つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

スマホで撮る 秋の会席料理

2019年10月31日 | グルメ

先日、親戚が集まって、秋の会席料理を味わってきました。

場所は、大阪市都島区にある、行きつけの割烹料理店「東大美」(ひがしだいみ)です。

今回初めて、スマホ(Galaxy S10)での撮影。

先付(さきづけ)と呼ぶのでしょうか、前菜が出ました。秋の風情。

これは画像補正をしない、いわゆる「JPEG 撮って出し」のGalaxy S10 画像(約1200万画素)。スマホ写真も品質が向上して、ディテールまでしっかり描写されています。

ただ、少し電球の赤味がかぶっているので、Photoshop で色調補正してみました。(以下、すべて色調補正を施した写真です)

左のグラスに盛られているのは「銀杏豆腐」。

松葉にさした銀杏のほか、柿の色に染めたウズラの卵、バイ貝(?)の煮付けなど。左は子持ち鮎の甘露煮?奥の小魚はよくわかりません。

お品書きがないので、集まったみんな、「これは何かな?」と、あれこれ想像。

店の人の説明があった食材だけ、はっきり判明。これはタラの白子。酒のアテにぴったり。

次は、秋の味覚の象徴、 松茸の土瓶蒸し。

海老や鱧、鶏肉、松茸が入った美味しい出汁を、手前のおちょこに注いで、チビチビやります。

秋はこれですよ、これ… しばし至福の時。

大きな松茸が2本も。

お刺身。大好きなマグロのトロ、ハマチ、エビ、イカ。右奥はヒラメのような白身の魚で、ウニを巻き込んでありました。

珍しいものが出ました。蕪(かぶら)です。

くりぬいた蕪の中に、白みそとフォアグラ。スプーンで蕪を内側から削りながら、みそやフォアグラと混ぜて食べます。

初めて見ましたね、こういう料理。甘い白みそと蕪との出会い… 上品で美味しいです。とくに女性陣に好評でした。

焼き物三種類(ホタテを、撮る前にうっかり食べてしまい、写っていません・・・)。

手前のアナゴが、ふわりと香ばしく絶妙な味わい。左の白身魚は「?」。このお店は、のどぐろ、甘鯛、コチなど豊富な旬の魚を出してくれるので、珍しい魚だったのかも。

親戚の1人が希望してメニューに入れてもらった、すき焼き。

伊勢海老のサラダ。伊勢海老の切り身をセロリやアスパラガスなどと和えた洋風の一品。

アワビ。左の藻塩を付けていただきます。

シメは松茸雑炊。ここの名物は何と言っても雑炊。

このあと、デザートのメロンが出ました。

生ビールや清酒「黒帯」と合わせて、たらふく飲み食い。もう、お腹一杯!

特別メニューのこの会席料理、支払いは親戚。ごちそうさまでした。(バチが当たりそう・・・)

 

東大美さん、これまで何度も書いていますが、気のきいた料理を出してくれる、おすすめの店です。(食べログ参照)

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「東大美」について書いた過去記事

 ・『冬の味覚』(2017年12月05日)

 ・『大阪・東大美(ひがしだいみ)の会席』(2017年6月19日)

 ・『寒い日は鍋物』(2017年01月15日)

 ・『2016年正月点描(大阪天満宮・新年会)』(2016年01月08日)


86年ぶり建て替え 大丸心斎橋店本館ぶらり

2019年10月10日 | 風景・建物

新しく生まれ変わった「大丸心斎橋店本館」を見てきました。

老朽化(主に耐震性)のため、2015年末に閉館。3年半以上もの工期をかけて建て替え工事。長かったですね~

2019年9月20日(金)、リニューアルオープン。(大丸心斎橋店特設サイト

クラシックな外観はそのまま

「大丸」に親しんでいた大阪人としては、「オ―、前と全く同じやん… 」と、意外な驚き。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズの最高傑作とされる建物。建て替え後も外観を活かす、という話は聞いていました。

ただ、ここまでそっくり復元するとは…

とくに御堂筋側は、玄関の装飾、外壁、ショーウインドーの赤い日よけなど、以前と変わりません。建て替えられたことが分からないほど。

 リニューアルオープンした、大丸心斎橋店本館の御堂筋側玄関。

一方、こちらは反対側の心斎橋筋の中央玄関。

 シンボル・孔雀のレリーフはそのままですが、庇(ひさし)がなくなりました。

美術館のような1階フロア

御堂筋側に戻って…

玄関ホールの天井がユニーク。

特徴ある幾何学模様。これも、ヴォーリズ建築特有のアール・デコ様式かな?

