金融王に俺はなる!

経済関連のニュースについて色々語ります

コンビニ売上高 3年ぶりのマイナス

2018-01-25 08:28:58 | 企業
日本のコンビニ店舗数は、年々右肩上がりの推移になっています。2006年当時はおよそ40000店舗でしたが、2016年には約58000店舗と、この10年で1.5倍近くに増加しています。一方で、売上高については頭打ちになっているようです。

コンビニの成長が転機を迎えている。日本フランチャイズチェーン協会が1月22日に発表した2017年のコンビニエンスストア統計調査によると、店舗売上高は全店ベースで前年比1.8%増。一方、既存店ベースでは0.3%減(9兆4738億円)となり、3年ぶりに前年を下回った。店舗数増加が続き、市場全体は拡大しているが、既存店は足踏み状態。客数減少に歯止めをかけることが課題になっている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180122-00000077-zdn_mkt-bus_all


近年、日本は少子高齢化が続いており、人口は減少傾向にあります。にも関わらず、コンビニ店舗数だけが増加していては、売上が伸び悩むのも当然でしょう。最近はコンビニでも一部の商品を値下げするケースも増えてきましたが、基本的には定価販売であり、スーパーやドラッグストアに比べると割高です。しかも、スーパーは深夜まで営業する店舗も多くなっていますし、ドラッグストアはコンビニとほぼ変わらない品揃えになっている事で、コンビニとの競合が激しくなっていると推測されます。

また、コンビニオーナーの多くは、大手とフランチャイズ契約を結んで経営を行っていますが、儲かっているのは本部ばかりで、オーナーは厳しいノルマや劣悪な労働環境で苦しんでいると言われています。こうした現状がもっと広く知れ渡るようになれば、コンビニオーナーの成り手が減少して、コンビニ業界も縮小していくのではないでしょうか。

大阪のインバウンド 初の1000万人超え

2018-01-17 21:44:31 | 国・自治体
大阪観光局は、2017年に大阪府内を訪れたインバウンド(訪日外国人)が、1111万人となった事を発表しました。大阪のインバウンドが1000万人を突破したのは初。関西国際空港を発着する格安航空会社の増便に加え、円安傾向が追い風となり、中国や韓国などの東アジア各国からの旅行客が増えたのが理由との事です。

統計を始めた11年は約157万人だったが、3年後の14年に約374万人、翌15年には約716万人と倍増。16年は約940万人に達し、17年はそれを上回る高水準で推移していた。
大阪観光局によると、リピーターの増加もあり、インバウンド全体の約7割は中国や韓国、台湾、香港からと従来と同様の傾向が続く半面、タイやマレーシア、ベトナムからの観光客も伸びるなど、アジア広域へと拡大を見せている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000057-mai-soci


大阪に限らず、近年のインバウンドは年々増加傾向にあります。2011年時点のインバウンドはおよそ600万人程度でしたが、以後右肩上がりに推移し、2017年には過去最多の2869万人にまで増加しています。年間の消費額についても、過去最高の約4兆円を記録しています。中国人による爆買いバブルは既に終息したとも言われていますが、それでもまだまだインバウンドの経済効果は大きいようです。

関連情報:インバウンド(訪日観光客)の市場規模と内訳

なお、2017年のインバウンドの内訳としては、1位が中国で402万人(前年比8%増)、2位が韓国で241万人(前年比53%増)となっています。

日本は少子高齢化が進んでおり、内需が減少していくのは避けられない状況です。ゆえに、内需の落ち込みをカバー出来るインバウンドは極めて重要です。日本経済にとって、今後はアジアだけでなく、如何に世界各国からのインバウンドを増やしていけるかがポイントとなるでしょう。

ゆるキャラ「くまモン」 海外展開へ

2018-01-10 21:42:44 | 商品・サービス
熊本県のゆるキャラ「くまモン」。そのくまモンのキャラクターグッズについて、熊本県は海外展開を解禁する事を発表しました。

熊本県は4日、県のマスコットキャラクター「くまモン」を使った海外企業の商品製造、販売を解禁すると発表した。
県は、商標管理の煩雑さなどから海外企業の使用を認めなかったが、解禁により熊本の認知度向上や訪日外国人(インバウンド)の増加につながると判断した。
県によると、ぬいぐるみや文具などくまモン関連商品の2016年の国内外の売上高は前年比27%増の約1280億円。県は「くまモンブランドを世界に広めていきたい」と意気込んでいる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180104-00000083-jij-pol


近年、全国各地で数多くのゆるキャラが生まれています。彦根市の「ひこにゃん」、奈良県の「せんとくん」、船橋市(非公認)の「ふなっしー」など、有名なゆるキャラは色々ありますが、中でも高い人気を獲得しているのがくまモンです。

くまモンは単に熊本の認知度を上昇させるだけに止まらず、関連グッズの販売で年間1280億円もの売上を得ているという活躍ぶりです。実際のところ、中国などでは既にくまモンのグッズは無断で販売されているのですが、今後は正規に海外展開がスタートする事で、売上は更にアップすると予測されます。

関連情報:世界の有名キャラクターの市場規模(売上)一覧

元々は熊本をPRするためのキャラクターだったくまモンが、世界的な人気を獲得するまでに至ったというのは非常に興味深いです。くまモンに続くようなゆるキャラを多く生み出せれば、日本のインバウンド増加にも繋がっていくでしょう。