つれづれ写真ノート

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パナ「LUMIX GX8」を触ってみた(1)

2015年08月17日 | カメラ

パナソニックの新しいミラーレス機「LUMIX  GX8」が8月20日に発売されます。

先日、大阪・梅田のパナソニックセンター大阪で、実機を触ってきました。

 

LUMIX  GX8」(シルバー)。

 

大きくなった…

 高機能で人気があった「LUMIX  GX7」の後継機。「4K PHOTO」や4K動画、新しい手ブレ補正システムを搭載して登場。

イメージセンサーの画素数がアップ、新開発の2030万画素4/3型Live MOSセンサーを採用しています。

外観は「 GX7」に比べると、大きく、重厚になりました。

 

こちらはブラックボディー。

 

キットレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-F5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」が付いていました。35mm判換算で28mm~280mm の高倍率ズームです。

 

手に取ってみると、ある程度の重量を感じます。グリップも「 GX7 」より際立って大きくなりました。しかし、持ちやすいことは確か。

「GX7 」は幅122.6×高さ70.7×奥行き54.6mm・402g(バッテリー、メモリーカード含む)。「GX8 」は幅133.2×高さ77.9×奥行き63.1mm・487g(同)で、寸法・重さとも増えています。

これについては、8月16日のトークショー(次回に書きます)で、講師の森脇章彦氏が「今後出てくる長玉(超望遠レンズ)が耐えられないので、ボディーが大きくなったが…」と、チラッと話していました。

機能アップとも関連するのでしょうけれど、開発発表されたLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4-6.3 など将来のレンズ大型化に合わせた、というのも大ぶりになった一つの理由のよう。(パナソニックの発表参照)

 

 「LUMIX史上、最高のストリートフォト一眼」(パンフレットより)とか。

スナップに使う場合、個人的にはもう少しグリップが控えめで、オーソドックスなライカ型の方が合っているように思いましたが…

 

GX8 」の背面と上部。

 

やはりシルバーの方がカッコいいかな。

 

90度チルト式のライブビューファインダー。大きく、見やすくなりました(236万ドット有機ELディスプレイ)。

 

GX7」は、以前もうちょっとで買うところまで行ったものの、いかにもファインダーが小さいのが気になって、結局買わずじまい。

それからすると、ファインダーの大型化は大歓迎。

ファインダー表示は、倍率0.77倍のフルエリアと、少し小さめの倍率0.7倍の2パターンに切り換えが可能。芸が細かいです…

 

ダイヤル類が「 GX7 」より増えましたね。シャッターまわりの「前ダイヤル」、手前の「後ダイヤル」、左側には二段重ねになった「露出補正ダイヤル」と「モードダイヤル」。

こういうメカニックな質感は好きです。

 

ファインダーをのぞきながら、「前ダイヤル」や「後ダイヤル」を回すことで絞り値・シャッタースピードを変えられます。

「後ダイヤル」中央にあるファンクションボタンを押すと一時的に役割が変わり、たとえば店頭機の設定では「前ダイヤル」がホワイトバランス、「後ダイヤル」がISO感度になりました(下の写真)。

 

ファンクションボタンを押すと液晶モニターに出る表示。

 

この写真の設定では「前ダイヤル」でホワイトバランス、「後ダイヤル」でISO感度を変更できますが、ほかの設定を割り当てることも可能。いちいちメニュー画面へ行く必要がないのでスピーディー。

 

一方、ファインダー大型化と、ダイヤルが増えたあおりで、「GX7」で内蔵していたフラッシュはなくなりました。上部のスペースは限られているので、止むを得ないところでしょう。

 

背面液晶モニター(3.0型104万ドット有機EL)はチルト式からバリアングルに変更。これは好みが分かれるところ。

タテ位置で撮るのも好きな私としては、この方が便利です。

(それにしても、液晶モニターを開くとずいぶん横長になるなァ…)

 

AF位置を、画面タッチで簡単に変えられます。ファインダーをのぞきながらでも可能。これは楽ですね~

「空間認識AF」 の速さを試してみました。さすがに速い。気持ちがいいです。

AF エリアが「GX7」の23点から49点へ大幅に増えたのも進歩。

 