玄関ホールと1階フロアを隔てるドア。上部にイソップの寓話を描いたステンドグラス。

有名ブランドの化粧品・アクセサリーが並ぶ1階の売り場。この豪華さは見もの。

幾何学模様が再現された天井。気のせいか明るくなった気がします。

以前より柱と柱の間隔が広くなったそうで、そのせいかも。

あまりきれいなので、写真に撮りたいと、店内のスタッフに聞いてみたところ「原則的に店内は撮影禁止ですが、黙認というか… 皆さん、撮っておられます… 」とのことで、撮らせてもらいました。

(リニューアル直後の盛り上がりのなかでの対応のよう。今後も撮影OKが続くかどうかは微妙。)

芸術的なエレベーターホール。新旧の部材をあわせて復元されました。

六角形の時計も以前のまま。

大丸心斎橋店の装飾のいたるところで、八画形あるいは六角形の星が使われているのに気付きます。

なかでも六角形の星「ダビデの星」(六芒星)は幸せを象徴するものとして、敬虔なクリスチャンであったヴォーリズがデザインに取り入れたとか。

鏡面天井を採用した現代的なコーナーも。

1階フロアに期間限定で展示されていた、名和晃平氏の彫刻「鳳/凰 Ho/Oh」(木彫に金箔、プラチナ箔)。

心斎橋筋側に掲げられている、大丸のシンボル「孔雀」は、初代店舗が戦災で焼失したあと、再建を願って不死鳥“フェニックス”のレリーフをアメリカの会社に依頼、しかし、どういう事情からか“孔雀”になったというエピソードがあります。

 これをもとに、幻となっていた“フェニックス”を東洋の“鳳凰”になぞらえ製作された、と作品の説明に。

(10/11まで1階フロアで展示。その後御堂筋側ウィンドウに移設、展示の予定。)

 

なくなった中2階や古い階段

旧本館には古めかしい中2階が残り、カフェがありました。また重厚な大理石造りの階段が、大丸らしさを感じさせるものでした。いずれもリニューアルで姿を消したようです。

階段の名残りがあるのでは、と探しましたが見つけられませんでした。

まあ、何もかも残すのは難しいでしょう…

エスカレーターで2階へ。

 

2階 ラグジュアリーファッション・ジュエリー

ここから上の階へは、高級ファッションブランドの世界。

 

3階  ラグジュアリーファッション・シューズ  

 

●4階 ファッション ウェア/ファッション雑貨

 

● 5F ファッション ウエア/レディスシューズ/ランジェリー/ゴルフウエア/カフェ

1階から10階までのエスカレーター壁面には、巨大LEDモニター「D-WALL」。

カラフルなLED映像は、季節や時間帯によって変化。

 

●6階 ファッション メンズウェア/ファッション雑貨/時計/メガネ/カメラ

オジサン向きのフロアですね、何となくホッとします。

 この6階には、「ライカ大丸心斎橋店」があります。

2013年3月、当時関西初のライカストアとして旧本館にオープン。建て替えを経て帰ってきました。(店舗の写真は撮り忘れ)

リニューアルオープンを記念して、渋~いグレーボディーの「ライカM10-P "Black & Grey" Edition」(国内限定40台、税別1,060,000円)を発売。店内で写真展「ブルース・デビッドソン展」が開かれています(2020年3月24日まで)。

【ライカ大丸心斎橋店オープン記念モデル】「ライカM10-P "Black & Grey" Edition」(写真はライカのページより)

 

余談になりますが、このライカストアで、9月18日の内覧会にトークショーをしたという、写真家のハ―ビ―・山口さんがツイッターできれいな本館全景写真を紹介していました。

「宿泊していた日航ホテルの部屋からの眺めなんですが、日暮れから輝き始める光が際立っていました。」とのこと。

 

