忘年会続きでネタが後手に回っていますが、忘年会をしている余裕があるだけ楽なのかもしれません(またはチャンスを逸しているか?)。
いちごアセットグループとの取り組み、及び既存スポンサー会社との情報提供にかかる契約等に関するお知らせ
(平成20年12月9日 クリード・オフィス投資法人・クリード・リート・アドバイザーズ株式会社)
クリード・オフィス投資法人(以下「本投資法人」といいます。)が資産の運用を委託する資産運用会社であるクリード・リート・アドバイザーズ株式会社(以下「本資産運用会社」といいます。)は、本日、現在の親会社である株式会社クリードが保有する本資産運用会社の株式についていちごアセットグループへの全部譲渡を決定したことを受け、当該株式の異動を承認いたしました。これに伴いまして、今後は、いちごアセットグループとの間でスポンサーサポート契約を締結し、運用管理体制の強化及び将来的な企業価値向上を図って参ります。その取組みにつき、下記の通りお知らせいたします。
本日時点までの大量保有報告書で確認した結果、いちごアセットトラストは現在、本投資法人の発行済投資口の20.37%にあたる投資口を保有する最大の投資主です。今回、いちごアセットトラストが本資産運用会社の株式を取得することにより、投資家の意見をより適切に反映した、本投資法人の中長期的な運営体制の強化が期待されます。
オークツリー傘下のアップルリンゴ(これも大概人をなめたネーミングですよね)はすでに出資していたリプラスのReitと運用会社を買ったわけですが、今回は外から来たいちごアセットがReitの投資口を買い集めたうえで運用会社を買ったというパターン。
J-Reitの再編については合併交付金の規定ができたものの税制(合併差益と導管性要件の9割配当)などの問題がまだなので、当面あるとしたらやはりReit同士の再編でなくスポンサー交代という形が当面主役になるのではないかと。
いちごアセットは最初からそういうシナリオだったのか、純投資と思って買ったReitが親会社の破たんに巻き込まれるとまずいと思ったのか、はたまた従来のアクティヴィスト業のほかにプライベートファンドで不動産投資もやっていた(そしてそれがふん詰まってた)のでどうしても出口が欲しかったのか、その辺の事情は興味があります。
一方投資運用会社を売却したクリード本体はプライベートファンドや自己勘定で持っている不動産だけになったわけです。
でも、仕掛かり中の物件がしこっているという状況はまだ解決されたわけではありません。
また同社は一足早く希望退職をつのっていて8月末の従業員190人に対し98人が退職しています。(参照:経営合理化の取り組みの結果及び影響について(2008年12月8日) 1Qの四半期報告書)
10日の日経新聞には 中小不動産開発業者向けに新融資制度 政府緊急対策という記事が載っていましたが、残念ながらそこまで持たなかったので清算モードなのでしょうか、はたまた身軽になって再起を期すということでしょうか。