小さな葵ちゃん

大好きなアオイ科の花ですが、昨年は「マルバストラム・ラテリティウム」と「シダルセア」との初の出会いを果たしました。

この春にも、新しいアオイ科の花との出会いがありましたよ。

【ハイアオイ・這葵】アオイ科ゼニアオイ属

ハイアオイのことは、ネットで見て知ってたんですよ。
アオイ科のなかでも、最小の花を咲かせるもののひとつですのでね、一度見てみたいと思っておりました。

欧州原産の多年草で、日本には戦後になってからやってきたんじゃないかと考えられているようです。
花を観賞するために導入されたとは、到底思えないんだけどな。

北海道から沖縄、特に関東以西に帰化しているのが確認されているようです。
花を追っかけはじめて5年目のおじさんですが、今回が初のお目見えです。
帰化しているとは言っても、こちらではそれほど多く見かける植物ではありません。

いやぁ、まいりましたよ。
ハイアオイを検索すればするほど、訳が判らなくなってきちゃいました。
「ウサギアオイ」と言うアオイ科の植物があるんですよ、未見ですけどね。
その「ウサギアオイ」と「ハイアオイ」の情報が錯綜してて、どれが正しいのか、判断がつきません。
それぞれお互いの別名だとの記述も数多くあり、いやいや帰化当初に混乱があり、両者が混同されたとの記述もありで、一層こんがらがってしまいました。

出会った株が紛れもない這性だったことと、葉の切れ込みが5～7に浅く切れ込んでいた（ウサギアオイの切れ込みは５つ）ことの2点で、今回は「ハイアオイ」とさせていただくことにしました。 

葉柄が長いことから、「ナガエアオイ・長柄葵」との別名もあります。 

花径は7～8㎜と小さく、こちらの花色はほんのりピンクがかってますが、白色のものもあるようです。
小さいながら花姿を見る限り、アオイ科だということが判りますよね。
花びらや蕊に、「ムスクマロウ」や「マーシュマロウ」との共通点が見られます。

花が小さい割りには、実は大きいです。
花より大きいくらいです。

実はこの実が熟れてくると、ハイオアイとウサギアオイの同定がしやすくなるらしいです。
表面の網目模様がはっきりするのが「ウサギアオイ」、不明瞭なのが「ハイアオイ」だそうです。
一応チェックしてみるつもりではおりますが、お手軽に顔を出せるところじゃないのでね、さてさて、どうなりますことやら。

それに何より生育場所が場所ですのでね、実が熟れる前に処分されるかもしれません。