一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

うまい話?

2006-08-30 | あきなひ




こういう看板を見てどう感じるか、で人生が分かれることもあるようです。



投資配当“自転車操業”新規資金を分配…近未来通信
(2006年 8月29日 (火) 07:01 読売新聞) 

インターネットを利用したIP電話会社「近未来通信」(東京都中央区)が、「電話の利用料から配当する」とうたって一般投資家から事業資金を集めながら、実際には配当の大半を他の投資家の資金で賄っていたことが、関係者の話で分かった。  
同社の説明などによると、同社は国内外に独自の中継局を設置し、他社の電話網とネットをつないで格安料金で通話サービスを提供。アパートの一室などに設ける中継局の通信用サーバーの設置費用を「オーナー」として募った投資家に出してもらい、オーナーには電話利用者が払う利用料から配当するとしている。契約上は、同社とオーナーの共同事業をうたっている。

近未来通信、投資説明会で財務状況など一切公表せず 
(2006年 8月29日 (火) 14:58 読売新聞) 

東京国税局から所得隠しを指摘されたIP電話会社「近未来通信」(東京都中央区)が、投資家を募る説明会で「IP電話は飛躍的に発展する」「継続的な収益を保証する」などと繰り返し強調しながら、同社の電話サービスの利用者数や財務状況については一切公表していなかったことが分かった。  

IP電話の「近未来通信」、1億7500万円の所得隠し
(2006年 8月29日 (火) 10:32 朝日新聞) 

インターネット技術を利用し、通話料金が格安のIP(インターネット・プロトコル)電話事業で急激に売り上げを伸ばしている「近未来通信」(東京都中央区)が東京国税局の税務調査を受け、05年7月期の1年間で1億7500万円の所得隠しを指摘されたことが分かった。 
民間の信用調査会社や同社のホームページなどによると、近未来通信は97年に設立し、国内外向けにIP電話事業を展開。06年7月期の売り上げは約245億円で、5年前の10倍以上に増えている。



私は冒頭の看板を最近見かけて、「新しい副収入プラン」「IP電話中継局オーナー」と、いかにもな謳い文句と「近未来」というレトロな社名(と、大地真央の不自然な表情)の胡散臭さは(どうせインチキな商売にせよ)逆効果なのではないかと思っていたのですが、けっこう業績が伸びていた(被害者が広がっていた?)んですね。


会社のHPを見ると、もともとは国際電話のプリペイドカード(これがどういう事業モデルでそもそもまともなのか自体知らないのですが、けっこう街角で売ってますよね)をやっていた会社のようです。

ただ上の記事を見る限りでは、フランチャイズ○○とかマ○チ風なテイストが強い会社だったようです。


ググッてみるとここ数年相当派手にTVCMや新聞広告をやっていて、事業の中身についても以前から問題視されていたようです。
こんな告発サイトもあります(wiki形式のうえネタ元が2ちゃんがメインなので信憑性は不明ですが)。
http://www8.atwiki.jp/enmirai/pages/10.html  



金融商品取引法で「出資」とか「○○債」というようなものには広範に規制がかかるようになりますが、フランチャイズのように事業として設備投資させるようなものは法規制がない(多分)ので今後ますます増えるのかもしれませんね。 

「浜の真砂は尽きるとも・・・」なのでしょうか。

今後は手口もますます巧妙になってくるでしょうから、気をつけないといけませんね。
(私はこれにしろ平成電電にしろ、マスコミで話題になるまで全く知りませんでした。どうもニセモノもホンモノも儲け話には縁がないようですw)




話は横路にそれますが、正式社名は「株式会社近未通信」と旧字体を使っているのには何かこだわりがあったのでしょうか。


全然関係ないですが、「倖田來未」も「來」ですね。


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