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捨てる技術

テストというとどうしても満点、ということを考えがちですが、入試に満点は必要ありません。

入試は満点を取るのが目的ではありません。合格点をとるのが目標点。

余談になりますが、補欠で入ったから、結局後ろから数えた方が早いのよ、と悲観される方がいますね。

しかし、本当はそうではないのです。

入試は僅差の勝負。だからその時の入試でぎりぎりだったからといって、上位の子とそれほど大きな差があるわけではない。むしろ、そこからの努力で学年の上位に上がっていった子はたくさんいます。

だから補欠であろうと、とにかく合格するのが優先。

そこで必要なのが実は捨てる技術なのです。

良く入試の心得の中で「できる問題から先にやる」というのがあります。これはその通り。

だから、自分ができそうだ、と判断できるかどうか、にかかってくるわけですが、自分のできそうな問題を見分けるというのはなかなか難しいのもまた事実。

こればかりはやはり問題を解いていく段階で身につけていくものでしょう。

しかし一方で、捨てすぎてしまうと、考える力がつかない。

あ、これ無理、これは解けない、で力がつくわけがありません。

やはり一問一問しっかりと最低15分は考えてもらいたいと思います。

問題を解いて行って15分たっても何も進展がなければ、解答、解説を読んで勉強をしていく。

解説を読んでもわからない、という場合はこれは、少なくとも今の本人にとっては荷が重い。

ここで捨てるのです

では、また今度考えましょう、ということで。やらなくてもいいです。そのうち似た問題が出てきますから。

でも次の機会はできるかもしれないのです。

そうやって問題を解く経験を積み重ねていくことで、捨てる技術はだんだん身についていきます。

算数ができる、あるいはおもしろいと思う子どもほど、この技術が身につかない。何としてでも解く、ということになってしまいますし、テストで満点を狙ったりする。

気を付けてあげましょう。


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