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一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ストックデールの逆説

2006-01-08 | 乱読日記

前のエントリを書いていてまたまた 「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」を思い出したので。

同書のなかで「ストックデールの逆説」として取り上げられているものがあります。
これは著者がジム・ストックデール将軍へのインタビューから得たもの。

ストックデール将軍は、ベトナム戦争時ハノイの捕虜収容所で1965年から73年までの8年間収容されいつ釈放されるか分からない状況で20回以上にわたる拷問を受けながらも、最高位のアメリカ軍人として、捕虜の責任者として多数の捕虜の生き残りのために全力を尽くした人物。
筆者の「収容所生活に耐えられなかったのは、どういう人たちですか」という質問に対して、ストックデールはこう答えます。

「楽観主義者だ、そう、クリスマスまでには出られると考える人たちだ。クリスマスが近づき、終わる。そうすると、復活祭までには出られると考える。そして復活祭が近づき、終わる。つぎは感謝祭、そしてつぎはまたクリスマス。失望が重なって死んでいく」

「これはきわめて重要な教訓だ。最後にはかならず勝つという確信、これを失ってはいけない。だが、この確信と、それがどんなものであれ、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視する規律とを混同してはいけない」

「移民と現代フランス」のなかでも、成功者として取り上げられている人々のインタビューを見ると、上の「ストックデールの逆説」と同様の考えをしている人が多いことに気づきました。


言われてみればもっともなんですが、自らを省みると実践は難しそうです・・・


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