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話を聞く子

子どもの質問に答えるときは、なるべく一方的に説明しないようにしています。

「ここに補助線を引くでしょう?」
「はい」
「そのとき、相似の三角形が見える?」
「・・・」
「よく見て」
「三角形ABCとADE?」
「そう、そうなるとBC:DEは何と同じ?」
「AB:BD?」
「違うな。」
「あ、AB:AD」
「そう。」

この段階でしっかり話を聞いて、聞かれたことを考えていると、だんだんわかってくるから、あとは聞かなくても自分で答えを出したくなる。それで途中で質問終了という場合もあります。

成績が良くなる、あるいは勉強が進む、という子は実はよく話を聞く子であることが多い。

これは気持ちが前向きになっているから、少しでも何かを吸収しよう、あるいは理解しようという姿勢になっているから聞けるのです。

聞けるから、わからないことに対しても質問できる。

「先生、わからない。もう一度。」

という子はそれだけ、前に進もうとしています。

では、聞けない子はなぜ聞かないのか?

一番多いのは言われすぎているからであることが多い。

「また?」「そんなのわかってるよ。」と心の中で思っているから、もう耳には入っていかない。

概ね聞かない子のお母さんは口うるさい、というパターンが多いものです。

ではお母さんはなぜ口うるさいのか?本当に子どもを直そうと思っているのであれば、あまり口うるさくはならないはずなのです。

なぜ? 結果を出さないといけないから。

つまり子どもが変えようと思うにはどうしたらいいか、をもっと考える。

しかし、自分がフラストレーションを感じて先に口が出るから、口うるさくなるので、それは自分の問題を解決しているだけであって、子どもの問題を解決してはいないのです。

少なくとも子どもが自分で考えないと、次のステップには進みません。「そんなのわかってるよ」と思っている段階では次には行かない。

子どものころ、そうではなかったですか?

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