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個の勉強方法

昔、大学受験では四当五落という言葉がありました。4時間睡眠でがんばると合格するが、5時間だと落ちる、みたいな話でしたが、私はこれに違和感があった。

別に5時間寝ようが6時間寝ようが、できるようになっていれば、何の問題もない。実際に段取りの良い受験生はしっかり寝ていたように思うのです。

鉢巻しめて、合格するまでがんばろう、みたいな風景が良くテレビで映し出されますが、あれにもやはり違和感がある。まあ、そういうのも子どもたちがノリとして楽しめていればいいが、そこに違和感を感じる子どもたちもいるわけで、それがかえってアダになってもいけない。

しかし、やはり受験勉強はそこそこがんばらないといけないところもある。しかし、がんばったということを定量的に表すと睡眠時間とか、何時間勉強したとか、何百問解いたとか、まあ、そういうことになるわけです。

で、プロのスポーツ選手も当然、いろいろな練習をしているのだろうけれど、現代の練習方法はやはり相当に科学的になっているだろうと思うのです。筋肉の疲労もとらないといけないし、あまりに同じことを繰り返して、逆に体を壊してしまうこともあるから、相当気を付けないといけない。

勉強も同じところがあって、時間ばかりかかっているが、一向にできるようになってない、という場合があります。

確かに自分の机に座って勉強している。さぼっているわけではない。でも、できるようになっていない。

私はカリキュラムテストについては偏差値よりも点数にこだわる方で、このカリキュラムが理解できていればOKだと子どもたちには言っていました。

例えば、みんなが良くできて平均点が80点であったら、80点とっても偏差値は50です。しかしできがばらついていたら、80点とれば偏差値70ぐらいがついてしまうこともあるかもしれない。

でもカリキュラムテストというのは、そのカリキュラムがどれくらいわかったかをはかればいいので、8割とれていれば何の問題もない。

で、問題は8割とるためにどうするか、ということを具体的な勉強方法にしていかないといけないわけです。

基本問題ばかりをやっても、応用問題は解けないし、漢字を覚えても読解問題は点数がとれない。本来、何をすればどういうところが改善できて、どういう点数になる、みたいな関連を考えて、勉強方法は作り上げていかないといけない。

しかし、塾でこれをやりなさい、あれをやりなさい、といわれるだけで勉強方法が自分の現状と合っていない場合も少なくないのです。

確かに努力はしなければいけないが、その質はもっと考えないといけない。しかし、どうも歯を食いしばって、みたいな努力論ばかりが横行している気がします。

もう少し個の勉強というのを考えていかないと無駄な時間が増えるばかりだと思うのです。

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