金融王に俺はなる!

経済関連のニュースについて色々語ります

日本版ブラックフライデーは定着するか?

2016-10-26 21:53:45 | 企業
アメリカの11月第4木曜日はサンクスギビングデー(感謝祭)という祝日で、翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれています。アメリカの小売店では、この金曜日から一斉にクリスマスセールが始まり、大勢の客を呼び込んで黒字になる事から、こうした名前が付いています。2015年のブラックフライデーの売上高(1200店舗対象)はおよそ100億ドル(約1兆2000億円)との事です。このブラックフライデーを、日本でも定着させようという動きが広まっているようです。

イオンは、全国規模のスーパーとして初めて、「ブラックフライデー」のセールを11月25日からの3日間展開する予定で、掃除機、ゲーム機のほか、4Kテレビなどが対象。
また、2015年に初めて導入したカジュアル衣料大手「GAP」は、規模を広げて開催するほか、大手おもちゃチェーンの日本トイザらスも、3年連続で売り場を展開する予定。
年末セールの前哨戦として消費を喚起できるかが、「日本版」ブラックフライデーの今後の定着を占う鍵になるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20161024-00000894-fnn-bus_all


1620年、イギリスのメイフラワー号に乗った清教徒がアメリカにやって来ましたが、その年の冬は非常に厳しい寒さで、食べる物もほとんどない状況でした。そんな清教徒に、ネイティブアメリカンは食糧を分け与えたり、農作物の種を譲って助けたのです。翌年、清教徒はお世話になったお礼として、ネイティブアメリカンに七面鳥などを振る舞ってお祝いをしたとされています。これが、サンクスギビングデーの始まりです。

こうした背景があってブラックフライデーが生まれたわけで、日本の小売りが単に商戦期を増やしたいという思惑で真似するのは、あまりにナンセンスだと感じます。日本では、ブラックという言葉にマイナスのイメージを持つ人も多いですし、おそらくこの試みが定着する事はなさそうです。

Amazon 漫画用Kindle発売

2016-10-19 22:44:04 | 商品・サービス
アメリカの大手通販会社アマゾンの電子書籍端末キンドル。このキンドルの漫画専用モデルが発売されることが発表されました。

アマゾンは10月18日、マンガに特化した電子書籍端末「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」を発表した。
マンガに特化したモデルだが、小説などの本も読むことができる。価格は1万6280円。年額3900円で動画や音楽などさまざまなサービスを受けられる「アマゾン・プライム」会員なら、1万2280円で購入できる。
マンガなら数百冊(平均700冊)を持ち歩ける。小説など、本の場合は数千冊を保存できるという。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161018-00140772-toyo-bus_all&p=1


日本は他国と比べて漫画が読まれる率が高く、ユーザーから「容量の大きい端末が欲しい」「ページを早く描画出来るようにしてほしい」といった要望が多くあったことから、今回の専用端末発売に至ったようです。ちなみに、今回のキンドルは日本限定発売で、アマゾンが個別の国に特化したモデルを投入するのは初めてとの事です。これは、日本の漫画市場が如何に大きいかという証明でもあるでしょう。

ただ、アマゾンは先日、読み放題サービスのキンドル・アンリミテッドの作品を、出版社に断りなく取り下げたという事例があり、将来的なサービス展開には不安が残ります。日本ではまだまだ電子書籍の普及率は低いですが、このサービスで利用者が増えるようになるのか、注目です。

上海ディズニー 入場者数は想定の半分

2016-10-12 20:08:11 | 商品・サービス
今年6月にオープンした、上海ディズニーランド。中国という巨大市場での展開には大きな期待が寄せられていましたが、これまでの入場者数は事前予想の半分程度しかないとの事です。

野村証券のアナリスト、リチャード・フアン氏によると、上海ディズニーは値段に厳しい中国の消費者の間でそれほどのブームを巻き起こすには至っていない。
開園以来の入場者数は1日当たり平均で2万人前後。年間に換算すると約730万人となり、野村証券などのアナリストが予想していた1500万人の半分にも満たない。
業界団体によると、昨年1年間の入場者は米カリフォルニア州にあるディズニーのテーマパークが1830万人、東京ディズニーランドは1660万人だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161007-35090215-cnn-int


東京ディズニーランドの入場料は1日7400円です。一方、上海ディズニーランドは平日370元(6300円)と日本と比べて安いものの、土日や夏休み時期は499元(8500円)となっています。更に、上海ディズニーランドは飲食品も非常に高額で、チーズバーガーが80元(1300円)、ポップコーン65元(1000円)、肉まんが35元(570円)など、かなり強気の価格設定になっています。

貧富の差が激しい中国において、こんなにも高額な料金を支払えるのは、中流階級以上の人だけでしょう。これでは、客足が伸び悩むのも仕方ないかもしれません。また、上海ディズニーランドは中国人のマナーの悪さも問題になっており、海外からの観光客を呼び込む事も厳しい気がします。結局のところ、上海ディズニーが今後成功するのは中々難しそうです。

かっぱ寿司 ロゴを一新

2016-10-05 21:01:01 | 企業
回転寿司大手のかっぱ寿司は、来月からロゴを一新することを発表しました。

「かっぱ寿司」といえば、おなじみのカッパのマークでしたが、新たなロゴはたくさん食べる楽しさをイメージして皿を重ねたデザインになっています。
かっぱ寿司は2010年まで業界でトップでしたが、商品開発などで後手に回ったことから売り上げが低迷しています。今回のブランド一新で巻き返せるかが注目されます。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160929-00000105-jnn-bus_all


2015年の回転寿司市場は5700億円で、これは10年前の1.5倍の規模との事です。これだけ市場が成長している中にありながら、かっぱ寿司の売上げは低迷が続いています。

昔の回転寿司業界は、安かろう悪かろうというのが基本で、かっぱ寿司も味より安さを売りに業績を拡大してきました。しかし近年は、スシローやくら寿司など、安いながらに味も美味しいというライバル店が台頭してきた事で、かっぱ寿司は業界のトップから4位にまで落ち込んでしまったのです。

今回、会社のロゴを変更してイメージの一新を図ったようですが、かっぱ寿司の問題点は他社と比べて美味しくない事であって、そこでロゴを変えてもあまり意味はないと感じます。むしろ、以前のかっぱ寿司のロゴはかっぱのイラストがデザインされて親しみやすいものだったので、下手に変えるとマイナスに働くリスクもありそうです。

何にせよ、回転寿司会社が競合して市場が発展していくのは、消費者側にとって有難い事です。かっぱ寿司も、ロゴ以外にも大きな改革を行って、かつての勢いを取り戻す事を期待しています。