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居場所を見つける

開成の校長先生のインタビューがダイヤモンドオンラインに掲載されていました。

開成流“揺らがない自信”の育て方

開成の合格者は、みんなできるわけだけれども、しかしいったん入学すると1番から300番ということになる。開成の300番だっていいじゃあないか、という気もしなくもないが、やはりそこはトップを狙ってがんばってきた子どもたちだから、やはり上には上がいる、ということを思いきり知らされることになるわけです。

で、そこで自信を失ってもらっても困るから、したがって部活や校内の活動でしっかり自分の居場所を見つけてもらう。

勉強ももちろんやってもらうに越したことはないが、それだけではやはり弱い。つまり軸がひとつであってはそれがだめだと全部だめになってしまう。

だから複数の軸を持ってもらって、こっちがだめでもあっちがあるさ、みたいな感じになってもらう、ということなのですが、本当にこれは大事な考え方だと思うのです。

以前、「開成の子どもたちは部活では実にこっぴどく負ける。負けるから、そこからまた考えるようになる。」というお話を紹介したように思うのですが、この複数の軸を持つ、ということも子どもの成長の上では大事なことだと思うのです。

そういう複数の軸の中から、本当に自分が得意なこと、好きなこと、というのが見つけられてくる。例えばサッカーが好きだと思って、サッカーをがんばっても、Jリーグに選手にはなれないかもしれない。しかし、サッカーから学ぶことはたくさんあって、その結果として例えばスポーツ医学の権威になることだってあるし、クラブビジネスの経営者もあり得るし、また、海外のクラブとコーディネートを引き受ける弁護士、なんていうこともあるかもしれない。

つまりはいろいろな可能性はそういう複数の軸から生まれてくるものであって、それは中高一貫校に行くことで得られる大きなメリットのひとつだと思うのです。

確かに中学受験は大変だが、しかし、大学受験まで中断なしの6年間が手に入るわけで、その中で自分に複数の軸が見つけられて来れば、その先、子どもたちの可能性はさらに拡大していくような気がするのです。

これは別に開成だけの話ではなく、いろいろな私学が意識して自分の学校で子どもたちにいかに複数の軸を持たせることができるかを考えてほしいと思うのです。

こういうところがやはり私学の魅力、ということになるわけで、東大の合格者数よりはこっちの方が大事なように思えるのですが。

中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子
クリエーター情報なし
株式会社 邦学館


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