goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

恋する女が染めた花

2005年09月24日 | 05 花たち


季節を実感させる花は数々ありますよね。
この時期はなんてったて「マンジュシャゲ・曼珠沙華」ですよ。
待ち焦がれておりました。

わが町にも曼珠沙華の群生している場所があります。
高層のビルに取り囲まれた新宿副都心の一角です。
あちこちのブログで画像がアップされ始めたので、私も確認に行ってきました。

9月18日の状態です。
茎はニョキニョキと伸びてましたが、まだまだ開花はしていません。

咲き始めてます。9月22日の画像です。
これだとまだ満足出来ません。
ブログにアップするのは、まだもう少し先だと思ってます。

お彼岸の頃に律儀に咲くからなんでしょうね、「ヒガンバナ・彼岸花」という名前が一般的なようです。ヒガンバナ科という分類もあることだし。
ただしここでは曼珠沙華で通します。
梵語で曼珠沙華は、「天上界の花」「赤い花」という意味があるとのことですね。
日本各地では、色々な名前で呼ばれているようです。
「死人花」「地獄花」「毒百合」「親殺し」など、おどろおどろしい名前がありますが、由来は花の色からきてるんでしょうね。
堂本正樹の戯曲に、「血溜り花よ」という作品があります。
曼珠沙華の花の咲き乱れる舞台で、近親相姦の話が展開されたと記憶しているのですが・・・
中国ではめでたい赤い色も、日本人の色彩感覚に照らし合わせると、どぎつ過ぎるのかもしれませんね。

もう少し待って満開の花を撮影出来ればいいなと思っていたら、台風が関東方面に向かっているというので、雨は降ってたのですが今日(24日)行ってきました。

ここです。
全体にはこんな感じになってます。
歩道脇に平行して、20メートルはありますかね。

満開とはいかなかったのですが、ここまで咲いてくれてればいいでしょう。

よくよく見ると、造形的にも美しいですよね。
得したような発見です。

子供の頃から好きな花でしたが、決定的に意識したのは山口百恵の「曼珠沙華・マンジュシャカ」からです。

♪言葉にならない悲しみがあることを 知ったのは ついこの頃
 形にならない幸福が何故かしら 重いのも そうこの頃 

百恵20歳の記念曲です。
宇崎竜童と阿木耀子の作品です。

♪マンジューシャカ 恋する女は
 マンジューシャカ 罪作り
 白い花さえ 真紅(まっか)に染める

恋する女が染める前の白い曼珠沙華です。
曼珠沙華と「ショウキズイセン」の自然交配種だそうです。
今はかなりの園芸種があり、花色も多様だそうです。
一般にはリコリスと呼ばれているようです。
白花曼珠沙華とリコリスの境目は、難しいですよ。

最後にもう一枚、真っ赤な曼珠沙華をおみせしましょう。

この花の色が、実際の曼珠沙華に、一番近いと思います。

台風に負けずに咲いてくれてればいいんだがな。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よくわかりました! (sanae)
2005-09-25 07:07:30
私も百恵ちゃんの歌で子供の頃から名前は知っていました。そういう事ってわりとあるなと思い出して見ると「こぶし」という花も「北国の春」で知ったし・・

「氷雨に散りゆく花」をしったのも「火宅の愛」・・

これって宣伝?まっ!いいか!
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彼岸花の別名 (ミキパパ)
2005-09-25 09:28:12
ミキパパの故郷では、「てくされ」とよんでました。
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曼珠沙華 (ちょびママ)
2005-09-25 10:55:19
悟郎さん、こちらは今、色あせた曼珠沙華の盛りを迎えてます。

赤い花の時の迫力もかなりのものですが

色あせ、朽ちかけた花のおどろおどろしさもかなりのもんです。

特に群生してる場所はちょっと顔背けたくなるほどです。

が、優しい(?)私は見届けねばと、必死に愛でております(笑)
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コメント、ありがとうございます (悟郎)
2005-09-25 21:23:17
Sanaeちゃん

花のことあんまり興味がなくっても、歌や小説でその花が描かれていると、どんな花かなって思うでしょう?

実際にその名前と花とが一致して、世界がぐっと広がると思います。

「氷雨に散りゆく花」って、何だっけ?

紅葉のことだっけ?

ここまできちゃうと、作家のイメージだよね。

ということで、歌詞で知らない花が出てきたら、どんどん聞きなさい。

お兄ちゃんが、ちゃんと教えてあげるから。



ミキパパさん

「てくされ」ですか。

触ったら手が腐るぞってことでしょうね。

何か可哀想な気の毒な名前が多いですよね。

曼珠沙華が認知されたのは、科学的な考え方が進んだからのように思います。

きれいなものは、綺麗。

ミキパパは去年、巾着田に曼珠沙華見物に行っただよね。

うらやまし~~いっ!



ちょびママさん

顔を背けに行ってみます。

ちゃんと看取ってあげなくちゃ。

こんなに豊かにしてくれたんだから。
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花盛りに (ポージィ)
2005-09-25 21:43:40
台風はたいしたことなくすんでよかったですね。



マンジュシャゲ、あっという間に見ごろになりましたね。

確かに群生していると、枯れて朽ちていくときは悲惨さが増すかも…

でも、ある僧侶の方が「生花の、咲きやがて朽ちていく様に

人は生というものを学ぶことができる」というようなことを

書かれた文を読んだとき、人は自然界のそういうものを見て、

知らず知らずのうちに悟っていること学んでいることがあるんだ、

などと思ったものです。
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受け入れます (悟郎)
2005-09-25 21:57:21
ポージィさん

四季がしっかりとある日本だから、転生という概念を理解することも、比較的すんなりと受け入れられるんだと思います。

先達の知恵は、ちゃんと受け入れたいと思います。

いいとこだけ享受するんじゃ、ものを育てない動物と一緒ですよね。
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