7階 心斎橋ひとときテラス ビューティー/ベビー&キッズ/ファッション/カフェ

7階は旧本館の屋上にあたる場所。「心斎橋ひとときテラス」という、憩いの空間が。

カフェ・レストランのテラス席で、くつろぎのティータイムはいかが…

御堂筋を眼下に眺められるオアシス。

道路を覗き込むと、ちょっと怖いけど… 

大丈夫、厚いガラスで隔てられているので。

植え込みにはオリーブ、ローズマリーなど。

復元された「水晶塔」。

旧本館屋上の角にあったもので、大丸のシンボルのひとつ。

「心斎橋ひとときテラス」から続くレストラン・カフェ「TUFFE TERRACE EAT」(トゥッフェ テラス イート)。

ランチやディナーのほかバーベキューもOK。

 

8階 ライフスタイル雑貨/美術/呉服/宝飾/ギフトサロン・商品券

日本各地の優れた伝統工芸品を集めたフロア。

 

9階 ジャパンポップカルチャー キャラクター/トラベル/ベビー&キッズ/コンビニエンスストア/カフェ

ポケモンをはじめ日本の人気アニメ・漫画のキャラクター商品。

最近ミナミにできた「エディオンなんば本店」(6/287/5 記事参照)もそうですが、いまやインバウンド需要にあわせたフロアは不可欠なのかも。

ま、外国人観光客であふれる心斎橋という場所柄もあります。

 

10階 レストラン

和・洋・中・韓。名店ぞろいのレストランフロア。

中国料理 梅梅。

すし萬。

個人的に大好き。東京は別にして、上方の寿司ではまず間違いない、老舗の味… 

歌舞伎役者や俳優から開店祝いの花が届いていました。

味のガイドブックにもよく取り上げられている、釜焚きの銀シャリにこだわった「げこ亭」。

食べものの続きで、ここから地下へ。

 

B1 フーズ/婦人洋品雑貨

 お菓子や総菜。いわゆる“デパ地下”。

地下1、2階の吹き抜け空間。

 

B2 心斎橋フードホール

夜11時まで利用できる、地下2階のフードホールは、大丸心斎橋店本館の目玉のひとつ。

周囲の店で購入した食材やお酒を、中央の共用席(約200席)で楽しめる、今流行のスタイルです。

席を確保してから、スマホの専用アプリで料理を注して決済。料理ができると通知が届くので取りに行く、というシステムも導入したそうです。

何やら、時代が変わりましたなァ~

 

どんな店があるのか、まず地元浪花の“味”から。

大きなタコが目を引きます。道頓堀に本店がある、たこ焼・明石焼の「たこ家 道頓堀くくる」。

道頓堀の「今井」といえば、芸能人にも人気のお店。うどんが美味しい。

同じく道頓堀の黒毛和牛専門店「はり重」。

肉を買えるほか、イートインの『はり重グリル』でビーフカツなどの食事もできます。

 

浪花の味の他にも、色々美味しそうなものが…

神戸・南京町から出店した、ビーフンと焼小籠包の「YUNYUN(ユンユン)」。

魚屋直営のにぎり寿し、海鮮丼の「魚くみ 魚BAR(うおばる)」。

「Artisan de la Truffe(アルティザン ドゥ ラ トリュフ)」は、関西初出店。フランス・パリの トリュフ専門店。

フレッシュトリュフを贅沢にのせた クリームソース タリアテッレ(税抜 1,400円)など、パリの味をデパートで手軽に。 一度試してみたい!

「世界酒BAR セカサケ」。

『ソムリエ、利酒師が選ぶ日本と世界の美酒を最高の状態で提供』とのこと。珍味もあります。

「本日のカクテル」「今月の樽酒」「おすすめ日本酒のみくらべ」など左党を誘惑するメニュー。

 

このほか、肉料理専門バルやフカヒレたっぷりの中華料理店も。

ウ~ン、たまりません。

 

以上、大丸心斎橋店本館のPRみたいになってしまいました。(広告料はもらっていません…)

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◆関連記事・サイト

 ・大丸心斎橋店本館フロアガイド

 ・『大丸心斎橋店、86年ぶりに建て替えた本館がついに開業。旧本館から復元した内外装を見てみた』(トラベルWatch)

 ・『9月20日リニューアルオープンの大丸心斎橋店 本館にライカストア』(デジカメWatch)

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撮影カメラ    ソニーRX100