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管理と監視は違う

中学受験生は小学生ですから、戦略に基づいた勉強を自分でやるというのは相当難しい。だから、お父さん、お母さんが子どもたちの学習を管理して、やるべき勉強の優先順位を決め、その進捗状況から次の戦略を考えていく、というのは間違いなく子どもたちの勉強にプラスになります。

しかし、ともするとそういう管理が監視にすり替わってしまう。

これは子どもたちに問題があるからです。つまりやろうね、ということをやらない。

やるべきことが終わっていない。だから何とかやらせないといけない、というのでここで管理から監視に変わります。

しかし、お父さん、お母さんだって忙しい。だから誰か、代わって監視をしてくれる人はいないか?というので、個別指導だったり、家庭教師だったりする。

そうなると、やらされる方は自由な時間がなくなる。だから、当然のことながらサボろうとするのです。元から信用されていないのだから、その期待に応えようなどという気はさらさらない。

何とか親の目をごまかして自分のやりたいことをやるか、に関心が移ってしまう。結果として、まったくできるようにはならないのです。

だから、まずは信用しないといけない。そんなことを言ったって、やりませんから、ってその通りでしょうが、しかし、じゃあ、それだけお金を使ってもできるようにはならないでしょう?

まだお金を使わないだけマシです。それよりも本人が勉強しないといけない、と思わせないといけません。やらされる限り、勉強はできるようにはならない。本人が必死になってやるからできるようになる。

じゃあ、どうするか。まず動機をしっかり作らないといけない。で、これは最近の私学も同じ課題を抱えています。

どうやったら受験勉強に邁進してくれるのか?

でも、それに関して言えば答えは一つなのです。

「楽しい生活を送りたい、自分のやりたいことを思いっきりやりたい」

それはいったいどんな生活なのでしょうか。こればかりは、子どもによって思うことが違うので、まずそこを考えさせないといけないのです。

あと半年後、どういう生活を子どもたちは思い描いているでしょうか?案外そういう姿が何もない子が多いのです。

それで勉強しなさい、とだけ言われ、具体的な戦略もないとすれば、本人は監視されているだけだから勉強するわけがありません。

現状はどうでしょうか?


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