一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

レナウン

2009-04-17 | M&A

「M&A」のカテゴリにしたのですが、お金がないので「買収」の手前で主導権争いという話。

レナウン:社長ら5人の取締役総退陣 解任提案に「先手」
(2009年4月16日 毎日新聞) 

経営再建中のアパレル大手レナウンは15日、中村実社長(58)ら5人の取締役全員が退陣し、後任社長に経営企画部長の北畑稔氏(47)を昇格させるトップ人事を発表した。中村社長は昨年3月就任したばかりだが、異例の早期退任で相談役に退く。同社は筆頭株主の投資ファンドから4月1日付で取締役3人の解任を求める株主提案を受けており、現経営陣の総退陣と経営トップの若返りで、株主の理解を得る狙いがあると見られる。 

筆頭株主の「SPICA2号」(東京都港区)はレナウンの発行済み株式の24.87%を保有しており、日本振興銀行会長の木村剛氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。 

レナウンが発表した新人事案は、社内から新社長を含む3人を取締役に昇格。社外取締役に産業再生機構執行役員としてカネボウ再建などを手がけた経営コンサルタント・片山龍太郎氏▽ジャケット「VAN」ブランド創始者の故石津謙介氏の長男でデザイナーの石津祥介氏を招く。5月28日予定の株主総会を経て正式決定したい考えだ。

レナウンのリリースはこちら、ネオラインのリリースはこちら
Wikipediaによれば、ネオラインは 

元々はロイヤル信販株式会社として、1969年11月に設立。2004年10月に株式交換によりライブドアの子会社となり、同年12月に株式会社ライブドアクレジットに社名変更。 その後、2006年12月20日に、親会社の株式会社ライブドアフィナンシャルホールディングス(現在のかざかフィナンシャルグループ株式会社)の全株式がアドバンテッジパートナーズLLPに譲渡され、ライブドアグループを離脱したことに伴い、2007年2月にかざかファイナンス株式会社に商号(社名)変更。さらに、2008年11月17日に、ネオラインキャピタル株式会社に商号(社名)変更し、2009年1月7日にかざかフィナンシャルグループから離脱している。

という沿革の会社のようです。  
藤澤信義氏は3月までネオライン・キャピタルの代表取締役でしたし、日本振興銀行はネオラインキャピタルの融資元で、ホームページにも「提携先企業」として載っているので、木村剛さんもお仲間のようです。 
株の取得は昨年の9月なのでファンドの資金はアドバンテッジ・パートナーズが出しているのでしょうか。  

レナウン株の19%を取得した去年の9月(参照)から株価はほぼ半値になってしまっていてファンドも含み損を抱えている一方で、ネオライン本体の貸金業自体が上限金利引き下げなどで経営が苦しいうえに融資を受けるのも厳しい状況なので、本来なら株価が低迷している機会にTOBで会社で支配権をとってしまえ、というところなんでしょうが、こちらもお金がないという中での窮余の一策ということでしょうか。


PS
ちなみに本筋とは関係ないですが、レナウン側の社外取締役候補者の片山龍太郎氏は片山さつき氏の旦那さんですね。


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