季節を実感させる花は数々ありますよね。
この時期はなんてったて「マンジュシャゲ・曼珠沙華」ですよ。
待ち焦がれておりました。
わが町にも曼珠沙華の群生している場所があります。
高層のビルに取り囲まれた新宿副都心の一角です。
あちこちのブログで画像がアップされ始めたので、私も確認に行ってきました。
9月18日の状態です。
茎はニョキニョキと伸びてましたが、まだまだ開花はしていません。
咲き始めてます。9月22日の画像です。
これだとまだ満足出来ません。
ブログにアップするのは、まだもう少し先だと思ってます。
お彼岸の頃に律儀に咲くからなんでしょうね、「ヒガンバナ・彼岸花」という名前が一般的なようです。ヒガンバナ科という分類もあることだし。
ただしここでは曼珠沙華で通します。
梵語で曼珠沙華は、「天上界の花」「赤い花」という意味があるとのことですね。
日本各地では、色々な名前で呼ばれているようです。
「死人花」「地獄花」「毒百合」「親殺し」など、おどろおどろしい名前がありますが、由来は花の色からきてるんでしょうね。
堂本正樹の戯曲に、「血溜り花よ」という作品があります。
曼珠沙華の花の咲き乱れる舞台で、近親相姦の話が展開されたと記憶しているのですが・・・
中国ではめでたい赤い色も、日本人の色彩感覚に照らし合わせると、どぎつ過ぎるのかもしれませんね。
もう少し待って満開の花を撮影出来ればいいなと思っていたら、台風が関東方面に向かっているというので、雨は降ってたのですが今日(24日)行ってきました。
ここです。
全体にはこんな感じになってます。
歩道脇に平行して、20メートルはありますかね。
満開とはいかなかったのですが、ここまで咲いてくれてればいいでしょう。
よくよく見ると、造形的にも美しいですよね。
得したような発見です。
子供の頃から好きな花でしたが、決定的に意識したのは山口百恵の「曼珠沙華・マンジュシャカ」からです。
♪言葉にならない悲しみがあることを 知ったのは ついこの頃
形にならない幸福が何故かしら 重いのも そうこの頃
百恵20歳の記念曲です。
宇崎竜童と阿木耀子の作品です。
♪マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ 真紅(まっか)に染める
恋する女が染める前の白い曼珠沙華です。
曼珠沙華と「ショウキズイセン」の自然交配種だそうです。
今はかなりの園芸種があり、花色も多様だそうです。
一般にはリコリスと呼ばれているようです。
白花曼珠沙華とリコリスの境目は、難しいですよ。
最後にもう一枚、真っ赤な曼珠沙華をおみせしましょう。
この花の色が、実際の曼珠沙華に、一番近いと思います。
台風に負けずに咲いてくれてればいいんだがな。
「氷雨に散りゆく花」をしったのも「火宅の愛」・・
これって宣伝?まっ!いいか!
赤い花の時の迫力もかなりのものですが
色あせ、朽ちかけた花のおどろおどろしさもかなりのもんです。
特に群生してる場所はちょっと顔背けたくなるほどです。
が、優しい(?)私は見届けねばと、必死に愛でております(笑)
花のことあんまり興味がなくっても、歌や小説でその花が描かれていると、どんな花かなって思うでしょう?
実際にその名前と花とが一致して、世界がぐっと広がると思います。
「氷雨に散りゆく花」って、何だっけ?
紅葉のことだっけ?
ここまできちゃうと、作家のイメージだよね。
ということで、歌詞で知らない花が出てきたら、どんどん聞きなさい。
お兄ちゃんが、ちゃんと教えてあげるから。
ミキパパさん
「てくされ」ですか。
触ったら手が腐るぞってことでしょうね。
何か可哀想な気の毒な名前が多いですよね。
曼珠沙華が認知されたのは、科学的な考え方が進んだからのように思います。
きれいなものは、綺麗。
ミキパパは去年、巾着田に曼珠沙華見物に行っただよね。
うらやまし~~いっ!
ちょびママさん
顔を背けに行ってみます。
ちゃんと看取ってあげなくちゃ。
こんなに豊かにしてくれたんだから。
マンジュシャゲ、あっという間に見ごろになりましたね。
確かに群生していると、枯れて朽ちていくときは悲惨さが増すかも…
でも、ある僧侶の方が「生花の、咲きやがて朽ちていく様に
人は生というものを学ぶことができる」というようなことを
書かれた文を読んだとき、人は自然界のそういうものを見て、
知らず知らずのうちに悟っていること学んでいることがあるんだ、
などと思ったものです。
四季がしっかりとある日本だから、転生という概念を理解することも、比較的すんなりと受け入れられるんだと思います。
先達の知恵は、ちゃんと受け入れたいと思います。
いいとこだけ享受するんじゃ、ものを育てない動物と一緒ですよね。