかも憶えていない年もあります。
昔はなんだかだと見かけることが多かったのにって、そう思います。

そうそう、レビューの頭飾り!
背中に背負うほうじゃなくて、頭飾り、それです!
すぽっと被ってヒラヒラしてるカツラ、あれそっくりですね。
何故かしら、小柳ルミ子の姿がチラホラ(笑)。
レビューの頭飾りのルーツは、ハゲイトウにあり~~~(笑)。

確かに葉っぱが派手なものは、花は地味ですよね。
ポインセチアなんて、ポツンですものね(笑)。

★富山ばあちゃん

やっぱり遠くに見る花ですか。
背丈があって派手ですのでね、少々離れたところにあっても目に付きますよね。
まさかハゲイトウを野菜として食べるなんてこと、知りませんでしたのでね、残念でした(笑)。

20キロの梅干ですか?
ヒィェー、そりゃ大仕事だ。
真っ赤な梅干、大成功ですね。
20センチの鮎は、労働に対するご褒美ですね。
香ばしい鮎の香りが、こちらにまで漂ってきましたよ~~(笑)。
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