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採点基準から考える

国語の読解問題で、記述式で答える学校が増えてきています。

さて、こういう学校の採点はどうやって行われるか、というと、採点基準を決めます。選択式や記号式であれば、だれが採点してもいいが、記述式は自由度が高い分だけ、採点する人が増えれば増えるほど、その基準はぶれやすい。

だからまず人数をしぼる。記述を採点するのは3人だけ、あるいは1人の先生がこの1問は全部見る、という形をとります。

しかし、一人でも採点は基準を決めておかないとぶれる可能性があるので、この要素とこの要素が入っていれば満点、ひとつだけなら、半分。かつ、誤字・脱字は1か所について1点減点、というような採点基準を決めるのです。

で、したがって書き方はどうあれ、この要素が入っていなければ、点数はとれない、ということになるのです。

だから記述の解答を書くときに、これを逆手にとる。

何が入っていなければいけないか、を考えるわけです。

この採点基準は多くの場合複数。だいたいは2つと言うケースが多いが、字数によってさらに増える場合があります。

平均すると50字前後が2つ。100字前後は3つという感じでしょう。この要素を箇条書きにする。

2つなら、2つを箇条書きにまずしてみます。

すると、だいたい何を答えるべきかが見えてくるケースが多い。あとは主語と述語に気を付ける。

「どんな気持ちでしたか?」 という質問については ~な気持ち。のような表現になるだろうし、「なぜ、太郎君はそう思いましたか?」という質問については「~だから。」のような述語が決まります。したがってその述語に対する主語を一致させて考える。

これでだいたい書く内容が決まるでしょう。

問題を考えるときに、この採点基準を思い起こしながら書いてみると、案外うまく解答を書けるようになってきます。

ぜひ練習してみてください。

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