種だけ確保できたオランダセンニチと今日の花

　　奈良・田原本は曇っています。未明近くに強い雨が一時的に降ったせいか湿度は高いものの涼しいです。

　この花？の名前ご存知でしょうか？
昨年の８月13日「オランダセンニチ（はとうがらし）知ってますか」で投稿した花です。今日ネットサーフィンをしていて、初めて本当の名前を知りました。
　それは【スピランサス】と言うそうです。
スピランサスはキク科、スピランサス属の春蒔き１年草で、和名が「オランダセンニチ」、別名「たまごボール・葉唐辛子」と言います。
　もちろん私も「葉唐辛子」と呼んでいました。徳島・剣山の麓の木屋平という山村で育った私は、50年前の10歳頃には「おひたし」で食していたのです。残念なことにネットでは「食せる」との説明はありますが、それ以上の説明がありません。
　今年も食用にと張り切って蒔きましたが、移植直前にナメクジに全部やられてしまいました。かろうじて助かった苗は、種を採取するため育てたので一度も食べることは出来ませんでした。
　これをおひたしで初めて食べ、「美味しい」と言える人は先ずいないでしょうが、何度か食べる内に味が分かる不思議な野菜なのです。《花ではありませんぞ》
　四歳年上の兄は未だに味が理解できない様で、「なんでそんな物が美味いんや」と不思議がりますが、義姉が大好物なのはどういうことなんでしょうね。
　ネットでは園芸の花扱いが強いようですが、私から言わせれば「園芸の花」ではなく、野菜として流通して欲しい気持で一杯です。
　　さて、今日の誕生日の花は、ヒガンバナ科の【キツネノカミソリ】で花言葉は「妖艶」とのことです。名前の由来は「葉の形がカミソリに似ているとのことで、花の色がキツネの体色をイメージさせ、花だけが咲いているのが奇異であることも関連しているのかもしれない」とのことです。歌人 鳥海昭子さんは、
　　　　　　怖れては遠目にみたる花なりき
　　　　　　　　　　　　　　　　キツネノカミソリ群れる初秋
と、詠まれています。鳥海さんのコメントは画像上で流します。

<葉が出る前に 花を咲かせるキツネノカミソリ。 その不自然さと、 名前の不思議さが相まってか、 幼いころは 何か恐ろしいイメージを いだいていました。 　　　　　　　　　鳥海昭子