液晶モニター調整が色々できるのもすごいと、前述のトークショーで森脇章彦氏は強調していました。撮影場所に合わせた、正確な色補正が可能です。森脇氏の撮影会では、まず青空と液晶モニターの色を合わせ、その色温度で撮影を始めることにしているとか。

 

4K PHOTO が簡単に

パナソニックが強くアピールしている「4K PHOTO」。どんな風に撮るのか、店の係の人に頼んでやってもらいました。

4K動画(30コマ/秒)から800万画素の静止画を切り出すものなので、操作は動画から入るのかと思っていたら、静止画と同じ扱い。単写、連写などを選ぶドライブモードから「4K PHOTO」を選択するだけでした。

撮影中「シャ、シャ、シャ…」と速いシャッター音がしました。感じとしては、秒間30コマの超高速連写です。

 

「4K PHOTO」で撮影した画像を表示して、シーンを選んでいるところ。

 

秒単位の大まかな選択は上部のバ―で行い、大体気に入った場面になったところで、下のパラパラ漫画のような「スライドフォトセレクト」を指でなぞると一枚ずつ表示されます。

指でなぞるだけで秒間30コマの中の1枚、その次の1枚と表示されます。いやあ、これは簡単!

これだと“決定的瞬間”を直観的に探せますね。

 

「スライドフォトセレクト」は「GX8 」と「LUMIX G7」で初めて搭載された機能ですが、上の写真のように従来のコマ送り方式(下部の三角印)でシーンを選ぶこともできます。

 

シーンを選んだあとは、「表示されている画像を写真として保存しますか」の画面が出るので「はい」を押すだけ。

これで800万画素の静止画像(JPEG)として保存されます。A3 程度まで伸ばしても耐え得る画質だそうです。

 

「4K PHOTO」を難しく考えていましたが、意外に簡単。結構使えそうだと思いました。

 

3つの「4K フォト」モード

簡単とは言え、「GX8」の「4K PHOTO」には、シャッターの押し方によって3つのモードがあります。どれを選ぶかは被写体の状況と自分の好み。撮る前にあらかじめ選んでおく必要があります。

 ・4K連写   シャッターボタンを押している間、連写が続く。カード容量一杯まで連続撮影が可能。

         普通のカメラの連写と同じ感覚。「GX8」と「G7」から新搭載。

 ・4K連写(S/S)   シャッターボタンを押すと連写開始、もう一度押すと終了。カード容量一杯まで連続撮影が可能。

              S/S はStart/Stop の略。

 ・4Kプリ連写   シャッターボタンを押した瞬間の前後1秒を連写。計60コマの連続撮影。

 

4Kプリ連写って不思議ですね。シャッターを押す1秒前の“過去”に戻って撮れるなんて。

仕組みは良くわかりませんが、シャッターを押す前からイメージセンサーが常に記録し続けているらしいです。

子どもの運動会などで、いいと思った場面を撮っても、ほとんどの人は一拍遅れがち。この連写があると楽です。

 

また、電子シャッターなので、シャッター音をなくし完全に無音で撮ることもできます。

 

さて、この 「4K PHOTO」、誰でもいい瞬間が撮れるという便利さの反面、写真を撮る本来の姿から逸脱していると見る人もいるようです。「シャッターの一押しに賭ける集中力こそ写真の醍醐味。動画から切り出すのは邪道。」というわけです。

どうなんでしょうね。

今はただ珍しいという段階の「4K PHOTO」ですが、パナソニックだけでなく、他のメーカーにまで広がった時、論議を呼びそうです。

さらにパナソニックは、「GX8」の今後のファームアップによる機能追加として、撮影後にピント位置を選べる『4Kフォーカスセレクト』も発表しています。これも「ピントを後で合わせるなんて、手抜きもいいところ。」とか、写真愛好家同士の話のネタになりそう…

 

 ◆手ブレ補正

レンズ内手ブレ補正(2軸)とボディ内手ブレ補正(4軸)を組み合わせた、ユニークな「デュアルI.S.」を搭載。

シャッタースピードを低速にして色々試してみないと何とも言えませんが、そこまでは時間がありませんでした。

別の機会に試すか、他のレビューを参考にしたいと思います。

 

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撮影カメラ    ソニーRX100

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