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時間効率を上げる

入試が近づいているので、子どもたちの勉強する時間もだいぶ長くなってきているでしょう。

今は締め切り効果が子どもたちにも働いているので、今までよりは少しは長く勉強するようになってはいると思います。(いないですか?)

で、この長い時間の勉強、というのが実は多少なりともくせものなのです。

長い時間勉強しているから、できるようになっているか?

ということを調べてみるのに、一番簡単なのは暗記のテストです。

つまり、これを覚える、という課題を与えて、どのくらいの時間でできるようになるかを調べてみると、もちろん個人差があるのだけれど、案外集中して短い時間でできる子どもたちがほとんどです。

しかし、いざ、暗記テキストを1冊覚えるということで、もうずいぶん時間をかけている子も少なくありません。

私も繰り返し勉強した方が良いと考えていますが、しかし、それはやればやるほど正解率が上がっていかないといけない。

ところが、今をもってそれほど正解率が上がっていかないとすれば、ただ長い時間勉強してはいるものの、効果があがっていない、ということになるのです。

くせもの、というのはここです。

つまり、長い時間勉強しているから、それで安心してしまう。

効果は?覚えられたのか?できるようになったのか?

ということは、案外目を向けられない。

ここが、日本の伝統的な受験勉強の粗悪な点です。

単位時間当たりの効率や、結果を重視しないで、ただいたずらに1日何時間勉強する、とか、何時間しか寝ないでがんばる、ということに話題がいってしまう。

短い時間しか勉強しなくても、覚えられることは覚え、できるようになるべきことができるようになってしまえば、それでいい話です。

もし短い時間でがんばれたなら、さらに長い時間やれば、もっとできるようになる、と考える人がいるかもしれません。

年齢が上がればそういうことは多少あるかもしれない。しかし、子どもたちの体力はそれほど長く続くわけではないので、長くなれば長くなるほど効率は悪くなる傾向にあります。

勉強はある意味結果を重視しないといけない。

何時間勉強した、何問解いた、ということよりも、どのくらい覚えた、どのくらいできるようになった、ということに着目してください。

これから入試に向けては、さらに時間効率を上げる工夫が必要です。

例えば、塾の授業よりも過去問に時間をあてた方が効率が良い、と判断できれば、そうするべきです。

残された時間が短いし、子どもたちが集中できる時間も長くはないので、その時間を上手に使わないといけません。

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