現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

親鸞、恵信尼と仲違い?

2011-10-19 10:32:06 | 虚無僧日記
中日新聞連載の五木寛之『親鸞』。284話(10/19)

恵信尼の妹の子「小野」が成長してきて性信坊に
恋をしているようだとの恵信の話に、親鸞は
「とんでもないことだ、許せぬ」と。

それに恵信は「なぜ?」と反駁する。恵信の
思わぬ反撃に、激高する親鸞。

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「この親鸞を許す、許さぬと申すほど、そなたは
えらいのか。昔からずっとこの親鸞を見下して
おったのか」

「許す許さないことと、そのこととは関係ございません」
恵信はおだやかに言う。その平静さが、親鸞には憎らしく、
体がふるえた。 (明日へつづく)

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チャンチャン。どこにでもある夫婦喧嘩。「親鸞、
おまえもか!」である。

親鸞の妻とされる「恵信尼」については、よく判って
いない。吉川英治は「九条兼実の娘・玉日」を妻としている。
この「玉日」と、越後の豪族「三善為教の娘・恵信尼」とが、
同一人なのか、別人なのかも不明。

さらに、親鸞には 4男3女がいた。7子すべてが
恵信尼の子ではないとも言われる。

親鸞は、後「恵信尼」と別れている。

その理由なども全く不明なのだが、五木寛之は、まるで
親鸞自身であるかのように、その場の状況、感情までを
描く。すごいことだ。

「あの人と 別れた訳(わけ)は なんでもないのよ・・・・」
案外、こんなものだったかも知れぬ。

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