一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

どっちもどっち(リーマンも含めて) (フジテレビvsライブドア その7)

2005-03-11 | M&A
<Topics1>
リーマン・ブラザーズはまたライブドアから貸株をうけたようだ。

今回は3887万株、前回と合計で8500万株になる。

やはり昨日書いたように、ライブドアから引き受けたMSCBは、実はリーマンにとって大して美味しくないかもしれない。
売りを先行させて、「毎週金曜日以前3取引日の平均終値の90%」という転換価額を利して転換した株式をホリエモンに返して利ざやを儲けようというのだろうが、それだと結局10%前後しか儲からない。逆に株価が上昇すると、含み損になる。

もじゃもじゃほうりつじむしょさんの「ライブドアMSCBは実は悪くない?」の指摘にあるように、株価が上昇したときの転換価額上方修正への制限がないので、転換した株式はすぐに処分しないと値下がりリスクを負う一方で、株価が上昇しても転換価額も上昇してしまうので10%しか儲からない、という「ミドルリスク・ミドル/ローリターン」商品なので、手堅く回収していこう、というのだろう。

このへん、もう少し勉強してみます。



<Topics2>
「ニッポン放送、ライブドア取得の株式の名義書換拒否を検討」ってこれは新株予約権発行よりももっとひどいんじゃないかい?
そもそも「正当ノ事由ナクシテ株主名簿ノ名義書換ヲ為サザルトキ」は取締役は100万円以下の過料(商法498条1項11号)に処されるし、こんなことしてしまったら、逆にニッポン放送は株主総会決議無効の訴えを起こされるのじゃないだろうか?
そうは思わないが百歩譲ってライブドアの株式取得が証券取引法違反だったとしても、株式売買が無効になるわけではないんだから。
正気なんだろうか、ニッポン放送・・・


<Topics3>
今日にも仮処分の決定がなされるらしい。
僕の意見では、差し止めが認められるほうに1票



<余談>
このblogは1日100アクセスくらいが普通なんだけど、8日はいきなり3倍になっていてびっくり。
アクセス元urlを調べてみるとLivedoor Newsのフジテレビ・ライブドア関係のトピックの「関連blog」に取り上げられていたようだ。

ロボット型検索でランダムにピックアップするのでひっかかったらしい。

blogを公開しているので文句を言えた義理ではないが、地味にやっている自分としてはびっくりしてしまう

ホリエモンの急襲を受けたニッポン放送の気持ちが少しわかったような気がする。
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