現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

路上ライブから武道館へ「宮崎奈穂子」

2013-04-24 03:42:29 | 虚無僧日記
4/22(日)夜、久々に虚無僧姿で名古屋駅の名鉄前に行くと、
若い女の子がキーボードを弾きながら歌っていました。

前に置いたボードから、すぐ「宮崎奈穂子」さんと
解りました。
路上ライブでCDを8万枚売り上げ、東京武道館で
1万5千人を集めてソロコンサートを開いたという
女の子です。ネットで知り、以前から関心を寄せて
いましたら、会いたい人にはこうして会える不思議
です。

数人の男性が立ち止まって聞いており、歌の合い間に
次々とCDを買い求めていました。

人通りが途絶えた頃をみはからって、近寄って声を
かけてみました。「ネットで見ましたよ」と。

CDの他に本も2冊出しており、そのうちの1冊、
『路上シンガー宮崎奈穂子武道館公演への軌跡』という
本を買い求めました。

生い立ちから書かれており、「背も低く、顔もイマイチ、
声も特長がない。声量も無い。誰が見ても歌手には
向かない普通の女の子。 でも歌手になりたい、その
一心で夢を実現するための努力、苦労は、やはり
ものすごいものがありました。

あちこちの音楽プロダクションにデモテープを送り、
オーディションを受けるもダメ。そこで路上ライブ。

自分の背丈より大きいキーボードを背負い、アンプに
スピーカー、CD60枚、それにチラシ1日200枚分、
全部で 30~40kgもの荷物をカートに乗せて、毎日
夜遅くまで路上でのライブ。最初は誰も振り向いて
くれず落胆の日々。

一年 365日行商の旅。真冬の寒さの中、風の中、夏の
日照りの中。そして3ヶ月で15,000千枚という
目標を立て、2012年11月2日に見事武道館コンサートを
達成。

その本からにじみ出るのは、決して自分一人で
実現したのではない。多くのサポーターのおかげと、
来場してくれた一人ひとりへの感謝の気持ちでした。

路上ライブを見ていても、誠実さ、素直さ、感謝の心、
その中に秘めた“ど根性”。それが道行く人の
足を止め、応援したくなる気にさせるのだと
感じました。

本を求めた私にも、手を差し伸べて握手をしてくれ
ました。寒風の中キーボードを弾く手は 冷たかった
ですが、笑顔は、とても清清しく、温かく、ほんとに
写真よりずっとチャーミングでした。

(なんと慶応卒。さすがぁぁ)






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