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最小努力の最大効果

ここ数年、中学受験は過度な負担が強いられてきているように感じられます。

カリキュラムの前倒しは、昔で言えば飛び級みたいなもので、早くから学校とはかけ離れた勉強をする。

もちろん小学校の勉強だけで中学受験ができるはずはないのですが、それが3年生ぐらいからスタートするので、学校との違いはかなりなもの。

で、この前倒しは、受験前に余裕を持たせたいというのと、演習の時間を充分に取りたいということでそうなっているのでしょうが、しかし誰もが前倒しに対応できるわけではない。

むしろ過度な負担のために、最初から自信を無くしてしまう子どもたちは少なくありません。

何でも正面からぶつかって、どんな試験にも対応する、みたいな勉強の仕方は万人向きではない。

子ども、子どもの成長に合わせて、進むところは進む、はしょるところははしょる、ということでないと、本当に時間は足りません。

私はずーっと、志望校を早めに決めて、志望校対策を中心に受験対策を進めていくべきだとお話をしているのですが、これはある意味「最小努力の最大効果」を狙っているのです。

いくら勉強しても「試験に出ないもの」をやっては意味がない。

いや、それも後から役に立つ、という話もあるかもしれないが、受験勉強は合目的的にやるべきであって、やらなくていいことはやるべきではない。

むしろ、子どもがこの時期にやらなければいけないことを置き去りにして受験勉強をしているわけだから、なるべく負担を減らす方向に行くべきだと思うのです。

昔は明らかにそういう気風がありました。

しかし、今は塾が自塾に生徒を囲い込むために、早くから前倒しのカリキュラムに乗せ、他に移らせないように通塾日数も多くし、組み分け試験で不安に陥れ、というような仕組みが出来上がっている。

というと、言葉が過ぎるかもしれませんが、どうも軽減化しよう、というようには見えない。

夏休みに、何コマ、何時間、みたいな講習の案内はさらに負担を強いているように感じられるのです。

だから、やはりお父さん、お母さんの役割は大きい。

何とか負担を軽くしよう、と考えてあげないと、本当に子どもたちの生活が大変になってしまいます。

やはり「最小努力の最大効果」を狙っていかなければならないのではないでしょうか。

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