初めての出会いをした花ですが、見てすぐこのおかたの正体がわかりました。
5月10日に「カンボク」を紹介したとき、しゅうこさんからいただいたコメントのなかに、「両性花と装飾花が好きで、イワガラミの乾燥花になってしまった姿も春先には可愛らしく見えます」という一文がありました。
イワガラミとは・・・ 初めて聞く名前だったので、どんな花なのか検索画像で確認してみました。
面白い花だな、チャンスがあれば見てみたいと思っていたのですが・・・
そのちょうど1週間後の17日、記憶が鮮明なうちに出会いましたのでね、初対面にもかかわらず名前がわかったのには、このような経緯があったからです。
まだ開花前でしたのでね、独特の装飾花は確認できますが、両性花は固く閉じたままでした。
どうせ紹介するのなら、開花したもののほうがいいだろうと、後日の再撮を約束してきました。
週末にしか来られないので、もしものことを考えて、写真は撮っておきましたけどね。
気にはなっていたんだけど、週末が雨のスパイラルに巻き込まれてしまい、なかなか行くことができません。
出会ってから3週間後、ようやっと伺うことができました。
紹介いたしましょう。
【イワガラミ・岩絡】ユキノシタ科 6/7
日本各地や朝鮮半島に生育する木本性の落葉蔓性植物です。
ツルアジサイ(未見です)によく似ているとのことですが、イワガラミは、萼片1枚だけの装飾花が、大きな特徴です。
ガクアジサイやヤブデマリ、カンボク、ノリウツギなど、両性花と装飾花を持つ植物はそれほど珍しいものではありませんが、萼片が1枚だけというのは、珍しいですよね。
装飾花というくらいだから、その姿で昆虫たちを引き寄せる役割を担っている訳ですよね。
なのにイワガラミの装飾花は、地味というか、散漫というか、間抜けというか、そんな風です。
もとは数枚あったのが、1枚だけ散り残ったような、そんな風にも見えます。
でもよく見ていると、真っ白な1枚だけの萼片が、愛しくなってきます。
過剰である必要は無いんだってことを教えてくれ、こころにストンと落ちてくる何かがあり、暖かいものを貰いました。
糸状の5弁の両性花も、慎ましやかですね。
イワガラミ・岩絡の名前は、漢字表記を見ればわかります。
「岩に絡む」ですからね。
蔓性植物には、細い蔓を周りにある何物にでも絡めながら伸びていくタイプと、気根を出して、岩や壁、木の幹などに貼り付けながら絡んでいくタイプがあります。
イワガラミは後者で、それこそが名前の由来です。
灰褐色の蔓はこんなに太いんですよ。
こちらで、直径が5~6cmはありましたでしょうかね。
ときに8~10cmのものもあるようです。
厚い樹皮を持つ丈夫な蔓は、間借りした樹木に絡みながら、天辺まで伸びていきます。
すっかり葉緑素の抜けた白い葉っぱもありましたよ。
改良された園芸種もあり、赤花のイワガラミもあるようです。
実物をみないと感想は語れないけど、今のところ興味無し。
イワガラミは、なかなかいい花ではないか、とあらためて思いました。
実は、開花前の姿を見たのは初めてです。こうして見ると、・・・やっぱり地味ですね。若いのか、年取っているのかわからない花、という気がします。
そういえば、イワガラミという名前もあまり可愛らしくないかもしれません。花なのに岩ですからね。
「過剰である必要はないんだ」という言葉を聞いて、イワガラミは喜んでいると思います。
私がお礼申し上げるのもへんな話ですが、どうもありがとうございました。
マイ図鑑でだけ、お馴染みです。
ツルアジサイというのも、あるようですね!!
見たことあります?
教えていただいた花、イワガラミに出会うことができました。
時間を置かずしてだったので、不思議な縁を感じてしまいました。
年齢不詳の花とは、言い得て妙ですね。
花時期を逃してしまったのかと、勘違いするかもしれませんよね。
地味かもしれませんが、存在感はあると思いました。
イワガラミの花の側を通るかたたち、一様に可愛いと仰っておりましたよ。
こちらも、そうでしょう?って、なんだか自慢したくなりました(笑)。
そうですね、イワガラミという名前は即物的ですよね。
「ヘクソカズラ」や「ハキダメギク」など、可哀相な名前を付けられた花たちがありますが、それに較べたらまだましなほうかなと、そう納得させましょうかね(笑)。
「過剰である必要はないんだ」と、ほんとに思わせてくれました。
しゅうこさんにお礼を言われて、なんだかムズムズ状態です(笑)。
★noodlesさん
図鑑ではお馴染みでしたか。
そこかしこにあるとは言い難い植物でしょうからね、出会えてラッキーでした。
ツルアジサイ、見たこと無いんですよ。
街なかには、おいそれとは咲いていないでしょうね。