goo

カリキュラムが早いからついていけない

最近4年生で早くも受験をやめた、という話を時々聞きます。

多くの場合は「塾の授業についていけない」というもので、「本人が勉強に対する意欲を失ってしまうといけないので」とか「自信がなくなっても困るから」と考えられているようです。

これは、近年の中学受験人口の減少のひとつの要因になっています。「そんなに小さいときから3年間も受験勉強をすることが本当に必要なのか?」と言われれば、まあ、間違いなくそうではないでしょう。

実際に以前は、2年間で中学受験の準備は行われていたのです。しかし塾のカリキュラムがどんどん早くなって現在は当時に比べると半年以上前倒しになっているので、だからついていけない、というケースが出てきています。

つまり本来的にはもう少しゆっくり、ていねいに勉強すればいいものをただ急ぐあまりに、本当なら力が後から伸びるかもしれない子のチャンスを奪っているところがあるのです。

しかし、受験勉強というものは、不安を煽るところがあって、「そんなにゆっくりでは間に合いません。」と言われてしまえば、そうかもしれないと思ってしまう。別にゆっくりやっても大丈夫ですよ、と言われても、「でも、みんな早くから始めているから」ということで、焦ってしまう。しかし、本当は十分に後からでも追いつけるのです。

ただカリキュラムが早いからついていけないだけ、という面はあるのです。だからできないからといって慌ててはいけません。

最初はゆっくり進みましょう。別に組み分けで上に上がらずとも焦らないことの方が大事です。

=============================================================
今日の田中貴.com

容積に関する問題
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

中等部学校説明会
==============================================================
慶應進学オンライン
==============================================================

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
==============================================================


にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村
コメント ( 1 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 落ち込む子 全部書いてある »
 
コメント
 
 
 
Unknown (m)
2015-11-03 16:53:04
先生のblogにはいつも頭が下がります。
本当にその通りだと思います!!
数年前までは予習シリーズがSに比べてそこそこゆっくりで 自宅でも取り組みやすかったでしょうが それすら前倒しで 4年生から割合やらつるかめなどどんどん出てきますね。塾も4年生から8時週2-3回で 週テストの出来が悪いと居残りで9時まで。。。など。夏期講習などの拘束時間もかなり長いような。(それを聞いてドン引きしてしまったわたくしは昔の中学受験の感覚が抜けず甘いのかもしれませんが)

一部の優秀君以外は苦しいと思います。(とりあえずわが子は夏休みの半分以上が夏期講習につぶれることを断固拒否しました・・・。)

自分は親から一度も勉強しろと言われたことがなくても大学まで何とかなってしまったから 甘いのかもしれませんが勉強ってやはり 誰かから強制されたりしてもつまらないだけですし ある年齢が楽しいと思える限界ってあると思うのです・・・。

うちは 塾で偏差が55を超えられず 半年であまりの速さと宿題やテストの多さに子供が勉強嫌いになってしまったパターンです。子供が勉強なんか全部嫌いといったことに親が驚き塾をやめました。(それまでは理科の実験と算数は好きだったので)。単純に上には上がいるとわかり自信を無くしたのでしょうが この年で自信を無くす必要はないと思いました。

もう少し子供の体力や精神年齢に合わせたゆっくりカリキュラムの塾が出てくることを願います。親が子供に教えるのも限界があるので・・・・・。(先生に作っていただきたい!!)
 
コメントを投稿する
 
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。