金融王に俺はなる!

経済関連のニュースについて色々語ります

ヤマト 27年ぶりに基本運賃値上げへ

2017-04-27 06:48:17 | 商品・サービス
宅配事業最大手のヤマト運輸は、27年ぶりに基本運賃を引き上げる方針を固めました。ネット通販の拡大により、宅配便の取扱量は増大していますが、単価が安い事で逆に経営状態が悪化している事が問題になっています。ヤマトは収益改善に向けて、基本運賃を5~20%程度値上げするようです。

ヤマトホールディングスの2017年3月期連結決算は、純利益が190億円と前期の394億円からほぼ半減する見通し。従業員約4万7000人の未払い残業代190億円の支給が主な減益要因だ。
このため、大幅割引を適用してきたアマゾンジャパン(東京)など大口顧客に対しては、個人向けの上限(20%程度)を超える値上げ率にすることも検討。「荷物を運べば運ぶほど利益が減る経営体質」からの脱却を目指す。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00000030-jij-bus_all


日本の宅配会社は、細かな時間指定が出来たり、再配達が無料だったりと、これまで過剰にも思えるサービスを続けてきました。しかし、十分なサービスを提供するには、相応の対価を得る必要があるのは当然であり、こうした値上げもやむを得ないのかもしれません。

とはいえ、そもそもヤマトの経営が悪化したのは、大手通販会社Amazonの影響が大きいです。Amazonという大口顧客を優先するあまりに、一般の利用者へ値上げの負担を強いるのはどうかと思います。本来ヤマトは、まずAmazonとの契約を見直すのが筋ではないでしょうか?もう値上げされる事は決まったので仕方ないとして、せめてサービスの質は維持される事を願うばかりです。

Amazonで第1類医薬品の販売スタート

2017-04-20 07:33:06 | 商品・サービス
ネット通販大手のAmazonが、第1類医薬品の販売を始めました。今後は鎮痛剤の「ロキソニンS」や胃腸薬の「ガスター10」など、計76種類が24時間いつでも購入出来るようになります。

同社は2013年10月に医薬品のネット販売を始めたが、取り扱いは「第2類」「指定第2類」「第3類」の3種類のみだった。1類の販売には厚生労働省がガイドラインを設けており、薬剤師による監修などが求められていた。
1類の販売開始に伴い、Amazon.co.jp上での購入時の仕組みを整備。ユーザーが購入したい医薬品をカートに入れ、「レジに進む」をクリックすると、年齢、性別、症状などの入力フォームが表示される。フォームの入力内容を踏まえ、担当薬剤師が適正使用と判断した場合のみ、購入が認められる仕組みだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00000043-zdn_mkt-bus_all


日本の法律では、効果の強い第1類医薬品については、薬剤師の対面販売が義務付けられています。故に、いくらでも虚偽の自己申告が出来るAmazonの仕組みは、チェック体制が不充分にも感じます。ですが、実際に店頭で購入する場合でも、症状や過去の第1類医薬品使用歴などの質問が2~3されるだけで、まともな確認が行われていないのが実情です。結局のところ、Amazonの第1類医薬品は大きなトラブルにはならないと思われます。そもそも、第1類医薬品の通販は、既に楽天やマツモトキヨシなど色々なメーカーが行っています。

田舎では薬剤師が少なく、第1類医薬品の購入が難しい地域もあります。Amazonが販売を手掛ける事で、そうした地域の人も買いやすくなるのはメリットでしょう。とはいえ、これで町の薬局が潰れたり、配送会社が益々疲弊していくのは問題かもしれません。Amazonの料金の安さや品ぞろえの豊富さは非常に魅力的ですが、何でもかんでもAmazonを利用するという考えは改める必要がありそうです。

ブックオフ社長交代 業績回復へ

2017-04-13 07:37:13 | 企業
中古書籍販売大手のブックオフは、現在の松下展千社長が代表権のない取締役に退き、取締役執行役員である堀内康隆氏が新たに社長に就任する事を発表しました。この社長交代は、ここ数年業績が低迷しているブックオフの経営再建を図るのが目的との事です。

同社は2017年3月期の連結営業損益が4億円の赤字になる見通しで、営業赤字は2期連続。「BOOKOFF」などリユース店舗事業で、主力商材である本・ソフト・アパレルの販売が伸び悩んでいる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00000043-zdn_mkt-bus_all


以前のブックオフは、本の価値は一切考慮せず、状態や発売時期だけで買い取り価格が決まっていました。これは、本の知識が全くないアルバイトでも簡単に買い取り作業が行えるというメリットがあります。このマニュアル化が、ブックオフが短期間で勢力を拡大出来た理由です。

基本的に、ブックオフは買い取り価格が極めて安く、本を売りたい客にとってあまりメリットはありません。一方で、価値を考慮しない買い取り方法を行っていた事で、本来1万円以上もする希少価値の高い本が、数百円で販売されているというお得なケースもありました。そのため、ブックオフで本を仕入れてヤフオクなどで転売する、いわゆる「せどり」目的の客が大勢いました。こうしたお宝本を求める客が、ブックオフの業績に貢献していたのです。

しかし、このような転売が横行する状況を問題視したブックオフは、価格の設定を見直しました。市場の取り引き価格を参考に本の価値をデータベース化して、それを基に売買価格を決めるようになったのです。故に、今では安価なお宝本が眠っている事はほとんどなくなりました。

結果として、現在のブックオフは買い取り価格が安い割に販売価格が高めという、客にとって好ましくない状況になっているのです。これでは、業績が伸び悩むのも当然でしょう。社長が交代したところで、売買価格を適正にしない限り、ブックオフの業績が回復する事はなさそうです。

PSNow レンタルサービス終了

2017-04-06 11:32:38 | 商品・サービス
ソニーは、今年7月11日でPlayStationNowのレンタルサービスを終了すると発表しました。

2017年4月11日:90日間レンタルサービス販売終了
2017年5月18日:30日間、7日間、4時間レンタルサービス販売終了

レンタルサービスで提供されていたタイトルの多くは、今後は定額サービスにて利用可能。

PS Now定額制サービスプラン
1ヵ月利用権 2315円
3ヵ月利用権 5463円

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170404-00000034-famitsu-game


PSNowとは、クラウド機能を用いる事で、PS4やPSVitaでPS3のゲームをレンタルして遊べるというストリーミングサービスです。本来、PS4やVitaにはPS3との互換機能が備わっていないので、PS3を所有していない人にとっては有難いサービスなのですが、レンタル料金が高い(ソフトによって価格は違いますが1週間1500円程度)というデメリットがありました。その上、ゲームはクラウドサーバーを介して操作する事になるので、ゲームによっては大きな遅延が発生してまともに遊べないという欠点もあります。こうした問題から、サービス利用者はあまり多くなかったのが実情です。ちなみに、Vitaでのサービスは8月で終了するそうです。

クラウドでゲームを遊ぶという仕組みは中々ユニークですが、現時点ではまだまだ技術的な改善点が色々あるように感じます。今後はPS4やパソコンでサービスを続けるそうですが、料金の高さや操作性の問題が解決されない限り、利用者の増加は見込めないでしょう。